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【特集】ダークな世界観に注目!人気ボカロロック「スーサイドパレヱド」の謎に迫る

力強さ、そしてスピード感溢れまくりのボカロロック作品である「スーサイドパレヱド」。 この記事では曲の世界観、人気の秘密について深く掘り下げていこうと思います。 どこか暗くて、意味深で、魅力的。 ユリイ・カノンワールド全開な「スーサイドパレヱド」の素晴らしさを、全力で書かせて頂きます!

2019年2月13日


この記事の目次
  1. ・激しさ、美しさ、ボカロらしさを併せ持つ作品
  2. ・「スーサイドパレヱド」とは?
  3. ・ボカロロック好きなら注目!作者ユリイ・カノンについて
  4. ・聴いていて気持ちよくなってしまうサウンド
  5. ・ダークでかっこいいMVの映像美
  6. ・ちょっと怖い?ストーリー性の強い歌詞について
  7. ・「スーサイドパレヱド」の歌ってみた動画のオススメを3つご紹介!
  8. ・この雰囲気が好きな人はぜひ他の曲も!
  9. ・ユリイ・カノン feat.GUMI Profile

激しさ、美しさ、ボカロらしさを併せ持つ作品

ボカロロック作品らしい、激しい曲調と高速メロディー。退廃的でゴシックな雰囲気のMV。

そして意味深な歌詞が人気の「スーサイドパレヱド」。
なんででしょう。「暗いな」とも思える音楽性なのに、聴いていて気持ちが盛り上がってきますよね。なぜ盛り上がってくるのか?これから「スーサイドパレヱド」の魅力に、グイグイ迫っていきますよ!

「スーサイドパレヱド」とは?



まずは楽曲のご紹介から。

「スーサイドパレヱド」は2017年7月18日にニコニコ動画で公開されたボカロ曲です。翌日にはYouTubeにも投稿され、2019年1月時点での総再生回数は220万以上!すごい人気ですね。

キー違いのオフボーカルバージョンも配布されており、歌ってみた人気の高い作品でもあります。また、ニンテンドー3DSテーマ配信(ニンテンドー3DSのホーム画面を好きなデザインに変更できるサービス)もされています。

「動画サイトで聴けるボカロ曲」という枠から飛び出してしまうほど、支持を集めている楽曲です!



ボカロロック好きなら注目!作者ユリイ・カノンについて

次に作者であるユリイ・カノンのご紹介です。
2015年11月26日にニコニコ動画で公開された「あしたは死ぬことにした」で、ボカロPとしてデビュー。

代表作としては「スーサイドパレヱド」とともに「だれかの心臓になれたなら」「おどりゃんせ」などが挙げられます。力強いサウンドと、影が感じられる歌詞の世界観が聴く人の心を掴み、支持されています。

さきほども書きましたが2018年12月にはアルバムも発売。2019年現在、様々な方面から注目を集めているクリエイターです。ユリイ・カノンについてもっと詳しく知りたい方は、公式ブログを見てみると良いかもしれませんよ。

各楽曲の歌詞や一問一答形式での質問返答コーナーがあります。

ユーベルコード歌詞

聴いていて気持ちよくなってしまうサウンド

ではここからは曲の魅力を見ていきましょう!まずはサウンドから!


かなりアグレッシブな曲調ですね。BPMはかなり速め。ギターのスピード感あるバッキング、リフが印象的です。

ドラムはツーバスで、メタル風。
イントロやサビで聴こえてくるシンセサイザーのフレーズが気持ちいい!

そしてベースのゴリゴリな音作り!
音一つ一つを辿っていくだけで、何度も聴く価値があります。

曲展開もドラマチックで、民族音楽のようなアレンジがあったり、終盤では転調も。

サビはキャッチーな四つ打ち。爽快感あふれまくりな音像です!

ダークでかっこいいMVの映像美



MVもかなり凝った作りなので必見ですよ!
作者コメントに「エニグマティック似非神話。」とあります。

「エニグマティック」には「不思議な」や「謎めいた」などの意味があり、つまり「怪しげな創作神話」をテーマに、この曲は作られています。なのでMVもそれに合わせて、壮大でありながらダークな世界観。

黒を基調とした暗めの色使い、ノイズがかったエフェクト、影のあるキャラクターたちと無機質な背景。特に、ゴシックな雰囲気が好きな人に刺さる演出です。

ちなみにイラストを担当している片井雨司は、ユリイ・カノンのファーストアルバム「Kardia」のジャケットもなども手がけています。

気になる方は要チェック!

片井雨司のTwitterアカウントはコチラ

ちょっと怖い?ストーリー性の強い歌詞について

では歌詞の中身について書いていきます。

上記したように楽曲のテーマは「エニグマティック似非神話」。神話のような、壮大な世界が舞台です。

そしてちょっと怖い。後述しますが、歌詞の意味を考えるとゾクッとしてしまう表現もありますよ。

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這い出た先の泥黎中心街で
延命ばっかのそんなCRUDじゃあ
愛も買えないな
文明はデフォルメ化 宗教性に呑まれ
空を食らう幽霊塔から彼女は見ている
≪スーサイドパレヱド 歌詞より抜粋≫
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「スーサイドパレヱド」の歌詞の特徴として、ちょっと難しい漢字熟語や外国語が登場することが挙げられます。

まず気になるのは「泥黎」ですね。これは地獄という意味。

そして「CRUD」。こちらはIT用語の一種で、Create(生成)、Read(読み取り)、Update(更新)、Delete(削除)の頭文字を取った言葉です。コンピューターの基本機能のことを指しています。

歌詞の内容に戻ると「這い出た先」にあった地獄みたいな街で、基本的な(至極当然な)ことばっかりやっても「愛も買えない」。

「文明は」分かりやすくされ「宗教性に呑まれ」ている、そんな世界を高い塔の上から「彼女は見ている」…となります。ダークな世界観を端的に表現した、冒頭の歌詞ですね。

----------------
ノイズ混じりの警報が啼きだす
戒厳令の夜に生命論は歪む
Damsel In Distressはいない
「もういいかい?」
嗚呼――
詠唱崩壊 劣等人間
「さよならだ」
≪スーサイドパレヱド 歌詞より抜粋≫
----------------

ここのフレーズで気になるのはやはり「Damsel In Distress」だと思います。これは囚われの姫君、という意味です。

警報が鳴り響き、戒厳令、つまりガチガチに警戒されている状態の街。そこに住む人たちに自由はありません。

囚われの姫君もおらず「もういいかい?」そして諦めにも似た「さよならだ」。さてこのセリフは誰が口にしているのでしょうか。

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スーサイドパレヱド
共鳴 宣教 絶唱
神を呪う 言葉になれ
笑ってくれよ全部夢だって
愛の亡い脳内の奥でblackout
奇っ怪な世界だ
狂乱 淵叢 濫觴
ライヒェの雑踏 通りゃんせ
ルベル色の数を競って
Mege故に夢見妄信SHOW
≪スーサイドパレヱド 歌詞より抜粋≫
----------------

さてここで世界観の全体像が見えてきます。
「奇っ怪な世界だ」とありますね。「淵叢」は物事の中心のことで「濫觴」は物事の始まりのことです。

そして「ライヒェ」はドイツ語で死体、という意味。つまり「ライヒェの雑踏」死体たちが練り歩く場所が物事の中心であり、始まりである、と。冒頭にあった、地獄みたいな街という表現にかかっています。

そんなの「全部夢だって」思いたいですが、現実はそうです。

「ルベル」はラテン語で赤色のこと。その数を競う、という表現は、ここまでの流れ的に、どうしても血のことを指しているように思えますね。
これが「スーサイドパレヱド」の世界です。

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甲斐無い心臓を差し出し
きみを救い出せるすべを手に入れても
嗚呼 こんな醜い姿を誰が愛してくれる?
≪スーサイドパレヱド 歌詞より抜粋≫
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ここで「きみ」とそれを助け出そうとしている「醜い姿」の人物、2人のキャラクターが登場します。「きみ」は冒頭で出てきた高い塔の上にいた彼女でしょう。

そして「醜い姿」の人物はさきほどのセリフ「もういいかい?」「さよならだ」を言った、この曲の主人公だと察せられます。

しかし醜い姿とはどういうことでしょう。

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斯かる愚民には
均したプロパガンダ
罰してばっかの偏執レッテル
「メセナはノータリンだ」
抱いた免罪符は
くだらん空理空論
人体贋造
Suitの道化は夢を見るのか?
≪スーサイドパレヱド 歌詞より抜粋≫
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「メセナ」は団体が文化を支援する活動のこと。
「愚民」に対する「プロパガンダ」つまり政治的な思想の植え付けがされています。

「メセナはノータリンだ」という「レッテル」です。自分が犯した罪から逃れるための「免罪符」は「空理空論」意味がないもの。

何か、のっぴきならない世界の状況が見えてきます。

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信仰心の乖離 覆うアクチュアリティ
賽はさながら透徹した眼で
罪悪のない救済のイド
最初で最期の幸福さえも捨てたんだ
≪スーサイドパレヱド 歌詞より抜粋≫
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話がかなり広がってきたので、ここで一旦まとめます。
「彼女」を助けたい醜い姿の主人公。

地獄のような街とは、つまり政治的、宗教的に一切が統制、抑圧されている場所です。そこで主人公は現実を見て、諦めにも似た気持ちを抱え「最初で最期の幸福さえも」捨てる。

どうしようもない状況に自暴自棄になっている様子が綴られています。

のちほど書きますが、実はこの曲の意味合いについて、作者ユリイ・カノンによる公式な見解があります。
でも察しの良い方であれば、ここまでの歌詞で曲の世界がどういう状態なのか、そろそろ見えてきているかもしれませんね。

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スーサイドパレヱド
生と死の乱聲
恐れを知らないその眼を射よう
わかっていたんだ全部夢だって
You're a liar
饒舌にスウィンドル
鬼面を被った少年は
自分の顔さえ忘れ 銃を向ける
maliceに満ちた怪物になって
半狂乱叫喚の行進さ
≪スーサイドパレヱド 歌詞より抜粋≫
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「鬼面を被った少年」とあります。これが「醜い姿」の主人公です。そして手には銃が。

「maliceに」悪意に「満ちた怪物になって 半狂乱叫喚の行進さ」。

つまり、悪意に満ちている状態のことを「醜い姿」と自虐しているのです。
そしてその状態での、行進。

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今日死んだっていいって
いつだってそう思ってた
きみに触れて 心が芽生えて
生きていたいと願ってしまったんだ
嗚呼、
それが悪夢の始まりだった
≪スーサイドパレヱド 歌詞より抜粋≫
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このフレーズで曲は締めくくられます。半狂乱で銃を手に行進する自分。
「今日死んだっていい」いつもそう思っていました。

しかし「きみ」塔の彼女に出会い、生きていたいと願うように。そして、主人公は彼女と共に歩む夢を見ながら、この悪夢のような場所で生きていくことになります。

さて、さきほど書いた公式の見解ですが、Twitterの呟きでタイトルの「スーサイドパレヱド」を紐解いています。


「スーサイド」は「決死の」で「パレヱド」つまりパレードは「行進」。
訳すると「決死の行進」という意味になります。

そしてその下には「平たく言うと架空の戦争を歌にしている曲」というコメントが。つまり戦争の中で死ぬことを思いながら戦っていた主人公が「きみ」に出会い、心変わりすることを歌った楽曲、ということです。

人を殺す自分を醜い姿だと。

でも彼女に出会い、生きていたいから、死にたくないから半狂乱で地獄のような街の中を行進する。

そういえば「戒厳令」や「プロパガンダ」「銃」など、戦争を連想させる言葉がいくつか登場していましたね。
「エニグマティック似非神話」とは、神話のような、別世界の戦争の物語でした。

「スーサイドパレヱド」の歌ってみた動画のオススメを3つご紹介!

ここで「スーサイドパレヱド」のオススメ歌ってみた動画を3つご紹介させて頂きます!

あらき


YuNi


もるでお


テンポが速く、メロディーも難しいこの曲をカラオケなどで再現するのはけっこう難しいかもしれません。
練習する時は、ワンフレーズ毎に覚えていくと良いでしょう。

口が回るようになってきたら、フレーズ同士を繋げて歌ってみてください!

この雰囲気が好きな人はぜひ他の曲も!

こういうダークな雰囲気が好みの方は、ぜひユリイ・カノンの他の曲も聴いてみてください!

ユリイ・カノン feat.GUMIの関連動画

どれもがあなたの心をわし掴みにする、かっこいい作品です!
UtaTenサイト内で歌詞が見られる楽曲もありますので、ユリイ・カノンの魅力を隅々まで味わい尽くしたい方はそちらもチェックしてみてくださいね!

▼もう一度「スーサイドパレヱド」の歌詞を読む


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