弾き語りが私の歌の原点でもあるので
──そして、長いライブツアーが組まれていますが、まずは最初の弾き語りツアーについて聞かせてください。2本終えられて、手応えっていうのはいかがでしょうか。
森恵:弾き語りが私の歌の原点でもあるので、その原点があるから次に繋がっている、そういうライブができたかなと思います。自分では気づけてなかったんですけど、ギターの音が変わってきたってスタッフさんが言ってくださって、きっと弾き続けているから、弾いて歌っているからこその表現の幅が増えてきたんじゃないかと思います。自分でも気づいてない部分で良い変化っていうのが生まれてきているんだなって感じています。
──これから何本もありますが、去年の台風で中止になった香川の高松の振替え公演がありますね。あの時はいろんなイベントが中止になりましたが、ご自身も心残りですよね。
森恵:去年のライブを香川公演1本終わってないだけで、去年が終わった感がないというか。まだ自分の中で締めくくれてないので、2019年のツアーの1本の中にあるんですけど、今回の香川公演では去年の思いもぶつけたいです。
去年の歌が聴きたかったっていう人もたくさんいらっしゃると思うので、この会場の曲に関しては、去年のものもセットリストの中に少しだけでも組み込んでみようかなと思っています。
──それは楽しみですね。そしてそのツアーが終わって、また元号が改まって次のツアーがありますけど、元号が改まるタイミングでなにかしようっていう風に思われたんですか?
森恵:平成が終わるって聞いたときはびっくりしました。、まさか元号を3つ経験するって思ってなかったので(笑)。でも新しい事を始めるには良いきっかけになると思うので、良いサプライズをツアーの中でも楽しんでもらえるようにと考えています!
──こちらのツアーと、毎年行っているMY COUNTRY ROAD CONCERT 2019 "続いて行く日々~1985"が控えていますが、これはどういった狙いなんでしょうか?
森恵:マイカン(MY COUNTRY ROAD CONCERT)は、一番大きい編成なんです。弾き語りはギター1本でやる。アコースティックだったらピアノとギターと、例えばパーカッション。
バンドになると、ベース、ドラム、エレキギター、ピアノ。マイカンはそれにブラスが入ってくるので、例えばCDにレコーディングしている音源でブラスが入っている曲を、近い状態で再現できる。ブラスが入っていなかった楽曲をライブアレンジしてさらに熱量高めることができるので、私も毎年すごく楽しみにしている年に一回のライブです。
──それだけアレンジがあると、ファンの方も楽しみが増えますね。
森恵:特にマイカンはインディーズのときから続けてきているので、そういう意味では昔からのファンの人が遠くわざわざ足を運んでくださったりとか、最近のファンの方も昔からの私の歩みっていうのをたどろうとしてくださっている熱量があったりして、その中でみんなのマイカントリー、自分の歩んできた道っていうのが心にありつつステージを見てくださっているのかなと思います。
様々なコンセプトのライブをやっているので、それぞれの違いを楽しんでもらいたいですね。
どういう風に表現するんだろうっていうのを楽しみに来て
──これからたくさんライブがあります。最後にこのUtaTenのインタビューを読んでライブに足を運んでくれる方にメッセージをいただければと思います。森恵:今年のツアーは弾き語りのライブと、バンドのライブが交互にあるような感じなので、いつものライブの流れとは全く違っています。だからこそ弾き語りライブで吸収したものをバンドライブで変化させていって、変化したものをまたライブでどんどんバンドのメンバーと練り上げていって、またそれを弾き語りライブで、というどんどん音楽を進化させながら紡いでいくっていう変化を楽しめるツアーになっています。
今回リリースした昔の作品とチャペルコンサートの演奏をじっくり聴いてもらって全く違う音質やライブの空間というものを感じてもらってライブに足を運んでもらうと、より違う景色をお見せできるかなと思っています。
UtaTenで歌詞をいろいろ読んで、森恵はこのフレーズをどういう風に表現するんだろうっていうのを楽しみに来てもらうのも面白いかもしれないですね。みなさんに会場でお会いできるのを楽しみにしています!
──ありがとうございました。
TEXT 苦楽園 京