1. 歌詞検索UtaTen
  2. 特集
  3. バンド
  4. 歌詞コラム
  5. BIGMAMA
  6. BIGMAMA「Paper-craft」で薄っぺらな神様の末路は

【歌詞コラム】BIGMAMA「Paper-craft」で薄っぺらな神様の末路は

メジャー第1弾となるアルバム「-11℃」のリリースを機に、全国ツアー「+11℃」を先日完遂した彼ら。新しい試みと共に成長していく彼らだが、今回はあえて10年前にリリースした色褪せることない名曲、『Paper-craft』の歌詞を見ていく。

公開日:2019年3月28日 更新日:2019年3月28日


この記事の目次
  1. ・BIGMAMAとは
  2. ・彼らにとっての「Paper-craft」
  3. ・自身のパーソナリティ
  4. ・核心をついた歌
  5. ・最大の皮肉表現
  6. ・君の中の薄っぺらな神様
  7. ・自分だけの人生
  8. ・BIGMAMA 最新情報
  9. ・リリース情報
  10. ・リリースツアー情報
  11. ・BIGMAMA Profile

BIGMAMAとは

まずは彼らの紹介から。金井政人(Vo, G)、リアド偉武(Dr)、柿沼広也(G, Vo)、安井英人(B)、東出真緒(Violin)からなる5人組バンド。2002年に東京・八王子で結成され、メンバーチェンジを経て現在の編成に。バンドサウンドにバイオリンの音色が美しく絡み、金井ワールド全開の言葉選びと優しくも力強くもあるメロディに魅了されるファンも多い。

彼らにとっての「Paper-craft」

2008年に発売した2ndアルバム『Dowsing For The Future』の1曲目に『Paper-craft』は収録されている。この楽曲は初めて彼らが日本語で詞を作成したものである。10年以上バンド活動を続けている彼らにとっても、ずっと応援しているファンにとっても、BIGMAMAというバンドを語る上では欠かせない楽曲となっていることは言うまでもないだろう。



自身のパーソナリティ

ここからは、歌詞について詳しく見ていく。金井は、この楽曲の出だしのフレーズのことを自身のパーソナリティを端的に表していると発言している。

「僕は酷く薄っぺらなんだ」 

金井が初めて日本語で歌詞を書いた曲の出だしがこれだ。なんとインパクトの強いフレーズ。いつも音楽に対してストイックで、息をのむような気迫のあるライブパフォーマンスをする彼から出てきたとは思えない。こう続く。

----------------
今にも風で飛んじゃいそうなんだ
辛うじて地に足着けています
横から見るとみっとも無いから
僕はそれを誤魔化そうとして
心に1つ影を持つことで
二次元な自分を立体に見せた

灰になるほど熱いパトスは
持ち合わせてはいないんです
自分自身地球の真上から見下ろして
他人面で傍観してんだ
≪Paper-craft 歌詞より抜粋≫
----------------

ここで私は気付く。金井自身も自分がそうであると言っているが、人間誰しもこの歌詞のような部分を持ち合わせているのではないか、と。自分の中の弱いダメな自分を”紙”で例える視点の柔軟さと、聴く人を引き込む独特な言い回しには、思わず舌を巻く。

自分が弱いことは分かっている。だからこそ誤魔化し、他人にはできるだけその自分が出ないように振る舞う。しかし、ここではそんな自分を変えようなどという情熱を歌っているのではない。サビに続く。

核心をついた歌

----------------
確かな鼻っ柱も
不確かなプライドも
全部綺麗に圧し折って君を運ぶよ
僕のPaper-craft
君一人乗りさ、遠くまで飛べるかな
行く先は風の気のままでいいでしょう?
≪Paper-craft 歌詞より抜粋≫
----------------

不確かなものはもちろん、確かなものさえ弱い自分にとっては自信がない。薄っぺらな紙のような自分にとって、”君”を守れるという保証がないし、自分で行く先を決める決定権すらないから、風に任せる。

多くの歌は、「弱い自分は変えていけ。」「僕が君を守る。」という表現が多いと感じる。力強く言われると、元気や勇気をもらえるワードではある。しかし、現実的に考えるとその言葉に”絶対”という保証はない。君を守りたいけど、少しぐらい他力本願でもいいかな?そんな思いが歌詞に込められている。

本来の人間らしい部分が垣間見える核心をついた歌詞だ。

最大の皮肉表現

----------------
触れられると倒れちゃいそうなんで
人間一般と距離を取った
遠めに見せた虚構の自分に
いったいどんな意味があったの?
いつからか僕は神と崇められ
今度は人に値段付けてった
そうして付いた君の市場価格
一体おいくらだったんでしょうか
≪Paper-craft 歌詞より抜粋≫
----------------

ここからが更にBIGMAMAの醍醐味。

君を守りたいと願い、弱い自分が見えないように他人と距離を取ることで、虚構の自分を保ち続けた。すると、周りからは逆に「なんかあの人、人と違ってかっこいいよね。」みたいに、いつからか人とは違う”神”となった。薄っぺらな神(紙)様の誕生だ。

この歌のハイライトと言える最大の皮肉表現だ。

君の中の薄っぺらな神様

「欠伸してないで 飛び降りるんだ」

目を覚ませ。俯瞰してる場合ではない。お前は人と違う神様でもなんでもない。弱い部分を持ち合わせた誰とも変わらない普通の人間だ。この歌詞で歌がガラッと変わる。

----------------
確かなその目凝らして
不確かな影を踏め
結局のとこ中身偽装の貼リぼてなんだろ
君のPaper-craft
壊れそうな頼リない箱舟です
いっその事火を放て
タダ乗りしてんだろ
≪Paper-craft 歌詞より抜粋≫
----------------

確かについてるその二つの目で、不確かなものでも怖がらず進んでいけ。”君”の中にも存在する薄っぺらな神様が、壊れそうでも頼りなくてもいいじゃないか。やりたいようにやればいい。

最後に続いていく。

自分だけの人生

----------------
適当ばっか並べてるんだきっと
叶えるだけの義理も義務もないから
原因と結果は君が創ってるんだずっと
君の未来はいつも君の心にある
≪Paper-craft 歌詞より抜粋≫
----------------

人間は自分を守るためにまた大事な人を守るために、偽りを重ねることが多い。でも、別に偽らなくたっていい。強い自分じゃなくたって分かってもらえる人には分かってもらえるし、そもそもこの世に最初から強い人間なんていないはずだ。自分を偽り、無理をしてまで叶えなくてはならない義理や義務もない。

自分の人生は自分自身の中からしか生まれない。他人に翻弄されすぎず、他人の目を必要以上に気にすることなく、自分の人生を全うすることの大切さがBIGMAMAらしくユーモラスに歌われている。


誰の心の中にも存在する薄っぺらな神様は、死ぬことはない。だが、見栄っ張りで面倒くさいこの神様と上手に付き合っていくことで、自分の人生がかけがえのないものであると気付けるだろう。



TEXT 坂倉花梨

BIGMAMA 最新情報

リリース情報

2018/10/31(水) RELEASE 
New Album BIGMAMA「-11℃」
BIGMAMA史上、最もCOOLなニューアルバム「-11℃」が完成!

今回のテーマは躰(からだ)。先行シングルより収録される「CRYSTAL CLEAR=(目)」、「Strawberry Feels=(心臓)」のように、全ての楽曲が体の部位をモチーフに制作されており、バンドの魅力を12分割した最大熱量で送る全曲勝負作。そしてもちろんBIGMAMAの作品はストレートには進まない。今後発表するCDジャケット、歌詞などありとあらゆる場面に仕掛けが施されたBIGMAMAの魅力が詰まった作品は手にとってのお楽しみ。乞うご期待。

〇BIGMAMA NEW ALBUM 「-11℃」(ヨミ:マイナスジュウイチド)
〇発売日:2018年10月31日
〇品番:初回限定盤(CD+DVD) UPCH-7459 / 通常盤(CD) UPCH-2175
初回盤DVD内容 : 8/22(水) 新木場STUDIO COAST 「UKFC on the Road 2018」 ライブ映像を特別に編集して収録予定
〇価格:初回限定盤 税込:¥4,104(税抜:¥3,800) / 通常盤 税込:¥3,240(税抜:¥3,000)
〇曲目【収録曲 / 曲順決定】
01 YESMAN
02 Ghost Leg
03 Strawberry Feels
04 Insomniark
05 Jelly Miens
06 POPCORN STAR
07 Funbalance
08 Miffy's Mouth
09 Step-out Shepherd
10 Happiemesis
11 CRYSTAL CLEAR
12 High Heels, High Life
 

リリースツアー情報

■major 1st album “-11℃” リリースツアー「+11℃」

2018.12/25(火) 東京 マイナビBLITZ赤坂
2019.01/13(日) 広島 CLUB QUATTRO
2019.01/14(月祝) 福岡 DRUM Be-1
2019.01/20(日) 香川 高松MONSTER
2019.01/22(火) 静岡 Live House浜松窓枠
2019.01/26(土) 新潟 LOTS
2019.01/27(日) 長野 松本ALECX
2019.02/02(土) 宮城 石巻BLUE RESISTANCE
2019.02/03(日) 宮城 仙台Rensa
2019.02/11(月祝) 愛知 Zepp Nagoya
2019.02/16(土) 大阪 なんばHatch
2019.02/17(日) 金沢 EIGHT HALL
2019.02/24(日) 札幌 PENNYLANE24

前売¥4,320/当日¥4,800(各D代別)
チケット一般発売日 2018.12/09(日) e+/ぴあ/ローソン

BIGMAMA Profile

金井政人(vo,g) / masato kanai
リアド偉武(dr) / ib riad
柿沼広也(g,vo) / hiroya kakinuma
安井英人(ba) / hideto yasui
東出真緒(violin/key)/ mao higashide
 
バイオリンを擁する5人編成のロックバンド。

2006年にミニアルバム 「short films」 を RX-RECORDS / UK.PROJECT から発売しデビュー。2007年より現メンバーで本格的に活動開始。

バイオリンを生かし、ロックとクラシックを融合させたコンセプトアルバム「Roclassick」を発表するなど、日本のロック界に新たな革命を起こす。

現メンバーとなって10周年となった2017年、3/22にアルバム「Fabula Fibula」を発売。5/14母の日よりツアースタート、7/19にはスピンオフ作品となるシングル「DOPELAND」を発売、9/6にはキャリア初となるベストアルバム「BESTMAMA」を発売し、10月15日に開催された初の日本武道館公演はソールドアウト。

2018年、ユニバーサルミュージックとパートナーシップを組み、3/7にメジャー1stシングル「Strawberry Feels」を発売。

10/31にメジャー1stアルバム「-11℃」を発売する。

■BIGMAMA OFFICIAL HP
http://bigmama-web.com/
■UNIVERSAL MUSIC HP
http://www.universal-music.co.jp/bigmama
■BIGMAMAオフィシャルTWITTER  
https://twitter.com/BIGMAMAofficial
@BIGMAMAofficial
■BIGMAMAオフィシャルFACEBOOK  
https://www.facebook.com/bigmama2002

引退会見で注目!イチローのように夢に挑…

この曲でQUEENに堕ちる!「Don'…