プロの技術がヤバイ!心を揺さぶるアカペラ特集!
4月7日に放送された関ジャム完全燃SHOWは、人の声だけで聴かせるアカペラは何故こころに響いてしまうのか。普通に聞くだけではだれがどこを歌っているのか全くわからない! 今回はそんな疑問とスゴ技を、リトルグリーモンスターとゴスペラーズをゲストに招いて今井マサキが解説し、プロの視点から丁寧に解説していきました!
関ジャニ∞が、音楽のプロを迎えトークを繰り広げる番組「関ジャム 完全燃SHOW」。今回は4月7日の内容をお届けします!
そもそもアカペラとは…?
アカペラとは、楽器の伴奏がなく人間の声だけで成立させる物の事を言います。リードと呼ばれる主旋律を奏でるパートと、バッキングと呼ばれる楽器演奏に当たる役割の2つに分かれて楽曲として完成されています。
今井がコーラスで有名な曲のリードを歌うと、ゴスペラーズの方々がバッキングの部分を担当しました。
そのあまりにも華麗なハモリに会場は驚きを隠せず、高橋も「打ち合わせなしですか!?」とそのまま声にして質問をしていました。
村上も「誰がどういう部分を担当している?」というような質問をすると、ゴスペラーズの5人でそれぞれ違う役割を持っていることを丁寧に説明されました。
それを踏まえてもう一度歌うと、横山が「バッキングは役割がしっかりしないとって事なんですね」とプロの技術力の高さに納得していました。
バッキングの3つの要素
----------------・字ハモ
Every day
Ilisten to my heart
ひとりじゃない
深い胸の奥で
≪Jupiter 歌詞より抜粋≫
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リードと同じ歌詞でハモるという技術があり、リトグリが「Jupiter」でその技術を披露してくれました。藤田ニコルは「誰がどこ歌ってるのかわからない」と言っていて、そのハモリの完成度の高さに驚いていました。
一人一人説明していくと高橋も「そんな人いた!?」と驚いていて、横山も「メロが変わっても、厚みになっていくんすね!」と興奮を抑えられないようでした。
・ウーやアーでハーモニーを構成
和音が綺麗に聴こえるという利点がある技術で、とても心地いい音になると説明されていました。
・ベース音やドラム音を声で
ヒューマンビートボックスと呼ばれるドラム音や、ブンやバルンと言ったベース音を声で聴かせるという技術でした。
この3つを踏まえてゴスペラーズの皆さんが「ひとり」を披露しました。
安田があまりにもじっくりと聴いていて「噛み締めすぎ」と会場からは笑いが起こっていました。横山も「心臓に響いてくる」と発言し、アカペラの持つ力というものが感じられました。
さらにリトグリの皆さんも「世界はあなたに笑いかけている」を披露しました。リトグリはかなり特徴的なアカペラをしているようで、リードを担当している人が入れ替わっていくというスタイルでした。
リードを担当している人が挙手していく、とても分かりやすい方法に支配人も「挙手制度良いよ」と楽しそうに良い村上も「サブ(カメラ)も抜きやすい!」ととても楽しそうでした。
ゴスペラーズのここが凄い!
----------------アカペラのアレンジ力が凄いとリトグリから言われ、その代表的な楽曲としてスピッツの「ロビンソン」を紹介されました。ゴスペラーズの中で編曲もするようで、音楽についての理解度の高さもよくわかります。
新しい季節は なぜかせつない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた
思い出のレコードと 大げさなエピソードを
疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに
≪ロビンソン 歌詞より抜粋≫
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その例として、原曲のコード進行と少し変えてアカペラらしい曲調に変更するというものがあります。バッキングの仕方で世界観を変える技術はアカペラならではでしょう。
さらに今井は「普通なら使わない1音を使っている」と、テンションコードの部分をゴスペラーズは上手く使っていると言いました。
実際に聴いてみると、緊張感と安定感の入り混じったとても不思議な音に聴こえ、原曲とは違ったアカペラならではの世界観が展開されていました。
リトグリのここが凄い!
音取りをしないことが凄いとゴスペラーズは言っています。ベースやリズム、音取りをしてメンバーの中で安定して音を提供している神山は「殺意が沸く」というくらいに嫉妬すると言っていました。実際にゴスペラーズは本番直前まで音取りをしたり、番組でも少し音を取ってから歌っていましたが、リトグリは何もなく急に歌いだし完璧にハモっていました。
リトグリのメンバーは「音を記憶しているだけで、線を追っかけているだけ」との事で、昔から音叉を使った練習方法をしてこなかったようです。
横山も「そのやり方しか知らんかったってこと」と納得しながら凄い事してるなとそんな表情でした。
その話から実験として「耳栓していてもハモる事が出来るのか」というものが提案されました。ゴスペラーズは「恐ろしい話。ありえない」と言っていて、アカペラは他の人の音を聴いて自分の正解の音を導く必要があると語っていました。
そして実際にやってみると、通常とほとんど遜色ない安定したハモリを見せ、ゴスペラーズから大絶賛されていました。
誰でも参加できることが魅力のアカペラ
----------------という事で村上が「丸とかそういうの得意やんか」と振るとゴスペラーズは「せっかくだから曲でバッキングやりませんか」と言い丸山は「やらせていただきます」と笑顔で対応していました。
まっかに燃えた 太陽だから
真夏の海は 恋の季節なの
渚をはしる ふたりの髪に
せつなくなびく 甘い潮風よ
≪真赤な太陽 歌詞より抜粋≫
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ノリノリのリズム「真っ赤な太陽」を歌い「ダイヤ」という単語と「ウー」のハモリを担当した丸山は終始楽しそうにして、その役割を充分以上に務めているようでした。
バッキングとして強く出す音の部分であり、リード無しの練習でもリードありでも気負うことなくノリノリで、村上から「どうやった?」と聞かれると「バッチグー」と答えるほどに丸山は楽しそうでした。
アカペラはすげぇ・・今回のまとめ
感動を呼ぶアカペラ特集、いかがでしたでしょうか。今回は安田が特に曲を噛み締めていて、カメラが映している時は必ず曲であったり話であったりを神妙に頷いていたりして、とても満喫していました。
丸山もバッキングの技術を身に着け、アカペラについてより理解を深めることが出来たと思います。
ジャムセッションでは「永遠に」をゴスペラーズとリトグリの10人でアカペラをし、安田がギター、村上もキーボードで参戦しました。
アカペラの厚みのある演奏、そしてリードとバッキングの重要性、人の声だけで織りなす演奏は、通常のバンドとは違った味があり音楽の多様性というものが広がる良いものだと思います。
番組概要
関ジャム完全燃SHOW放送:4月7日(日) 23:10 ~ 0:05 (一部除く)
朝日放送:2019年4月8日(月) 1:55 ~ 2:55
■出演者
関ジャニ∞:村上信五・丸山隆平・錦戸亮・安田章大・大倉忠義・横山裕
支配人:古田新太
アーティストゲスト:ゴスペラーズ、Little Glee Monster、今井マサキ
トークゲスト:高橋茂雄(サバンナ)、藤田ニコル
TEXT こがさいし