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日常に潜むyonigeを『顔で虫が死ぬ』で知る

わざわざ言葉にする必要もないくらい普通のこと。というか、言葉にして表す方が難しいほどの普通すぎることなのに、なんでこんなにも彼女たちの歌には惹かれてしまうのでしょう?難しいことは置いといて、ストレートに”yonige”を感じて欲しい!

単純に見たこと・感じたこと


最新アルバム『HOUSE』を初めて聴いた時、ド頭から衝撃が走ったんです。題名は『顔で虫が死ぬ』。すぐに意味が分かっちゃいました。あれでしょ?子供の頃からずっと、あったかくなると経験するあれ!

チャリとか乗ってると顔に飛び込んでくる虫ですよ。(笑) みんな最低でも30回くらいは経験してるんじゃない?いや…もっとかな?どうしてyonigeはこれを歌にしたんでしょうか?たぶんね…意味はない!(笑)

意味がないことに意味があったんでしょうね。ちょっと何言ってるか分からないですが、こんな普通過ぎることって文字にすることがとっても難しいんです。

顔で虫が死ぬ

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春 晴れ 昼 川沿いは特に
夕暮れ 下校 大群に注意
≪顔で虫が死ぬ 歌詞より抜粋≫
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水のある所にいっぱいいましたよね~!蚊の大群!!「あ、いるな」って気付いてもチャリで突進していくしかなくって…。

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環七は騒音のパレード
ちょっとやそっとじゃばれないし
誰の目も気にしないで今歌を歌う
暗い高架下抜けたって
特に変わらない午前 0 時
誰の目も気にしないで今だけ歌う
≪顔で虫が死ぬ 歌詞より抜粋≫
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どうしてそんな所に行くのかというと、歌の練習?それともギターの練習?あえて意味を考えるとするならば、この状況は今のことじゃなく学生時代のことではないかと…。

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ただいま 時速 20 キロくらい
知らないうちに命を奪う
知らない命を奪う
殺傷力
≪顔で虫が死ぬ 歌詞より抜粋≫
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顔にあたっただけで虫は死んじゃうんですよね、確かに…。うん、殺傷力スゴイ!虫にとっては命がけですよ。

yonigeの心情を考えてみる…


この楽曲を初めて聴いた時、分かったことが一つあったんです。多分…多分ですけども、ただ純粋に楽しく歌いたかっただけなのではないか?

その証拠に、曲のアレンジはとてもアップテンポな疾走感に溢れているんです。まるで目の前を自転車に乗っている女の子が全速力で走っているかのような!

歌詞はとても普通のこと。でも楽曲は楽しく走り抜けていく!これ、初めて感じる衝撃でした。(笑)

作って歌っているyonigeのお二人も相当気持ちいいはず!だって、こんなに普通の事を気負わず楽しく歌うことができるなんて…ミュージシャンの特権でしょ?(笑)

アルバムを聴きすすめていくと…

2曲目にある『リボルバー』。おぉ…!1曲目とはまったく違ったyonigeの真骨頂かのような単語が並んでいました。

リボルバー


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自分でやることのないゲーム
自分で食べることのないラーメン
自分で見ることのないプロレス
で日々は染まっていった
はあ。
≪リボルバー 歌詞より抜粋≫
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主人公は彼氏に付き合って…みたいな情景が簡単に分かりますよね。もっともっとたくさん”自分はやらないけど”みたいなことを付き合ってきたんでしょう。

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君が行きたがらない街と
君が聴くことはないバンド
君が知ることのないプライド
で日々は色づいた
≪リボルバー 歌詞より抜粋≫
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そして、彼氏も嫌々主人公に付き合っていました。そんなことを一緒にしてくれるだけで、主人公は満足で満たされていたんでしょう。

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永遠みたいな面した後
ふたりは別々の夢を見る
君のおへその形すらもう
忘れてしまっている
≪リボルバー 歌詞より抜粋≫
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でもそれは過去のことなんです。日常を過ごしているうちになんとなーく忘れていく自分がいるんですね。

最後の歌詞の一行に「失くなっても替えがあるビニール傘」とありますが、これは思い出のことでしょうか?それとも彼氏そのもののことでしょうか…?知りたい!(笑)

yonigeの楽曲について、もう一つの特徴は歌詞に”英語”が一切入っていない事です。あぁ…どうりで!

ハートにすぅっと沁み込んでいく感じ…これって歌詞が全部日本語だからなんです♪ヴォーカルの牛丸ありさはハーフですが、これってどうしてなんでしょう?理由を知りたい所ですが…。

笑おう


アルバムの最後は”au 三太郎シリーズ 笑おう篇”のCMソングになっている『笑おう』です。ハイ、そのまんまですね。(笑)

この楽曲は、とにかく”笑う”ということだけに特化した歌詞になっています♪もちろん全て日本語。一度聴いたら簡単に口ずさめる親しみやすい一曲です♪

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笑おう
笑っちゃおう
笑ってみよう

失敗 いっぱい
しょっぱい ドンマイ
うまくいかないことが多くても
泣いて生まれてきたから
笑って行こう
≪笑おう 歌詞より抜粋≫
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多少嫌なことがあった日でも、この曲を聴いたら悩んでいる自分が馬鹿らしくなってしまうほどです。(笑) 意外にも曲のアレンジはパンチが効いています♪

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笑う門には福来たる
スマイルはいつだってゼロ円
しけた顔してもしょうがない
笑わにゃ損損損

きみ笑う ぼく笑う
ぼく笑う あいつ笑う
周りもつられて笑う
ワハハハハのハ
ワハハハハのハ
一緒に笑おう
≪笑おう 歌詞より抜粋≫
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これ聴いて愉快になれなかったら…重症です。「一緒に笑おう」のフレーズを歌っている自分は思わず笑ってしまうんですよね~♪

CMの世界観にもピッタリとはまっている楽曲だと感じます♪

そしてyonigeを聴き終わる頃には…


2018年10月にリリースされたアルバム『HOUSE』。全7曲を最後まで聴き終わる頃には、女子なら確実に”3人目のyonigeメンバー”になっています。(笑)

普段の私達となんら変わりがないyonige…虜になってしまう!歌詞がいちいちカッコつけてないからとっても親近感が沸いちゃうんです♪

いい意味で力が入ってないヴォーカルの甘ったるい声と、パンチがある演奏…そんなロックな所にも女の底力を感じて好感が持てます♪

まだまだまだ…この先のyonigeがどうなっていくのか追いかけてみたい…!そんな気持ちにさせられます♡

TEXT:時雨

大阪寝屋川出身。2013年結成。牛丸ありさ(Vo&Gt)、ごっきん(Ba&Cho)の2人からなる日本語ロックバンド。 10~20代を中心に口コミとSNSで大きな支持を広げ、YouTubeでもMVの総再生回数が2,000万回を突破、同世代から大きな注目を集める。年間100本以上に上るライブを全国各地で行い、昨年は数々···

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