究極の生命体!?5人組ロックバンド マンウィズ
エレクトリックレディーランドと呼ばれる地の果てで、天才生物学者:ジミー・ヘンドリックスの手によって生まれた生命体。
ヒトラーなど時の権力者に、その超人的な肉体と頭脳を利用され、最終的にはジミーの命と引き換えに南極の氷河に氷漬けにされていた者たち。見た目のインパクトだけでなく、ここでは語り尽くせないほどの過去を持つ5人組ロックバンド―MAN WITH A MISSION。
メンバーの国籍や年齢、バンド結成の時期も不明となにかと謎に包まれた彼らだが、音楽の能力は高い。
最初こそ、生みの親であるジミーがギターを趣味にしていたことでプログラミングされたものだったが、1997年、AIR JAMの演奏をきっかけに考えは一変。オオカミならではの発達した聴覚で聴いただけのものだったが、「音楽で何か世界を変えられないか」と音楽を志すようになる。
マンウィズは世界にも進出!
2010年、地球温暖化の影響で氷が融けたことで復活してからというもの、若い世代を中心に人気を集め、今では活動の場を世界にまで広げつつある。
紹介する『Feel and Think』は、彼らがハロウィンを意識して出したミニアルバム『Trick or Treat e.p』に収録された楽曲である。PVには暗闇に目を光らせて歌う彼らや、パンプキンが登場するなど完全にハロウィン仕様となっている。
しかし、メンバーの中で唯一言葉が話せるボーカル・ギター担当のジャンケン・ジョニーが言うには、「楽曲の持ッテイルメッセージ性ハ、季節関係ナク年柄年中聴イテイタダケル内容ニナッテオリマス」とのこと。
存在だけでもはやハロウィンな彼らマンウィズが、人間たちに贈る音楽とは一体、なんだろうか?その真相に迫りたいと思う。
Feel and Think
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Bring it on down I'm used to being numb
The sense of incongruity I guess I'm just dumb
Now keep it on forever calculating every sum
Cause that's all what you ever do
You'll never make me cum
[日本語訳]
好きなだけ持ってくればいい 麻痺には慣れている
違和感はみつからないけど どうやら僕がバカなだけらしい
ずっとそうやってやり続けていればいい
計算ばかりし続けていれば どうせ貴方にはそれしか出来ない
アンタには俺をイカせることなんて出来やしないから
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(中略)
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Feel and think And I believe I know
言葉を飲み込み
あの日のように I sing that song again
[日本語訳]
Feel and think そして自分でわかっている、と言い聞かせ
言葉を飲み込み
あの日のように 繰り返しあの歌を歌うだけ
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真っ直ぐな心から生まれる音楽
楽曲だけを聴くと、英詩も入ったカッコイイ仕上がり。バンド名が意味するところの「使命をもった男」の名は伊達ではない。実際、この楽曲をきっかけにファンになる人も多いようだ。
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あがくように もがくように
果てるまで 『生きて』みせよう
≪Feel and Think 歌詞より抜粋≫
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特に、「生きて」という言葉にはパワーを感じる。
それは権力者に利用され、氷漬けにされた彼らの背景もあるが何より、そうなる原因を作ってしまった人間に言えるところがすごい。普通なら、恨んでもいいところだ。人が壁にぶつかっても、彼らには関係ない話なのに。
彼らの音楽にパワーがあるのは、そんな曇りのない真っ直ぐな心を持っているからこそなのだ。こんな楽曲を出さずとも存在そのものがハロウィンの住人な彼ら。
今年は10月後半にヨーロッパツアーが控えているため、日本でハロウィンを過ごすことは難しいようだが。ハロウィンはマンウィズが唯一、市民権を得る日。ツアーを早めに切り上げて、日本にカムバックして欲しいものである。
彼らのシーズンは、もうすぐそこだ!
TEXT:空屋まひろ
頭はオオカミ、身体は人間という究極の生命体5匹からなるロックバンド。 2010年に突如音楽シーンに登場し以降、破格のライブパフォーマンスで快進撃を続け、多くのテレビCMやアニメ、ドラマ、映画の主題歌を担当。 幅広いファン層に支持を広げ、日本国内のみならず全米デビューも果たすなど、···