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【歌詞コラム】手塚治虫の名作「どろろ」の主人公「百鬼丸」を描いた曲の歌詞を解説

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独特な個性と存在感を誇る4人組グループの女王蜂。メンバーの年齢、性別が一切不詳というのも話題の1つとなっています。今回はそんな女王蜂の曲で、アニメ「どろろ(2019年版)」の1期の主題歌に採用された『火炎』の歌詞を紹介したいと思います。

公開日:2019年9月12日 更新日:2019年9月12日


この記事の目次 []
  1. ・『火炎』はTVアニメ「どろろ(2019版)」のために書き下ろされた曲
  2. ・「どろろ(2019版)」について
  3. ・どろろの主人公百鬼丸の激しさと寂しさを唄った曲
  4. ・火炎
  5. ・間奏は長い歌詞で火柱が舞う火炎を表現
  6. ・戦いに対する苦悩から愛情に対する苦悩に変わる
  7. ・アニメのストーリーと融合した歌詞

『火炎』はTVアニメ「どろろ(2019版)」のために書き下ろされた曲


画像引用元 (Amazon)

※今回の記事に「どろろ(2019版)」に関するネタバレは一切ありませんのでご安心ください。

巨匠、手塚治虫の名作のひとつでもある「どろろ」が、2019年1月にリメイクされました。

その、アニメ「どろろ(2019版)」の1期の主題歌として採用されている『火炎』は、独特の存在感で話題となっている女王蜂の曲です。

主人公である百鬼丸の激しさ、寂しさを意識して作られた曲というのがわかります。今回は、その百鬼丸を唄ったという部分を大前提に解説します。

「どろろ(2019版)」について

今回の歌詞の解釈は、「どろろ(2019版)」を観ていない方にはちょっと理解が難しいかもしれません。

ただ、歌詞としては比喩的な表現が多く使われており、ひとつの楽曲作品としては、高い評価ができる曲です。可能であれあぜひ、合わせてアニメ「どろろ(2019版)」をご覧になると良いでしょう。

「どろろ(2019版)」をご覧いただく方法はいくつか方法がありますので、アニメの公式サイトをご参照ください。

どろろの主人公百鬼丸の激しさと寂しさを唄った曲


前述の通り、この曲は、手塚治虫の名作「どろろ」の主人公「百鬼丸」を描いた曲です。

なお、ネタバレを避けるため、実際に物語で使われている表現はあえて使わないようにしました。

火炎


----------------
Party is over
それでも踊りたかった
眠れないくらい 情熱の火はいつしか いつの日にか
≪火炎 歌詞より抜粋≫
----------------

曲は、五感を封印されている百鬼丸の苦悩と野望を感じさせる一文から始まります。

「Party」=魔物との戦い、「踊り」=戦闘と解釈しました。つまり、「戦いは終わったが、そでもまだ戦いたかった。」という意味です。

「Party is over」は魔物たちとの戦いの直後を表現しているのでしょう。

“魔物たちとの戦いは終わったが、この火炎のように燃え盛る情熱は、いつか終わる、いや終わらせなければならない…。”という百鬼丸の願いと苦悩が感じ取れる出だしです。

----------------
はなから気付いている 焔はいつか消える
ねぇ なにも要らないはずだった
なのにまだ I'm so serious
≪火炎 歌詞より抜粋≫
----------------

“すでに作り物の手足で自由に物に触れて動き回れる…。 目が見えず、口が聞けずとも、人とのコミュニケーションは取れている…。”

何もいらないはずなのに、百鬼丸には常にそのようなシリアスな感情がついて回っています。

自分には魔物を倒さなければならない理由がある、という欲望に似た使命感が常につきまとっているのです。

----------------
ああまだ間に合う
ああただ Burn it up Baby
Sorry darling そんなに甘くないよ
でもきっとそんなに悪くないよ
Give me fire
Light it up Baby 燃やしちゃうぜyeah
≪火炎 歌詞より抜粋≫
----------------

百鬼丸の苦悩は続きます。

“まだやめることはできる…。しかし気持ちはただただ暑く燃えていくだけ…。行くのであればかなりの覚悟が必要だろうけど…でもそんなに悪く無いと思う。もっともっと燃えたぎって、魔物をすべて倒してやる!”

そんな、百鬼丸の決意が見えてくる部分です。

間奏は長い歌詞で火柱が舞う火炎を表現


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やぁ!千代も八千代 変わりもせずに
ひとのなり いとをかし 全部燃やせ八百屋お七
出でよ舞えよ火の粉 焚き付けるのが仕事
ガソリンとステロイド 燃えるさまはお見事

火遊びはしない ぬるいまね出来ない
しけたカルマトラウマ燃やし尽くすマグマドラマ
この飽くなき渇き 青い炎みたい
死は過去のひとつ隣 やがて総てひとつとなり
≪火炎 歌詞より抜粋≫
----------------

ここのラップ調の8行の歌詞は、一語一句にはとくに深い意味はありません。この8行でタイトルの"火炎"という言葉を表現しているのでしょう。

1行1行にメラメラと火炎が燃え上がる情景を連想させる言葉が、ひたすら並べられています。一般的に、曲には、ギターソロやキーボードソロなどの間奏がありますが、この曲の感想は、ボーカルソロです。

戦いに対する苦悩から愛情に対する苦悩に変わる


----------------
Love is dying
でもまだ消えてないから
忘れてみたい
情熱の火はいつしか いつの日にか
≪火炎 歌詞より抜粋≫
----------------

冒頭と同じく、百鬼丸の苦悩が表現されている部分です。

ただ、冒頭では「戦い」に対しての苦悩でしたが、ここは、「愛情」に対する苦悩に変わっています。

“すでに、自分を愛する者はいないと思っていたけど、まだ愛が消えたわけではない。自分を愛してくれる人はちゃんと世の中に存在している。それは火炎のような情熱を生むが、いつかは終わる、いや終わってしまう…。”

----------------
身体は気づいている 僕らはいつか消える
ゆるやかに若さを溶かして
泣かないで Why so serious?
≪火炎 歌詞より抜粋≫
----------------

おそらく、物語に登場する一人の女性のことを表現しているように感じます。ここでいう「僕ら」とは百鬼丸とその女性のことです。

“俺たちはいつまでも若くない。そこまで苦労する必要はあるのか?泣かないで欲しい…。”

実際、オープニングで『火炎』が流れる映像に、この女性も登場しています。

アニメのストーリーと融合した歌詞


以上、今回は女王蜂の『火炎』の歌詞の解釈をしてみました。

正直、アニメ「どろろ」を観ていない人には理解できない部分も多いと思います。ただ、この曲の歌詞はアニメのストーリーと見事に融合した歌詞です。

アニメ自体も、原作が手塚治虫の作品ということで、観る価値は十分にあるオススメの作品です。

TEXT 猫あられ

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