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同級生同士で結成
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OKAMOTO'Sのメンバーは中学校時代の同級生で結成されたバンドなんです。
早い段階でネタバラシすると、「BOY」のジャケ写はメンバー一人一人の子供の頃の写真を組み合わせた写真だそう…。
当初結成した4名のメンバーの中のベースがファーストアルバムリリース(インディーズ)と共に脱退し、ハマ・オカモトが加わり現体制となりました。
それが2009年のことです。
そして今年で10周年!
彼らのデビューは10代だったので、華やかな経歴のわりにはまだ全員20代という驚きの若さです!
OKAMOTO'Sをよく知らないという方のために、ざっくりとご紹介しますと…。
ヴォーカルはオカモトショウ、顔が濃いニューヨーク出身。ギターはオカモトコウキ、ドラムはオカモトレイジ、ベースはハマ・オカモトでお父さんはダウンタウンの浜ちゃん(ソックリ)です。
驚くべきことに、彼らは、インディースデビューから一年後の2010年に、アメリカのテキサス州で行われる大型音楽フェス"SXSW(サウス バイ サウスウエスト)にも出演を果たしているんです。
すごく華やかな経歴ですよね。
これだけでもスゴイんですが、その後アメリカ・ツアーで6都市も回ってるんです。
この時点でもまだインディーズなんですよね。
そして2枚目のアルバムから晴れてメジャーデビューということになったんです。
華やか…というよりもなんか破天荒?
とにかく彼らの結成からこれまでの道のりはもの凄い勢いだったということになります。
そして今年で10周年…早い段階で中身のギュッと詰まった活動をしてきた彼らが、この度1年5カ月ぶりにアルバムをリリースしたというのだから、聴かないわけにはいきません!
しかも全曲新しい曲だっていうんだから、益々期待が高まります!
今回はOKAMOTO'Sのサウンドを厳選して、1月にリリースされた8枚目のオリジナルアルバム『BOY』の中から3曲ご紹介します♪
「Dreaming Man」
いや~、簡単に3曲ご紹介とかいってますが…めっちゃ迷うんですよ、どの曲に絞ろうかって!全部紹介したいんですが~~と、考えた末の一曲目はコレ!
YouTubeに動画も上がっています、めちゃめちゃカッコイイ曲です♪
今回のアルバムつかみの一曲といったところでしょうか。
ちょっとカッコ良過ぎじゃない?って気もしますが。(笑)
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Another new trend, after another new trend short life
(新しい流行り、の後のまた新しい流行り、なんて短い命)
Tons of dead body, it's our only proof
(俺たちの存在を証明する唯一の証は、この山のような死体)
≪Dreaming Man 歌詞より抜粋≫
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OKAMOTO'Sの楽曲はほとんどが英詞です。
でも大丈夫~♪本記事でもちゃんと和訳してくれてるから♡
歌詞を読み解いてみると、この『Dreaming Man』はアルバムの一曲目で、しょっぱなから若い世代の思いのたけを吐き出しているという印象です。
サウンドのアレンジも硬派な感じで、しかも最後まで英詞。
でも和訳を読み進めていくと、結構ハードなことを歌っているんです。
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Alright, they might were better than us
(俺らより良かったんだろ?わかったわかった)
Alright, we might not be the best
(俺らの方が良くないんだろ?わかったわかった)
Who asked you to love us?
(で、誰があんたからの愛が欲しいなんて言った?)
We never never listen, we never listen
(聞いてたまるか、俺たちは絶対何も聞かない)
Dangerous Zone (危険地帯)
≪Dreaming Man 歌詞より抜粋≫
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若い世代の気持ちを赤裸々に詞にしているのがお分かりでしょう。
いつの時代も若者には若者の主張というものがあるものです。
この『Dreaming Man』が一曲目にあるということで、彼らのこのアルバムに対する思いや10年という軌跡がいかに大切なものか伝わってきます。
「偶然」
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僕らは偶然に恋に落ちて
離れなくなって
偶然にまた別れる 繰り返す
また偶然に恋に落ちて
離れなくなって
偶然にまた別れる 繰り返す
≪偶然 歌詞より抜粋≫
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アルバムの6曲目に位置している楽曲『偶然』です。
この楽曲は作詞・作曲を担当したオカモトコウキがヴォーカルも務めています。
オカモトショウとは違った声の魅力があり、囁くような優しいヴォーカルに惹かれてしまう一曲。
この楽曲の世界観にもぴったり合っている気がします♪
でもぶっちゃけ、OKAMOTO'Sのカラーではない印象を受けました。
ヴォーカルが違うという単純なことではなく、なんかアレンジが都会的でポップな雰囲気?
オトナなカップルが夜の高速をドライブしている風景が浮かぶような…。
分かりづらいでしょうか?(笑)
一度聴いていただければ、この説明が納得して頂けると思います!
サビの「偶然に~♪」は耳から離れないほど印象的です♪
「DOOR」
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君の前にいくつかのドア 過去や未来や今現在
そのほかにもいくつかの可能性
朝にはいつも電車の中 穏やかすぎる悪意の中
いつも結局誰かのせい
≪DOOR 歌詞より抜粋≫
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この楽曲は9曲目に収録されています。
イントロからとても印象的なアコギが流れます。
歌い出しの4行目まで、メロディラインはマイナーコードで進行していきます。
そして、徐々に曲調は明るくなっていきます。
----------------そして、このサビの部分で一気にメジャーに変化するんですね。
何もかも嫌になっても 何度でもドアを開け続けんだ
(Can You Open The Door?)
もし意味がなくても
何もかも嫌になっても 何度でもドアを開け続けんだ
(Can You Open The Door?)
そうすれば全ては 君だけのものさ
≪DOOR 歌詞より抜粋≫
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この楽曲の題名『DOOR』はそのままドアのこと。
歌詞を読んだ感じは、どんなに辛い時でもドアを開けて先に進んで行くという現実を歌っていますが、曲調が明るいことで"大したことないよ"という胸の内も読み取れる気がします。
成長し続けるOKAMOTO'Sのサウンド
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今回のオリジナルアルバム「BOY」は、これまでのOKAMOTO'Sとは違う変化を感じられる、という印象を受けました。
全10曲の収録のうち、今回厳選した3曲は特にその変化を強く感じた楽曲です。
追いかけるものが変わらないのも良いことですが、自分達の成長と共にサウンドも変化し、成長を続けていくことも、とても素敵なことだと教えてもらったアルバムです♪
ちなみにアルバムタイトルの『BOY』とは、“結成当時は少年だったけれど、10年の時が経ちいよいよ少年期も終わりを迎える…いまだに持つ少年の心も大事にしつつ、今の4人が最高だと思えることをやりたい"というところから付いたそうです。
TEXT 時雨