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幸せな時だけじゃない
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果てなく続いた長い長い道
決して平坦なわけじゃないだろう
幸せと同じ数の痛み
心に刻んで今日があるよ
絶望と失望のトンネルも抜けて
これから怖いもの何も無いような気がするよ
≪未完成デイジー 歌詞より抜粋≫
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誰かを大切に想う心が、その相手を幸せにしていく。
それを人は“愛"と呼ぶ。
しかしその想いは時に、お互いを傷つけてしまうこともある。
お互いを想った結果のすれ違いや、どちらかが経験した絶望の共有など、お互いを大切にすればするほど、経験する痛みの数は多くなってしまうものだ。
だが、経験したその痛みの意味をお互いに理解して、それでも共に生きようとした時に、その痛みごと愛せる強さを手に入れることができる。
幸せだけではない、痛みも悲しみもある人生だけど、それでも“怖さ"はない二人の世界を創り上げることができる“気がするよ"と、この曲では不確定さを持たせて等身大のリアルな言葉で歌っている。
永遠なんてない
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歯が浮く様な夢語りも
紡ぎ続けて本当になる
公園ではしゃぐ子供の様に
過ぎてく一瞬を楽しむから
≪未完成デイジー 歌詞より抜粋≫
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この世界に永遠なんて存在しない。
始まりはすべて終わりに向かって収束していく。
だからこそ、限りある時間を輝かせる為の夢を語り、過ぎ去る時間の一瞬を無駄にしない想いを、ここで大切な人に対して誓っている。
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信頼と怪訝のシーソー降りて
これから未来へのブランコに飛び乗ろう
≪未完成デイジー 歌詞より抜粋≫
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大切にしていきたいと思える相手と付き合いだして間もない頃は、相手のことを大事にしたいと思いつつ、“この人を100%信頼してもいいのだろうか"と、疑ってしまうこともある。
それはそれぞれお互いに考えてしまうことで、互いに見つめあいながら、“信頼"と“怪訝"を行ったり来たりしている状態を、ここでシーソーという言葉で表している。
そんな、お互いのことを探り探りしていたシーソーを降りて、互いに隣り合いながら、共に揺れ動くブランコに乗ろうと、これからの二人が離れることなく進んでいくことを示唆している。
等身大で歌う愛
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いつか僕も死んじゃうけど それまで君を守るよ
頼りないけどそれなりに 笑わせてあげれるから
君が先に死んじゃっても それでも僕が守るよ
君が好きなこの世界を 最後まで愛せるように
≪未完成デイジー 歌詞より抜粋≫
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この世界に永遠はないし、人間はいずれ死んでしまう。
それは決して避けられない事柄であり、生きていく中で目を逸らすことのできない現実である。
“終わりが来る現実を受け止めながら、その瞬間が来るまでは大切な人を守っていく。"
そんな、机上の空論にさせない現実的な想いが、この歌詞からわかる。
さらに、“頼りないけどそれなりに 笑わせてあげれるから"といった言葉によって、より人一人の等身大の想いが伝わってくるものとなっている。
“絶対"や“必ず"といった言葉を簡単に使うことなく、大切な人と、大切な人が大切にしたものを愛していく想いを述べることによって、その気持ちに真実味が帯びてくる。
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呼吸のような幸福を誓うよ
未完成のダイアリー そっと挟むデイジー
続きも二人でさ 綴っていくデイジー
果てなく長い道 共に行くよデイジー
≪未完成デイジー 歌詞より抜粋≫
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デイジーとはキク科ヒナギク属の花である。
そしてその花言葉には、「純潔」や「希望」といった意味がある。
そのデイジーを、これから続いてく二人の日々と共に添えていくことで、飾ることなく清らかでまっすぐに明るい未来を育んでいくことを誓っているのだ。
否が応でも終わりが訪れる人生だが、その瞬間と対面するまで、気を張り続けることは現実的に不可能である。
それなら、“呼吸"のように自然で無理のない、等身大の想いで幸せを見つけていくことこそ、理想的な関係なのである。
TEXT 京極亮友
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