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【歌詞コラム】女王蜂の「火炎」その炎に込められた意味とは?

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手塚治虫原作の人気アニメ『どろろ』。2019年版アニメ第1期のOPを飾ったのが女王蜂の『火炎』である。作品の世界観を彩るのにふさわしいと、アニメファンにも高く評価されているこの楽曲を象徴する「炎」に込められたものは何か、探っていく。

公開日:2019年8月4日 更新日:2020年9月8日


この記事の目次 []
  1. ・人生を象徴する3つの「炎」
  2. ・でもまだ消えてないから
TOP画像引用元 (Amazon)


■女王蜂 『火炎(FIRE)』Official MV


鬼才・アヴちゃん(Vo)を中心に快進撃を続ける女王蜂。

今回取り上げる『火炎』は、アニメ『どろろ』2019年版のOPとして知られる。

この曲は今回のために書き下ろされたというよりは、アヴちゃん(Vo)が10代のころから温めていた雛形が既にほぼ完成されていたというのは、ファンの間では有名な話だ。

それにしては妙に歌詞とシンクロする、主人公・百鬼丸の生き様。

それを感じさせるのはおそらく、楽曲の名前にも含まれる「炎」のイメージである。

では、それが作品とどのようにリンクしているのだろうか。

人生を象徴する3つの「炎」

----------------
Party is over
それでも踊りたかった
眠れないくらい 情熱の火はいつしか いつの日にか

はなから気付いている 焔はいつか消える
ねぇ なにも要らないはずだった
なのにまだ I'm so serious
≪火炎 歌詞より抜粋≫
----------------

歌詞の中に登場する炎は主に3つ。

若さゆえのエネルギーに満ちた「情熱の火」、人の心の中の怒りや憎しみを主に比喩する「焔」、生きる上で必死に何かを求める姿を表現した「青い炎」である。

誰しも人生を投げ捨ててしまいたいような辛い経験や、絶望したくなるような現実に遭遇したことがある。

この曲に表現された様々な炎の一つひとつのイメージは、そんな我々にも容易に想像できる。

若い頃に誰もが持て余してしまう情熱。

そのやり場と使い方がわからず、周囲の人や社会への憎悪が溢れ出る。

しかし、時の流れとともにそれらはいつか失われ、目的を見失いそうになりながらも、何かを渇望し生きていくのだ。

このアニメの主人公・百鬼丸は、実の父の手により生贄として鬼神に捧げられ、体の大部分を失った状態で生まれた。

そして彼の見えないはずの目は、人の魂を炎として映す。

我々では計り知れないほどの絶望を知るであろう彼の生き様のすべてを象徴し、具現化された存在がそれぞれの「炎」なのである。

でもまだ消えてないから

----------------
Love is dying
でもまだ消えてないから
忘れてみたい
情熱の火はいつしか いつの日にか

身体は気づいている 僕らはいつか消える
ゆるやかに若さを溶かして
泣かないで Why so serious?

ああまだ間に合う
ああただBurn it up Baby
Sorry darling そんなに甘くないよ
でもきっとそんなにわるくないよ
Give me fire
Light it up Baby 燃やしちゃうぜyeah
≪火炎 歌詞より抜粋≫
----------------

火を燃やすには燃料が必要だ。

それを絶やさず燃やし続けることは簡単ではない。

強い風に吹かれ、火が消えてしまわないよう身を挺して守りながら、その火を燃やし続ける。

自分自身で絶やさず情熱を注がなければ、火はフッと消えてしまう。

人生とはそんなに簡単にいくものではない。
でもそんなに悲観して生きるほど悪いものでもない。

火はいつか必ず消える。
でも、今はまだ消えていない。

せっかく与えられた炎、自分の好きなように燃やし尽くしてやろうじゃないか。

人は何故生まれ、何故生きるのか。
おそらく永遠に答えは出ない。

しかし、その疑問に対する優しく明るい解決策をもらえたような気がする。

----------------
Party is over
それでも踊りたかった
≪火炎 歌詞より抜粋≫
----------------

曲のはじめと終わりを飾る印象的な文である。

「Party is over」、直訳で“パーティーの終わり"。

つまり、“お遊びはもう終わり"というネイティヴな表現である。

前者では火を燃やす情熱が一旦尽きてしまったように感じられるし、後者では“ここからは本気出していくぞ"という意気込みにも考えられる。

今までの歌詞を読み取ると、どちらの意味合いにも受け取れる表現だ。

結局人生とは何かによる挫折と、そこからまた這い上がり歩んでいくことの繰り返しなのだ。

それでも、まだまだもっと「踊りたい」と、自分を奮い立たせることさえできれば、その先へと進んでいくことができる。

そんな繰り返しの中に、百鬼丸は何を見出していくのだろうか。

是非この楽曲の歌詞を噛みしめながら見届けて頂きたい。


TEXT 島田たま子

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