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【歌詞コラム】新作「THANK YOU」で表現した赤西仁の100%の勝算

KAT-TUN脱退メンバーの中で唯一成功していると言われる赤西仁が、満を持して発表した 『THANK YOU』。その静かすぎるカオの下には、緻密で攻撃的なただいい音だけをすくいとる仕事ぶりが輝きを放っていた。

公開日:2019年7月4日 更新日:2019年7月30日


この記事の目次
  1. ・“これだけ”がもたらす贅沢「Turn Up」
  2. ・凡庸の中の複雑な設計「On My Mind」
  3. ・丁度いい現実感が美しい「Perfect」
  4. ・聴覚を回帰させる見えない技
  5. ・変化するリズムを操縦した「Be Alright」
  6. ・脳に留まる感動「Runnin’」
  7. ・赤西仁 最新情報
  8. ・リリース情報
  9. ・赤西仁 Profile

“これだけ”がもたらす贅沢「Turn Up」

単調なリズムと無表情ともいえる冷めたボーカル。

このままでいいわけがないと、デコレーションとなる別メロを上乗せしたくなるところ、赤西仁は“これだけ”をやめる気はない。

そこには攻め切るという戦略はおろか、“あえてやった感”すらない。

この無気力状態のおかげで、中盤から後半にかけて流れるピアノ音は、かなり光った仕事をしている。



欠点のない平凡に綺麗な音は、それまでのジーパンTシャツの粗削りなドライ感を一変させ、アシッドジャズ的な、この上ないラグジュアリーな方向にシフトチェンジする。音楽的煩悩に打ち勝った赤西仁の姿が眩しい一品だ。

凡庸の中の複雑な設計「On My Mind」

手前の「Candy Flava Girl」からポーズなしで始まることで、その続き的なドラマ性に欠ける曲のように扱われている。

が、このメロディーを追ってみると、実に音の高低差の激しい、またリズムのシフトチェンジが頻繁にある極めて複雑な構造であることが分かる。



平凡な一日と思うのはその外部にいる者だけで、陽の光は様々に変化し、風はあらゆるものにぶつかって方向転換している。

凡庸なうたーその水面下で、赤西仁の緻密で妥協なき音の設計は確かに繰り広げられているのだ。

到達した先にある崩しがたい癒しが、心地よい。

丁度いい現実感が美しい「Perfect」

この曲がもともと前衛的で、コンテンポラリーなものだったのか。それとも、できた時からいい感じの今っぽさを放つこの音だったのか想像はできない。

ただ言えることは、彼は自分の見えるところにしか音を置いていないということだ。

もし視界の外にまで好きなだけ音を配置していたら、それはサバンナに立つおしゃれなカフェのごときミュージシャンのロマンに凝り固まった音楽にしかならない。

この「Perfect」は確かに土の臭いのしないアフリカ音楽と言えるのだが、そこにあるのはAIが歌い踊る仮想現実ではない。

人間が狩猟をし,子を創り育てる,生々しい現実世界である。

赤西仁にとって音楽は何かを伝えるツールではなく、“生そのもの”だと訴えている作品だ。

聴覚を回帰させる見えない技

変化するリズムを操縦した「Be Alright」

入りは鋭さのない鈍角的なリズム。

それは次第に箔数が増え、小刻みに変化。

後半はそこに力強さと乱拍子的ずれが生まれ、祭囃子のような泥臭さが加わる。

このリズムの変化にボーカルがついていけないと、ドラマーのいい仕事が目立つ。



赤西仁はリズムについていくどころか、ドラマーのパフォーマンス1つ1つを完全にマネジメントしている。

そのため、この曲は音楽的付加価値をリスナーに一切感じさせず、“通勤前のコーヒーが似合う曲”に収まっているのだ。

それまでの概念はそのままで、聴覚だけが初期化される作品だ。

脳に留まる感動「Runnin’」

このアルバムのなかで、芸術的領域への到達を感じさせる傑作だ。

しかし、それを声に出して「すばらしい」と言えないところが、この曲の本当の味なのだ。

もし、サビの「Runnin’ runnin’ runnin’ runnin’ ,yeah・・・」にエフェクトをかけずに自然な声でいっていたら。

もし、サビ以外は歌ではなく、ラップだったら・・・

つまりこの作品にはもう一つの道もあったのではないかと、リスナーに考えさせる隙間が潜んでいる。

が、それはリスナーを攪乱し、聴くことの集中力を奪うものではない。

この曲がもたらす考え、映し出す情景を認識することで、この曲のすばらしさは、わざわざ口に出して言わなくてもいいものになるのだ。

“思う”というアクションに留まらせる力も、ある意味音楽の持つ力なのだと、思い知る作品だ。

言うまでもないが、このアルバムは未だライブという形では披露されてはいない。

が、CDという商品のまま、ある意味冷凍保存された状態でいることも、この『THANK YOU』にとっては一つの理想の姿なのかもしれない。

TEXT  平田悦子

2001年にジャニーズアイドルグループKAT-TUNとしてデビュー。しかし音楽の方向性の違いから脱退。その後もジャニーズ事務所に所属しながら個人で音楽活動を続けていた。2011年に「Eternal」をソロで初リリース。オリコンチャートで1位を獲得。11月には全米デビューの第一弾としてJASON DERULOとの···

この特集へのレビュー

女性

たか

2019/07/05 14:43

発売してから1ヶ月以上たつのに全く色あせずに聞いていても新鮮です。
もっと認知してもらいたい

女性

チェリー

2019/07/05 17:57

彼の曲は、聞いていて、とても心地よい曲が多く大好きです。このアルバムもまた、新たな彼の魅力が溢れていてよく聴いています。この解説を読んで、アルバムの理解が深まりました。ありがとうございます。本当に才能溢れる本物のアーティストだと思います。

女性

SoMayYoshino

2019/07/30 08:34

彼の音楽に関する才能や感覚やセンスはとても素晴らしいです。ファンの贔屓や変な業界の忖度抜きにして、もっともっと評価をされても良いかと思います。そしてアルバムを聴く以上にライブで聴く‼生の歌声の魅力を是非とも体感して頂きたいです‼これぞ"JIN AKANISHI"を♪

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赤西仁 最新情報

リリース情報

赤西 仁
New Album 「THANK YOU」
2019.5.15 Release

■初回限定盤A (CD+DVD)品番:GOGOOD-027
価格:¥3,800 (商品本体)+税<DVD>・「THANK YOU」Music Video
・「THANK YOU」Music Video (Other Ver.)
・「THANK YOU」Music Video メイキング映像

■初回限定盤B (CD+DVD)
品番:GOGOOD-028
価格:¥3,800 (商品本体)+税<DVD>
・À la carte リリース記念プレミアムイベント at 豊洲PIT

■通常盤(CD)
品番:GOGOOD-029
価格:¥3,000 (商品本体)+税<CD>
※通常盤限定ボーナス・トラック1曲収録

※初回限定盤A、初回限定盤B、通常盤のジャケット・デザインは異なります。 
      
【収録曲】
01. Release The Fire
02. Turn Up
03. THANK YOU
04. Take Me Higher
05. In The Sky
06. Señorita
07. Candy Flava Girl
08. On My Mind
09. Perfect
10. Ride & Flow
11. Be Alright
12. Runnin’
13. Love Yourself
14. Can’t Let You Go (Bonus Track) ※通常盤のみ収録


■購入者応募特典
「THANK YOU』全3形態のうち、いずれか2形態をお買い上げの上
キャンペーンサイトからご応募頂いた方の中から抽選で、
「赤西仁 “THANK YOU” リリース記念スペシャル・イベントに
ご招待致します。
 
日時:未定 ※後日発表致します。
場所:都内某所 ※ご当選者の方にのみお知らせ致します。

赤西仁 Profile

■BIOGRAPHY
赤西 仁
1984年7月4日生まれ/東京都出身
2010年、ソロアーティストのキャリアをスタート。同年に日本とアメリカでコンサート開催。2011年3月にソロ初のシングル「Eternal」をリリース。12月には「TEST DRIVE featuring JASON DERULO」にて全米デビュー。2012年3月アルバム「JAPONICANA」を日米で同時発売。2014年7月4日に自主レーベル「Go Good Records」を設立。同年12月には中国公演を開催。国内外にてライブ活動を行い、2017年5月には、これまでのソロ活動を総括した「JIN AKANISHI LIVE 2017 in YOYOGI ~Résumé~」を東京・代々木国立競技場代々木体育館にて開催。これまでにアルバム6作品、シングル6作品、ライブ映像作品7作品をリリース。自身のプロデュースにて、ライブ、楽曲制作、レコーディングを基盤に精力的に活動を展開。

【Release】 Single
2011.03.02 「Eternal」
2011.12.28 「Seasons」
2013.08.07 「HEY WHAT'S UP?」
2013.10.02 「アイナルホウエ」
2014.08.06 「Good Time」
2016.09.21 「Choo Choo SHITAIN (JINTAKA)」
Album
2011.12.07「TEST DRIVE featuring JASON DERULO」全米デビュー曲
アメリカ iTunes Storeダンスアルバムチャートで1位獲得。
2012.03.07「JAPONICANA」日米同時発売
2013.11.06「#JUSTJIN」
2014.11.12「Mi Amor」
2015.06.24「Me」
2016.06.22「Audio Fashion」
2017.12.12「Blessed」

DVD&Blu-ray
2011.05.04「Yellow Gold Tour 3011」
2013.09.25「JIN AKANISHI JAPONICANA TOUR 2012 IN USA」
2014.04.02「Jin Akanishi's Club Circuit Tour」
2015.08.12「JIN AKANISHI “JINDEPENDENCE” TOUR 2014」
2015.11.18「JIN AKANISHI LIVE TOUR 2015 ~Me~」
2017.03.15「JIN AKANISHI LIVE TOUR 2016 ~Audio Fashion Special~ in MAKUHARI」
2017.09.06「JIN AKANISHI LIVE 2017 in YOYOGI ~Resume~」

【国内公演】
2011年1月 『Yellow Gold Tour 3011 赤西 仁 全米ツアー 凱旋ライブ 3011』をさいたまスーパーアリーナ、大阪城ホール、日本武道館、神戸・ワールド記念ホールにて開催。
2013年11月~12月 ライブハウス・ツアー『Jin Akanishi's Club Circuit』を開催。
2014年11月~12月 11公演にわたる全国ライブハウスツアー『JINAKANISHI “JINDEPENDENCE" TOUR 2014』を開催。
2015年7月~9月 19公演にわたる全国ツアー『JIN AKANISHI LIVE TOUR 2015 ~Me~』を開催。
2016年7月~9月 21箇所にわたる全国ツアー『JIN AKANISHI LIVE TOUR 2016 ~Audio Fashion~』開催。
11月『JIN AKANISHI LIVE TOUR 2016~Audio Fashion Special~ in MAKUHARI』開催。
2017年5月 『JIN AKANISHI LIVE 2017 in YOYOGI ~Resume~』国立代々木競技場第一体育館にて2days開催。
2018年2月~3月 全国ツアー『JIN AKANISHI LIVE TOUR 2018 “Blessed”』開催。
4月~5月 東名阪ライブハウスツアー『JIN AKANISHI "JINDEPENDENCE" TOUR 2018』開催。

【海外公演】
2010年11月 シカゴ、サンフランシスコ、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューヨーク 5都市を巡るツアー『Yellow Gold Tour 3010』を開催。2014年9月「Shanghai west bund音楽祭」に出演し中国初上陸を果たす。12月 中国では初となる上海単独公演を上海梅赛德斯奔驰文化中心 (Mercedes-Benz Arena )にて開催、大成功に収める。2015年10月 2014年に続き2年連続となる上海単独公演を上海梅赛德斯奔驰文化中心(Mercedes-Benz Arena )にて開催。
2016年10月~11月 上海、マカオで『JIN AKANISHI LIVE TOUR 2016 ~Audio Fashion~』海外公演開催。
【主な賞】
2015年12月 中国の北京で開催された、“2016 爱奇艺尖叫之夜"にて、日本人歌手としては初となる「アジア人気アーティスト賞」と「年度音楽大賞」の2つの賞を受賞。
12月 米「TC Candler」の『The 100 Most Handsome Faces of 2015(世界で最もハンサムな顔100人)』2015年度版で、34位に選ばれる(3年連続でのランクイン)。
2016年4月 「第20回China Music Award(CMA)」で『Asian Most Popular Japanese Artist』(アジアで最も影響力のある日本人アーティスト賞)を受賞。
12月 米「TC Candler」の『The 100 Most Handsome Faces of 2015(世界で最もハンサムな顔100人)』2016年度版で日本人トップの31位にランクイン。(2013年よりスタートした同ランキングで、83位(13年)、52位(14年)、34位(15年)と4年連続ランクインし、自身最高位となる31位を獲得。)

【映画/ドラマ】
2013年12月 初出演のハリウッド映画「47RONIN」公開。
2016年2月 中国で人気ネットドラマ「真夜中のタクシー2」にスペシャルゲストとして出演。
【リンク】
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