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コミックバンド…じゃない!ハマケン渾身のファンクがこれだ!

ハマケンこと、浜野謙太率いるファンクバンド”在日ファンク”。ハマケンの存在は、俳優として皆さんの認知度が高いのではないでしょうか?ですが彼は元々ミュージシャン…。その歴史は古く2000年にまでさかのぼります!

コミックバンドとは?

コミックバンドとは、演奏をメインとしていますが途中コントを挟んだり、歌自体が面白おかしい歌詞だったりするバンドを指します。

有名なコミックバンドをあげますと、皆さんご存知の”ザ・ドリフターズ”などがあります。

バラエティ番組の”8時だよ全員集合!”などでは滑稽なコントがちびっ子に大人気でした。

現代のコミックバンドといえば、人気急上昇中の”四星球”もそれにあたります。

”ハマケン”のキャラは唯一無二!

在日ファンクを語る上で、外せないのがハマケンの存在です。

在日ファンクというバンドがあるのは皆さんご存知でしょうけれど、このバンドのヴォーカルがハマケンだということをご存知の方はもしかしたら少ないのではないでしょうか?

それもそのはず…ハマケンといえば、現在は俳優としての活動が活発ですよね。

彼の容姿は一度見たら忘れられない!なんともいえない”愛嬌”に満ち溢れています。

ちょっと古い話になりますが、現在は放送が終了した懐かしのバラエティ”めちゃイケ”では、岡村隆史の”敵”としてハマケンはちょいちょい登場しておりました。

背丈やキャラも岡村隆史とかぶるし、なにより美しい奥様(モデルのAgatha)がいるハマケンに岡村隆史は嫉妬の炎を燃やしていたんでしょう。

その掛け合いは、笑いなしでは観られず、とても印象深いものでした。

ハマケンはこんなバラエティだけでなく、ドラマ・映画などに引っ張りだこの俳優さんでもあります。

2019年だけでも、ドラマは今話題の”ラジエーションハウス”を含め3本、映画に至っては公開・未公開含め合計5本もの作品に出演しています。

このようにどうしても”俳優 浜野謙太”としての活躍が目立ってしまうので、ついつい忘れてしまいそうになりますが…彼の音楽もなかなかどうして素晴らしいのです!

”音”は本物!



在日ファンクは結成が2007年、そしてメジャーデビューが2014年のファンクバンドです。

ヴォーカルのハマケンと6人の男達で作られるファンクは正真正銘の本物!ソウルフルな演奏は圧巻です!

揃いのスーツに身を包み、サックス・トランペットなどの心地よい音と共にハマケンが軽快なステップを踏みながら歌う。

いつ面白いことしてくれるのかというこちらの期待を見事に裏切り、本物のファンクというものを教えてくれる…それが在日ファンクというバンドなんです。

ちなみにハマケン、この在日ファンク結成前(2000~2015年)は星野源が率いるインストゥルメンタルバンド”SAKEROCK”でトロンボーンを担当していました。

音楽性は若干違いますが、そこでもハマケンの存在感はピカイチだったんです。

…と、前置きが長くなってしまいましたが、ここから在日ファンクの世界を覗きみていきましょう!

根にもってます


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根に根に根に根に 根に根に根に根に 根に根に根に根に
根に根に根に 根にもってます 根にもってます
忘れてるって思ってんでしょうが 今でもずっとおぼえてます
託してるって信じないでしょうが ばんばん生んで増やしてます
≪根にもってます 歌詞より抜粋≫
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在日ファンクの楽曲は、ほぼハマケンが作詞・作曲を担当しています。

冒頭から「根に根に根に…」と延々と繰り返していますね。

この『根にもってます』だけでなく、在日ファンクのほとんどの楽曲が冒頭で同じ歌詞を繰り返しているんです。

これはファンクというジャンルの特徴でもあります。

歌詞にはあまりアレンジを付けず、演奏でバリエーションを変えるという手法を使うんですね。

歌詞の解釈ですが…それを言葉で説明するのは在日ファンクの場合ちょっと難しいんです。

それを言っちゃおしまいだろという声…その通りでございます。

大体は”題名の説明”が歌詞と思っていただければ分かりやすいかと思われます。

その説明を同じ歌詞を繰り返しながら強調し、ソウルフルにメロディックに仕上げているという感じです。

特にこの『根にもってます』に関しては、心情を表す歌詞の部分が非常に少ないので、あとは聴く人の解釈を膨らませられるのではないでしょうか?

YouTube『根にもってます』


きず


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きず 化膿止めでもダメみたい
きず ならばガーゼでホーミタイ
ずき 寝ても覚めてもなおらない
きず 憧れのその包帯
Baby つけてほしいの
きずを もっと
≪きず 歌詞より抜粋≫
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在日ファンクの楽曲の歌詞は言葉で説明するのは難しいと申しましたが、こんな意味深な楽曲もあります。

歌詞が少なく同じことが繰り返されるがゆえに、いかようにも解釈ができるような気がするんです。

この『きず』という楽曲には寂しい主人公が感ぜられます。

悲しいこと・嫌なことなどで傷付いた自分って可哀そうでしょ?といっているかのように聞こえます。

なんで傷付いたのか理由はいろいろでしょうけれど、そんな自分に酔いたい主人公がいるようです。

「きずきずきず…」と繰り返しながら、「ズキズキズキ…」と歌詞が変わっていくのもとても面白い表現な楽曲です。

YouTube『きず』



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ばばば ばばばばばばば ばばば ばばば
ばばば ばばばばばばば ばばば ばばば
ばばば ばばばばばばば げんばばば ばばば
場所が無くなってゆく
バカげた話するとこなくなる
場所が無くなってゆく
バイトだらけになってく
≪場 歌詞より抜粋≫
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おそらくですが、この楽曲は最初に「ばばばば…」というフレーズが浮かんだのではないかと思うんです。

よくファンクとかブルース、ジャズなんかでは、歌詞と歌詞の間のスキャットで「ばばば…」と歌う場合が多いので…。

かといって、この楽曲の『場』は無意味ではないんですね、ここが面白いんです。

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極楽浄土が待ってる
現場は地獄さ 働け
極楽浄土が待ってる
現場は地獄さ 働け
極楽浄土が待ってる
現場は地獄さ 働け
極楽浄土が待ってる
現場は地獄さ 働け
≪場 歌詞より抜粋≫
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「ばばば げんばばば…」と、よく聞くと歌っています。

”場所”のことを業界用語のように”げんば”といい、スキャットにうまくすり込ませています。

そして、そんな”心安らぐ場所”がなくなっていくと憂いているんですね。

意味がないようで意味がある…というか、強引にスキャットの「ばばばば…」に意味をつなげられるのはもはや天才技です。

日本人ももっとファンクを聴こう!



日本人に馴染みがあるブラックミュージックは、主にR&Bやジャズなどがあげられます。

もちろんそれらも素晴らしいし、正直あまり違いも分かりません。

ですが、今回ご紹介した”在日ファンク”の楽曲を聴けば、”ファンク”というジャンルが十分理解して頂けるはずです。

ご紹介の他におすすめな楽曲は『ちっちゃい』や『葛藤&ファンク』などもゴリゴリのファンクです♪

どっぷりと在日ファンクの世界に浸って頂いた後は、YouTubeなどでハマケンのダンスをチェックする事もお忘れなく!

彼の魂のダンスを完コピするのはちょっとハードルが高いですが、ファンクというジャンルが体に沁み込んだら、自然とハマケンのようなステップが踏めるようになるでしょう!

TEXT 時雨

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