2014年から始まった”第四章”
現在のEXILEは2014年からスタートしました。新メンバーとして、岩田剛典・白濱亜嵐・関口メンディー・山本世界・佐藤大樹が加入し、翌2015年には初期メンバーの松本利夫・USA・MAKIDAIが引退…そして現在の15名の体制となりました。
これまでにEXILEはシングル48枚、アルバム11枚、ベスト・その他アルバムに関しては10枚をリリースしてきました。
今回はその中から厳選し、心に残る名曲たちにスポットを当て、ご紹介していきましょう♪♪
Love of History
…とかいって、EXILEの名曲たちなんて難しいわ!だって国民的ダンス&ヴォーカルグループですもの!皆さんの方がよくご存知なのではないかと。ここからご紹介していく楽曲たちは、あくまでも独断と偏見で厳選した”名曲たち”なので、いろんなご意見あるかと思われますがご了承下さいね♡
なんて言い訳を冒頭で挟みながら、最初のご紹介は『Love of History』です。
2019年1月にリリースされた配信限定のシングルです。現状、EXILEの最新曲となります。
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愛の香りが君を包み込むように
優しく届けたいだけ
どんなに小さな
一つの生命でも
訪れる夜明けは
Love of History
≪Love of History 歌詞より抜粋≫
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この『Love of History』の作詞は、ヴォーカルATSUSHIによるものです。
出会いと別れは、歴史の流れとともに必ず訪れる。立ち止まらずに、この先に待っている未来に希望を持とう…そんな壮大な”愛”がテーマとなっている楽曲です。
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全てが正しい道なんてない
(存在しない)
悔やんでても時は過ぎるばかり
(生きてくしかない)
≪Love of History 歌詞より抜粋≫
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まるで今のEXILEを歌っているかのようなリリックに、ちょっとだけ切なさを感じたり…。
曲調もイントロから”夜明け”を感じさせる、穏やかで力強いものとなっています。
まさに”第四章 EXILE”の現在そのものという印象を受けます。
Pure
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僕らは今を越えて 未来へと向かってく
10年後何をしてるだろう
あきらめた過去も場所も きっとそこに君がいて
たどるべき道を歩いてると 信じてる
≪Pure 歌詞より抜粋≫
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2008年の第一弾シングルとしてリリースされた『Pure』です。EXILEにとって27枚目のシングルになります。
『You're my sunshine』との両A面としてリリースされ、ベストアルバム『EXILE CATCHY BEST』の先行シングルでした。
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本当はずっと 君が好きだった
いつかは伝える日が来ると
思ってた 君に…
このままずっとずっと 素直に生きていきたい
そのそばに きっと君がいて
一緒に幸せを感じたら きっとそれでいい
僕はいつだって Pureな気持ち 忘れない…
≪Pure 歌詞より抜粋≫
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一人の女性を愛する主人公…それはとても静かな愛のような気がします。
どことなく過去形の解釈もできますが、それはきっと激しい感情ではないことから”別れ”も感じられるのかもしれません。
今隣にその人が”恋人として”いるにしても、いないにしても「幸せを感じたら きっとそれでいい」と主人公は感じています。
激しいばかりが愛じゃありません。人により想い方はさまざま…こんな感情を『Pure』というのでしょうね。
響~HIBIKI~
24枚目のシングル『SUMMER TIME LOVE』のカップリングでありながら、とても人気のある楽曲『響~HIBIKI~』です。この楽曲も作詞はATSUSHIによるものです。
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どれだけの時を越えてみても
消えることのない胸の傷を
抱えながら 生きてゆくの?
誰もが強くなりたい 星に願う…
≪響~HIBIKI~ 歌詞より抜粋≫
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この楽曲にはイントロがなく、冒頭でこの歌詞から歌い出しが始まるというとてもインパクトのある楽曲です。そして「消えることのない~」から「星に願う」の部分まで、素人にはとても歌えないハイトーン…これはATSUSHIの美しい声が一層引き立つ楽曲といっても過言ではありません。
この楽曲のもう一つの特徴は、要所要所で”裏声”が使われていることです。
もう一人のヴォーカルであるTAKAHIROも、とても綺麗で気持ちの良い裏声が出るのはご存知でしょう。
これらの理由から、リリックも素敵ですが二人のハーモニーが印象深い楽曲といえます。
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許せない ことばかりで 全てのことが嫌になって
自分を知らないまま 明日への希望を探した
≪響~HIBIKI~ 歌詞より抜粋≫
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絶望・挫折、そんなことを乗り越えてきた主人公が感じられます。曲調はスローバラード、寂しさなども聴く側にしんみりと入り込んできます。
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何か変わる そう信じて疲れはてたら
せめて今はこの歌に身をまかせて
≪響~HIBIKI~ 歌詞より抜粋≫
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ですが、この曲は寂しいだけではありません。
そんな時にはジタバタせず、せめて歌を歌う…。
こんな人間らしいリリックに心打たれ共感するファンがたくさんいたのではないでしょうか。
情熱の花
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“今夜は帰る…”
そう焦るのは
いつもの君
らしくないよ
≪情熱の花 歌詞より抜粋≫
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EXILEの結ばれない大人の恋愛を歌った曲には『Ti Amo』がありますよね。ここでご紹介する『情熱の花』はその第二弾といったところでしょうか。
激しく愛し合っているのに、決して結ばれることが許されない…切なく悲しい愛の歌です。
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今夜の二人は
情熱の花の様に
舞い散る運命…
don't wanna believe it... hey...
≪情熱の花 歌詞より抜粋≫
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イントロからフラメンコのようなアレンジ。アコースティックギターの音色が切なく響きます。この楽曲の世界観にぴったりな出だしです。
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見つめ合うその瞬間
アンダルシアのような 純白の想いも
情熱に染めてしまおう
≪情熱の花 歌詞より抜粋≫
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ヴォーカルの発声も激しく声を出さず、ささやくように歌われます。唯一はっきりと力強く歌われるのがこの部分。ここで世界観がグッと引き締められます。
『Ti Amo』では男性側に他の女性の影が感じられましたが、『情熱の花』では逆です。女性の側に誰か他の男性の影があるんですね。どちらにしても…大人です!
EXILEの曲として切なさが感じられるのは、曲調・リリック・ヴォーカルすべてにおいてダントツなのがこの楽曲といえましょう。
これからのEXILEにも益々の期待!
2ヴォーカルに13名のパフォーマーという大所帯になったEXILE。初期のオリジナルメンバーからのファンもたくさん現存することでしょう。そのスタイルも2001年の結成当時からは目ざましく進化を遂げてきましたが、基本にあるものは何ら変わっていません。
この男達の道しるべとなっているHIROの魂、”愛・夢・心”はこれからもずっと引き継がれていくことでしょう。
TEXT 時雨