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単純だけど、おしゃれでカッコイイ!「思い出野郎Aチーム」って何者?

「思い出野郎Aチーム」は、男性8人組ソウルバンド。ギターやドラムに加えてサックスやトロンボーンなど複数の楽器隊がいるのが最大の特徴です。見た目とは裏腹に(!?)非常におしゃれなサウンド、そして一度聞けば必ず覚えられるキャッチーな歌詞に注目です。

思い出野郎Aチームって一体なに!?

「思い出野郎Aチーム」・・・。非常にインパクトのあるグループ名ですよね・・・!

一体何者なのかと言うと、彼らは2009年に多摩美術大学にて結成された男性8人組のグループ。キーボード、サックス、ドラム、ギター、トランペット、トロンボーン、ベース、そしてパーカッションで構成されています。



・・・そうです!

メンバーは多いものの、彼らは「アイドル」ではありません。楽器の複雑さから言っても、彼らは「ロックバンド」でもありません。思い出野郎Aチームはれっきとした「ソウルバンド」なんです!

それでは、思い出野郎Aチームの正体について、紐解いていきましょう!

多彩なジャンルを織り交ぜた唯一無二の音楽性

思い出野郎Aチームが名乗る「ソウルバンド」とは一体なんなのか?

彼らは一体どんな音楽を演奏するのか?

この疑問を簡潔に答えるとするならば「複数のジャンルを織り交ぜた曲を演奏するバンド」というのが正しいでしょう!



って、あまりに簡潔過ぎますけどね!

とは言え、どうにもこうにも、この説明につきてしまいますが、一概には語れないほど様々なジャンルを融合させ、音楽を鳴らしています。

参考までにいくつかピックアップいたしましょう!

・ソウル
ゴスペルとブルースから発展した音楽形態。

R&Bのようにメロディーやリズムが確立されていながらも、そこにゴスペル色の強い歌声が加わったものを指します。かつては黒人の大衆音楽でもありました。

・ファンク
同じリズムの繰り返しを元に構成されており、高揚感やノリなどを重視した音楽。

1960年代に流行しましたが、近年はブルーノ・マーズやオースティン・マホーンらがファンク調の楽曲をリリースしたことで再び注目が集まっています。

・レゲエ
ジャマイカで生まれた音楽。

穏やかなリズム、ゆったりとしたノリが特徴的です。裏拍子のリズムを刻むギターに、ボンゴなどの民族楽器を加えて演奏されることが多くあります。

・ディスコ
先述のソウルやファンクをベースとしたミュージック。

一定のリズムで刻まれるビートに、ファンキーなベースが加わ流のが特徴。俗にいう”ダンスミュージック”というものです。

・パンク
ギター、ベース、ドラムが中心となるシンプルなサウンド。基本的にアップテンポであることが多いです。

ざっと挙げてもこのくらいの音楽ジャンルは織り混ざっています。だからこそ、生まれるサウンドはどれも新鮮。その辺のスカバンドやジャズバンドとは毛色が違います!

「さぞかしおしゃれで複雑なんだろう・・・」なんて思った方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、意外と単純なのが思い出野郎Aチームの良さであり、その単純さの中に、なんらかのメッセージが隠れているのが深いところです。

次項では代表曲について詳しくチェックしていきます!

まずはこれを聞いてみて!代表曲3選



楽しく暮らそう

タイトル通り、ふっと肩の力が抜けるような楽曲。

細かいことや小さな悩みはどうでも良くなっちゃいます。(笑)

(☆URL)

人間的な温かさが全面に溢れ出た素敵な歌詞ではないでしょうか・・・!

特に好きなのは下記の部分。

ーーーーーーーーーー
(歌詞)
誰でもここにいていいだろう
誰もが許しあえるだろう
少しは助け合えるだろう
ーーーーーーーーーー

誰も傷つかない歌詞ですよね!それでいて誰もが肯定してもらえるような。

続くサビの後半も素敵なんです。

ーーーーーーーーーー
(歌詞)
楽しく暮らそう
時々踊って
絶えない悲しみを
笑い飛ばそう
ーーーーーーーーーー

すごくすごく単純でシンプルなことなんですが、だからこそなかなか気づけないこと。

そして、当たり前すぎて、なかなか口には出せない言葉ですね。

これをおしゃれなサウンドに乗せて繰り返し届ける「思い出野郎Aチーム」。素晴らしい・・・!

彼らの飾らない、そしてハッピーな人柄が現れた一曲です。

ダンスに間に合う

哀愁と希望が融合する名曲です。



まずは歌詞をご覧ください。



メロウなメロディーに乗せて繰り返される”ダンスには間に合う”というワード。ここには、「踊っちゃえば気分も晴れるはず!」という期待が込められています。

そして、それはどんな悩みを抱えた人も同じ。散々な日を過ごした人も、気分が落ち込んでいる人も、恋人と離れている人も、何かを無くした人も、同じ鎖で繋がれているのです。

----------------
あまりにも 手遅れなことが
うんざりするほど
たくさんあるけど
まだ 音楽は鳴ってる
僕のところでも 君の街でも
≪ダンスに間に合う 歌詞より抜粋≫
----------------

この歌詞からも、音楽やダンスに対する希望が伝わってきますよね。

辛い、悲しい、悔しい。でも、一人でメソメソしているなら踊りに行こう。まだダンスには間に合う・・・。

そんな揺れ動く気持ちが単純な歌詞の中で絶妙に表現されています。

思い出野郎Aチームの楽曲って、基本はタイトルの繰り返しなんですよね。(笑)

でも、その間あいだに様々な感情や情景が織り混ざっているんです。

だからこそ、気分に合わせて何回も聴きたくなるのだと思います。

週末はソウルバンド

こちらはバンドマンの彼氏をもつ彼女目線の楽曲。

可愛らしくも温かい歌詞に注目です!



驚くほど歌詞が短い!(笑)

でも、冒頭の呆れた感じのぼやき、愛が伝わってきますよね・・・!

それをさらに感じさせるのが下記の歌詞。

----------------
続けてもいいから嘘は歌わないで
≪週末はソウルバンド 歌詞より抜粋≫
----------------

彼氏の状況をボロクソ言っているものの、続けることは否定していません。それどころか、「そのまま真っ直ぐでいて欲しい」という愛すら伝わります。

なんだかほっこり心温まりますよね。メンバーの実話でしょうか?真相は分かりませんが、ぜひ聞いてみてください♪

今日からBGMは思い出野郎!

以上、思い出野郎Aチームについて解説いたしました!

複数のジャンルが融合しているという彼らの音楽性だけを説明すると、非常に複雑なグループ。

取っつきづらく感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし!歌詞を見ると非常に単純でありながら、深い部分を持ち合わせている。

お分かりいただけましたか?

このギャップがまた素晴らしい魅力・・・!

また、彼らのルックスもギャップの一つ。ざっくりまとめると、「アディダスのジャージを着たおじさん達」です。(笑)

でも演奏し始めるとめちゃめちゃカッコイイ・・・。

思い出野郎Aチームは、単純だけどオシャレでかっこよく、ギャップに溢れた素晴らしいグループですね!

最近ではラジオやドラマのタイアップを受けることも多々。

2019年は7年ぶりにFUJI ROCKへの出演も決定しています!

今後ますますの活躍が期待されますから、要注目です!

TEXT ゆとりーな

2009年の夏、多摩美術大学にて結成された8人組のソウルバンド。 2015年、mabanuaプロデュースによる1stアルバム「WEEKEND SOUL BAND」をリリース。 2017年、カクバリズムに移籍し、2ndアルバム「夜のすべて」を、2018年には1stEP「楽しく暮らそう」をリリース。 メンバーは、VIDEOTAPEMUSI···

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