175Rってどんなバンド?
175Rこと通称「イナゴ」は、福岡県出身のバンド。2003年「ハッピーライフ」でメジャーデビューし、ガガガSPやロードオブメジャーといったバンドとともにロックブームを牽引しました。
当時は様々な青春パンクバンドが存在していましたが、175Rはその中でもとりわけ青春感が強いのが特徴的。
いい意味で青臭く、そして泥臭いんです!
「アオハルかよ。」・・・今風の言葉で表現するならばこれがぴったり。(笑)
そんな175Rも、40代を目前に控えた老舗バンドに。いったいどんなキャリアを辿ってきたのか、次章でチェックしてみましょう!
175Rヒストリー
2018年に結成20周年を迎えた175R。メジャーデビュー直後から大活躍の彼らですが、ずっと上り調子だったわけではありません。
どんな道を歩んできたのか、その歴史について見ていきましょう!
第一章:デビュー前夜
1998年、ボーカル・SHOGOを中心に結成された175R。翌年には地元である北九州を中心にライブ活動をスタートします。
同年、なんと「GROOVE ROAD バンド合戦コンテスト」で見事グランプリを受賞!
結成直後から大活躍だったのです・・・!
このころから活動範囲も地元から福岡県全域へと拡大。
2001年にはインディーズながら全国ツアーを開催し、徐々にファンを増やしていきます。
そしてその結果、同年にリリースした「From North Nine States」はオリコンインディーズチャートで3週連続1位を獲得!
翌年リリースした「Go! upstart!」はオリコンチャート6位を獲得するなど全国でも頭角をあらわし、2003年には「ハッピーライフ」でメジャーデビューを果たすのです!
第二章:衝撃のメジャーデビュー!
メジャーデビュー曲「ハッピーライフ」は、見事オリコンチャート1位を獲得。続いてリリースした「空に唄えば」でもオリコンチャート1位を獲得します!
青春パンクバンドがオリコンで1位を飾るなんて、今じゃ考えられませんよね・・・。
しかし、すごいのはこれだけではありません。この年、なんと紅白歌合戦にも出演。翌年は日本武道館でのワンマンライブを行うなど、まさしく飛ぶ鳥を落とす勢いで大活躍しました。
そんな大ブレイクのきっかけを作った名曲「空に唄えば」の歌詞をご紹介いたします♪
空に唄えば
内容をざっくりまとめると、過去の自分、そして夢に悩む今の自分について歌われています。
もうこのシチュエーションが青春。しがない大人サラリーマンとは違い、夢を叶える過程にいるわけですからね。
いえ、夢を追うサラリーマンだっているんですけど。(笑)
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あの日の僕等はそこに立っていて
何も言わずに こっちを見ている
遠くを見るような目で 僕の事を睨みつけて
何も言わずに じっと みつめてる
≪空に唄えば 歌詞より抜粋≫
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“あの日の僕ら”が指すのは、がむしゃらでもキラキラと夢を追っていた過去の自分たち。
それが、夢に対して一生懸命になれない自分を睨みつけている・・・。
夢を叶える困難さと、それに対する葛藤が絶妙に描かれていますね。
このもやもやが、THE青春。大人になるにつれ忘れる青い心ですね。(笑)
この曲はcmソングにも起用されていたため、認知度も非常に高い楽曲。いまでもライブでアンコールに使われるなど、大切に扱われています。
知らないという若い方、是非チェックしてみてくださいね!
第三章:名曲揃い?!ベストアルバムリリース!
日本武道館ライブ後も、新曲やアルバムのリリース、全国ツアーなど精力的な活動を続けていた彼ら。2007年は特に活動的で、なんと2~3か月おきに立て続けに新曲をリリース!
そしてバンド初のベストアルバム「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」を発売します。
そして!全国47都道府県をめぐる大規模なツアーも開催!ものすごい活動量ですよね・・・。
ちなみにこのベストアルバム、オリコンチャートは28位に終わりましたが、175Rを知る上ではかなりの名盤となっています。なんと、インディーズ時代の名曲も収録されているのです!
現在もライブで演奏されている楽曲が多いので、これから175Rのライブに行くという方は必見です!
そんなベストアルバムの中から、175Rのマストソングをご紹介いたします^^
SAKURA
イナゴファンなら春が来るたびに聞きたくなる名曲です。
冒頭の春の日の描写、真似したくなるんですよね・・・。(笑)
内容はというと、春に訪れる門出、旅立ち、出会い、別れを歌っています。
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桜が咲く頃 僕らが行く頃
桜が咲く頃 僕らも行く頃
≪SAKURA 歌詞より抜粋≫
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非常にシンプルな歌詞ですよね!でも、「新しいステージに立ったんだ!」と気持ちを前向きにさせてくれます。
また、出会いと別れがあるシーズンにぴったりなのが下記の歌詞。
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素敵な出会いもあるだろう
つらい別れも きっとたくさんあるよ
そんな事を経験しながら人は大きくなる
≪SAKURA 歌詞より抜粋≫
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出会いはもちろん、別れも大切であることを教えてくれますよね。
その時、その瞬間がつらくても、きっといつか花咲く日がくるんです・・・!
第四章:突然の活動休止
その後もミニアルバム、シングル、フルアルバムと新曲を順調にリリース。年に1度日比谷野外音楽堂で行うライブも大好評でしたが・・・
2010年9月、突然活動休止を発表します。2か月前までライブを行っていただけに、ファンはびっくり!
そして同年12月、175Rとしての活動は一旦終了。メンバーはそれぞれ音楽活動を行うことになりました。
第五章:175R復活!
活動休止から6年がたった、2016年10月。突如年末に開催される音楽イベントへの出演を発表し、活動を再開することが公になりました。
翌年、約7年ぶりとなるフルアルバムをリリースし、恒例の日比谷野外音楽堂でのライブも春に決行!
復活を待ちに待ったファンがたくさん集まり、順調な船出かと思いきや・・・なんと、ギターのKAZUYAが脱退を発表します。
せっかく復活したのにもかかわらず、突然の脱退にファンもメンバーもがっかり・・・。
しかし!再復活した175Rはめげません。
2018年にはオールタイムベスト「ANNIVERSARY 1998-2018」をリリース!
現在はサポートメンバーを入れ、活動中です。
ちなみにこちらのオールタイムベスト、先ほどご紹介したベストアルバムと内容はかなり重複しています。(笑)
それほど揺るがない名曲たちということですね!
こちらのアルバムの方がライブではなかなか聞けない名曲も含まれているので、広く浅くチェックしたい方におすすめです。
ついでながらアルバムに収録された新曲をご紹介いたします!
ANNIVERSARY
大ブレイク、失速、活動休止、そして再結成・・・。様々な壁を乗り越えた今の思いが歌詞にあふれていますよね!
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何度も立ち止まって 何度も迷いまくって
それでも変わらず巡りゆく空を
奥歯食いしばり睨んで
二度とこない今を生きる
≪ANNIVERSARY 歌詞より抜粋≫
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ファンとしてイナゴを追いかけ続けた筆者としては、上記の歌詞に涙です・・・。
同じく夢を追う方や、なかなかうまくいかない方は、歌詞に共感できるかもしれませんね。
そしてこの曲のいいところは、非常に前向きな歌詞で締められていること。
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今日という日は君だけの記念日であれ
明日への僕らに乾杯!
≪ANNIVERSARY 歌詞より抜粋≫
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うまくいかないこともある。つらくて前がむけなくなるときもある。
でも、そんな“今日”も君にとっては君だけにしかない記念日。だから前向いていこうぜ!
・・・そんなあたたかいメッセージにあふれています。
この曲からするに、再結成を果たした175Rはこれからも頑張ってくれそうですね!
そして、青春は続く!
以上、175Rの歴史や楽曲についてご紹介いたしました。こうして振り返ってみると、本当に紆余曲折あったんですね・・・。
一度頂点に立ち、そこからの墜落。普通の人ならもうそこであきらめてしまうもの。
それでもあきらめず、メンバーが減ってもなお前向きに活動する彼らはまだまだ青春真っただ中ですね!
どおりで40歳手前なのに若々しいわけです・・・。(笑)
我々もそんな175Rからパワーをもらいつつ、明日からまた頑張りましょう!
TEXTゆとりーな