「何とかして私を見て欲しかったの」
一人で演奏・録音し、一人で歌うという独特なスタイルが特徴のKT Tunstall。
ギターのクラッキングの音や、タンバリンの音を演奏前に録音し、リズムを取るという演奏形態を取り入れている彼女ですが、この演奏方法をあみ出すまでは、なかなかお客さんが彼女に目を向けなかったのだそうです。
冒頭の言葉は、その時お客さんの視線を集めるのに試行錯誤していた彼女自身の言葉です。
現在の彼女の活躍ぶりを見ると、その時のひらめきがどれほど重要だったのかがうかがえますね。
ちなみに彼女は日本のアーティストにも楽曲提供経験があり、YUKIに「バースディ」「ユメミテイタイ」、二千花に「Barbie」という曲をそれぞれ提供をしているそうです。
そんな彼女の大ヒット曲といえば、世界中の人が知るこの曲しかないでしょう。
KT Tunstall「Suddenly I See」の歌詞はコチラ↓
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I feel like walking the world
世界中を歩きたい気分だわ
Like walking the world
世界中を歩いているみたい
You can hear she's a beautiful girl
あなたは彼女は美しいって耳にする
She's a beautiful girl
彼女は美しい女の子
She fills up every corner like she's born in black and white
彼女はモノクロ映画から出てきたみたいに全部を満たす
Makes you feel warmer when you're trying to remember
あなたは思い出そうとすると暖かさを感じるの
What you heard
あなたが聞いたことを
She likes to leave you hanging on her word
彼女はあなたが彼女の言葉に心を奪われたままにしておきたいの
Suddenly I see (Suddenly I see)
突然わかったの(突然わかったの)
This is what I wanna be
これは私がなりたい姿
Suddenly I see (Suddenly I see)
突然わかったの(突然わかったの)
Why the hell it means so much to me
なぜそれが私にとって何を意味しているのかを
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この歌詞を読むと、憧れのモデルさんやタレントさんが載っている雑誌を見た時の気持ちを思い出します。
彼女達が紙面で語っていたことや、インタビューで答えていた素敵な言葉はいつまでも自分の胸に残るし、「私もこんな風になりたい!」って強く思ってしまいますよね。
この歌詞の場合だと、憧れ以上に自分がこんな風に憧れられる側になりたいという気持ちが感じられて、夢を見付けた瞬間に立ち会えたみたいで嬉しくなってしまいます。
この曲は、映画「プラダを着た悪魔」で使用された他、海外ドラマ「アグリー・ベティ」の主題歌としても使用されました。
どちらもファッション雑誌の編集部が舞台で、しかも登場人物が一段とおしゃれなので、女性が憧れる職業といった点でも、この曲と凄くマッチしているように思います。
そして憧れの職業に就き、今度は自分が憧れの対象となったKT。
そんな彼女だからこそ、この曲に説得力と希望が感じられるのではないかと思います。
おしゃれな気持ちにもなれるし、夢に希望を持てること間違いなしのこの曲。
これから寒くなって来ますが、おでかけ前にこの曲を聴きながら洋服を選んでみてはいかがでしょうか。
TEXT:rie-tong