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ROTTENGRAFFTY『響く都』に散りばめられた京都愛

フェスによく行くという人なら一度は「ROTTENGRAFFTY」というバンド名を聞いたことはないだろうか。年間、数多くのライブに出演するROTTENGRAFFTYの中でも、特に京都愛が詰まった楽曲『響く都』の歌詞を解説する。

ホームである京都への愛


ROTTENGRAFFTYは京都を中心に活動しており、メンバーも京都出身。ラップ調の歌詞や和のテイストの曲調など、様々な要素を取り入れた曲と熱いライブパフォーマンスで知られる。

毎年6月10日に開催される「ロットンの日」が京都で行われるほか、今や冬の定番フェスとなりつつある「ポルノ超特急」も京都・パルスプラザで開催される。とにかく京都に重きを置いたバンドなのだ。

中でも『響く都』は京都愛に満ちている。まずタイトルの『響く都』。言わずもがな京都を表しており、バンド全体でも京都を「響都」と表記することが多い。

歌詞中に登場する京都に関するワード


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アズキ色電車沿線在住中
≪響く都 歌詞より抜粋≫
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冒頭に登場するこのフレーズ。京都を走る「アズキ色」ボディの電車といえば阪急電車だ。曲が始まってすぐ、ジャブのように打ち込まれる京都要素が熱い。

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ドキドキ京福乗りこみ嵐山
トロッコ電車手を振る保津川下り
≪響く都 歌詞より抜粋≫
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さらに、その後も京都を代表する電車が登場。

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古くも新しくもCLASSICK
≪響く都 歌詞より抜粋≫
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中盤に入り、上記のフレーズは、まさしくROTTENGRAFFTYの抱く京都への思いが表れていると言えるだろう。

京都には千年単位でその姿を残し続ける神社仏閣や老舗の店がある一方、新しい音楽や文化が常に発信され続けている。そんな新旧併せ持った京都ならではの懐の広さを歌っている。

サビは、京都を走る大道「朱雀大路」を掛け声のように叫びながら始まる。

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朱雀大路から
立つ事松の如く 山の如く 水の如く
≪響く都 歌詞より抜粋≫
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京都を見守る愛宕山や比叡山などの山々や、京都を流れる鴨川や桂川などの清らかなせせらぎが聴こえてきそうなフレーズだ。

不遇の時代に出来上がったアルバム


響く都は2010年発売の『This World』に収録されている。長らく新譜を出すことができず苦渋を舐めていた時代から、起死回生を図るようにリリースされたアルバムだ。

このThis Worldの発売から、ROTTENGRAFFTYは快進撃を続け「ライブハウスバンド」として名を知られるようになる。不遇の時代からバンド全体を押し上げたアルバムに収録されているだけあり、響く都は負の感情を押し上げるようなパワーが込められた一曲だ。

現在ではフェスやライブでは定番といっていいほどの頻度で登場。ROTTENGRAFFTYの代表曲ともいえるだろう。

ライブでは、ラストのサビ前に「響く都!」とメンバーが煽り、それに応じるようにフロアも「響く都!」と叫び返す。

京都という土地の美しさや、脈々と受け継がれてきた文化を広げようとするように響き渡る「響く都!」というフレーズ。京都を拠点に活動してきたROTTENGRAFFTYだからこそ意味がある。

フェスでROTTENGRAFFTYを観る機会があれば「響く都!」と思い切り叫んでみるのもいいかもしれない。

TEXT つちだ四郎

響く都・京都にて結成。 昨年結成20周年を迎え、全国34本に及ぶツアーを敢行、20本以上のフェスに出演。 さらに日本武道館公演映像作品、シングル、トリビュートアルバム、ベストアルバムと勢力的にリリース。また、12月には地元 京都の世界遺産・東寺でワンマンライブを開催するなど大きな話題を···

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