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女王蜂「Introduction」東京喰種と再び!映画の世界観と見事なシンクロ!

TVアニメ「東京喰種 トーキョーグール:re」ED『HALF』に続き、7月19日に全国公開となる映画「東京喰種 トーキョーグール【S】」の主題歌となる『Introduction』に今回は注目してみました。クオリティの高い「女王蜂」のヴォーカル&サウンドは必聴です!

女王蜂の世界とは?

”女王蜂”と聞くと、その昔金田一耕助シリーズというジャパニーズホラーが思い出されます。勝手な想像ですが、おそらく女王蜂のヴォーカル・アヴちゃんが別名義で「獄門島一家」というバンドを組んでいることから、ジャパニーズホラーをリスペクトしているんじゃないかと…。



兎にも角にも、女王蜂というバンドが奏でる”音”はスゴイの一言!その理由はきっと、絶対的自由の上にそそり立つ女王蜂の揺るがない”生き様”からくるのでしょう。

まず聴いて!!そして女王蜂から離れられなくなっておしまいなさい!!

冒頭のアレンジに心を奪われる「Introduction」

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神さまが 気まぐれと不公平を唱えても
気に入らないから 関係ないね
稼いで使って 好きなら好きなだけ
≪Introduction 歌詞より抜粋≫
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漫画、アニメ、映画…それぞれの「東京喰種 トーキョーグール」はご覧になったことがありますか?簡単にご紹介しますと、人間社会にひっそりと存在し人を喰う"喰種"。

主人公"カネキ"が普通の人間から半喰種になってしまい、人間と喰種の狭間に生きる彼の葛藤の日々が始まる…というストーリーなんです。


画像引用元 (Amazon)

喰種は見た目が普通の人間と同じ…だから画的には”人が人を喰う”という画ズラになるんですが、これがなかなかどうしてグロイ!!そんなちょっとヘヴィな内容の「東京喰種 トーキョーグール」の世界観をもっと不可解にしてくれるのが、女王蜂の歌うこの『Introduction』というわけです。

…と、前置きがちょっと長すぎましたが、早速肝心な楽曲を紐解いていきましょう。まず歌が始まるまでのイントロの部分は楽器が最小限…抜粋のこの部分に関してはほぼベースとエレキだけで静かに歌が始まります。

さすが題名を『Introduction』としただけのことはあると…。冒頭のこの部分のアレンジには、一気に心を持っていかれます。

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世の中だなんて安い手品に拍手はしたくないし
種明かしだって聞きたくはないね
さぁ歌って踊って そう あとは睨むだけ
おままごとはもうおしまい
ギャラもないのにキャラは演じない
これが最後の晩餐だって
冷えた皿は突き返して
テーブルクロスを翻し
≪Introduction 歌詞より抜粋≫
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イントロの見事なアレンジとは違い、歌詞の解釈は世の中をぶった切る内容…。楽曲の題名でもある『Introduction』(前置き)とは表向きフツーのつまらない世の中と感じとれます。

そんな世の中、面白くもないのに笑えないし、だからって真実も別に知りたくない。

自分は好きなことやって、好き勝手文句言うだけ!…なんて、自由をコンセプトとしている女王蜂らしい主張です。



まるで決意表明!?

言いたいこと言って、やりたいようにやる。そんな女王蜂の主張が手に取れるようです。この『Introduction』は先日リリースされたアルバム「十」の一番最後に位置する楽曲です。

女王蜂結成から今年で10年となることから、彼女らの決意表明のようなものが感じられる気がします。

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はじまらないからはじめた それだけ
何も怖くもないのに怯えてはいられないでしょう?
ここまで来たら帰れない 心は誰も計れない
はじまらないなら いつしかくたばるその前に
Introduction
≪Introduction 歌詞より抜粋≫
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誰もやらないから自分たちがやる!見たことないから知らない…なんていって躊躇するタマじゃないのよ♪♪あとは突っ走るだけね、明日はどうなるかなんて分からないし!後悔しないようにさ♡ by アヴちゃん

なんてメッセージが見えるようです。(笑)

『Introduction』(前置き)とはある意味、これからの女王蜂の序章というまったく違う意味にも取れる気がします。全然まだまだ…これからぶちかましていくよ!なんて意気込みの意味合いがあるかもしれません。

話は前後してしまいますが、この楽曲は最初にお話した「東京喰種 トーキョーグール」のお話の筋にも見事に合致しています。ですが書き下ろしではない…ホントに不思議です!

まるで洋ロック!?「HALF」

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簡単な英語しかわかんない
踊るの大好き 健康第一
憧れとコンプレックス 大渋滞
カーステでノリノリ カーストは飽き飽き
≪HALF 歌詞より抜粋≫
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ここで、冒頭でも少し出てきましたTVアニメ「東京喰種 トーキョーグール:re」ED『HALF』についてもご紹介しておきましょう♪♪



イントロはゴリゴリなロック調♪「Ooh!Aha!ヒィァ!」というアヴちゃんの掛け声から始まります。まるで海外アーティストの歌うロックのよう…。

でも違う!歌が始まると、まったく最初の掛け声からは真逆の歌詞が飛び込んできます。

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もうカッコつけてくしかないじゃん
そのまま このまま 降り注ぐひかり
ねえ 半分なんて思ったことないぜ
このまま そのまま 突き進むひかり
≪HALF 歌詞より抜粋≫
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ハーフである自分を隠す気はないけれど、”そんなに期待されても…私大したことできませんよ。(汗)”みたいな嘆きが感じられるリリック。

”ハーフ=半分”という言葉がキライだし、そもそも自分はそんな自覚もない!

純粋な日本人からすると、ハーフは憧れる”要素”の一つになるのですが、そんな全貌の眼差しも、本人にしてみれば大迷惑!この気持ちはアヴちゃんにしか分からない苦悩なのでしょう。

この楽曲も『Introduction』同様、書き下ろしではありません。たまたま内容が「東京喰種 トーキョーグール」に合致したもの…。ハーフのアヴちゃん、半喰種の”カネキ”…って、一緒にしちゃ怒られちゃいますね。(笑)

女王蜂にビンビン感じる!

女王蜂のサウンドは、大きく分類するならロックになるのでしょう。

ですが、2012年にリリースされた映画「モテキ」の主題歌『デスコ』や、2015年にリリースされたアルバム「緊急事態」の収録曲『ヴィーナス』などは古い?懐かしい?とにかく昔の日本で流行った歌謡曲にも近い”匂い”を感じてしまう。



よくよく聴くと『デスコ』なんかは歌唱法に演歌の要素もあるような…ホントに自由で型にハマっていないのが女王蜂というバンドなんです。分類すればロックだけれど、ポップスの要素もムード歌謡の要素もある。

もっとこのバンドを知ろう知ろうと思って、どんどん聴いていくんですが、結局定まったコレ!ってものが分からないで終わる…だけど確実にいえることは”スゴクいい!”ってこと。そして云い知れない可能性をビンビン感じてしまう。

それからそれから…女王蜂の良さはサウンドだけじゃなく、なんといってもアヴちゃんのヴォーカル!!楽曲の全部を通して聴いていただければお分かりいただけるでしょうけれど、その音域の広さは圧巻です!

最初はバンドをするつもりじゃなかったというアヴちゃんですが、やってくれて良かった…ファンとしては心底そう思ってしまいます。(笑)

結成10年を超えて、これからもっともっと進化していくであろう「女王蜂」というバンドから皆さんも目を離してはいけませんよ!!

TEXT 時雨

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