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哀しくやるせない想いが渦を巻く!「かつて神だった獣たちへ」の魅力

2019年の夏アニメ「かつて神だった獣たちへ」をご存知ですか?人間が持つ残酷さ、冷酷さ、優しさを描いたダークファンタジーなヒューマンドラマ。あなたは、どのような感想を抱いたでしょうか?アニメ「かつて神だった獣たちへ」の魅力を紹介します。

「かつて神だった獣たちへ」とは?

アニメ「かつて神だった獣たちへ」の原作は、2014年7月号から『別冊少年マガジン』(講談社)にて連載中の、めいびいによるダークファンタジー漫画。

▲【別冊マガジン】『かつて神だった獣たちへ』公式PV

長く北部と南部で戦争が続く、民主主義国家・パトリア。

禁忌の技術をもって作り出された異形の兵士「擬神兵」たちが、人の姿と引き換えに得た、神にも喩えられる力によって戦乱は終わりを告げました。

擬神兵、それは世界を救い、「神」と称えられた救国の英雄。

しかし、戦乱の世を和平へと導いた擬神兵は今や「獣」と呼ばれ、恐れ蔑まれる存在へ…。

主人公である元擬神兵部隊の隊長・ハンクは、獣となった擬神兵を殺す「獣狩り」!

擬神兵だった父の仇を探す少女・シャールはハンクと出会い、父が殺された意味を知るために、ともに旅に出ることを決意するが…。

仲間殺しの罪を一身に背負う、ハンクの旅路の行き着く先とは…!?



ハンクとシャールの旅路を描く、「かつて神だった獣たちへ」

仲間殺しの隊長と、道を外れてしまった獣たち…。

正義とは…善とは…勝利とはいったい何なのか。
生きるとはいったい…。

それぞれの苦悩がひしひしと伝わるストーリー。
人間の持つ矛盾や暗部、癒しが描かれます。

ファンタジーでありながら、リアリティを追及する「かつて神だった獣たちへ」

作り込まれた世界観と魅力的なキャラクターが、深く心に刺さりますね。

描き出される、理不尽な世界

アニメ「かつて神だった獣たちへ」は、アニメ「ユーリ!!! on ICE」などを手掛けるMAPPAが、アニメーション制作を担当。

監督は、「はじめの一歩」の宍戸淳、シリーズ構成は「ゾンビランドサガ」を手掛けた村越繁。

キャラクターデザインと総作画監督は、「DAYS」で作画監督を担当した新沼大祐が手掛けました。

▲TVアニメ『かつて神だった獣たちへ』ティザーPV

 ≪声のキャスト≫
ハンク:小西克幸
シャール:加隈亜衣
ケイン:中村悠一
クロード:石川界人
エレイン:能登麻美子
ライザ:日笠陽子
ミリエリア:市ノ瀬加那

キャストは他に、福山潤や内山昂輝、坂本真綾、鈴木達央、杉田智和、など、盤石な布陣!

素晴らしい原作をこれだけの豪華声優陣が演じてくれるなんて嬉しいですね。

作画のレベルが高く、内容もより感情移入しやすい構成になっています。

もしも見逃してしまった方は、FODプレミアムなら、無料で見ることができますよ。

不条理なリアリティに満ちた世界観を、ぜひご覧ください。

まふまふが送るOP「サクリファイス」!

画像引用元 (Amazon)

OP『サクリファイス』を歌っているのは、大人気歌い手・ボカロPである、まふまふ。
作詞・作曲・編曲も、すべて自身で手掛けています。

それでは、『サクリファイス』の歌詞の一部を見てみましょう。

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果てしない悲哀の環状線奪い合いの連鎖
終幕はどこで見られるだろう
命を預けた天秤は推定無罪を要して
その正義も 猛る勇姿も
不用品となってしまった
ーーーどうして?ーーー

この手じゃそんな小さな心にうまく触れない

歪んだ運命は幾つもの禁忌の翼
望まれかざした刃が
手のひらを返して罪と成る
それは辻褄が神に背きだすカルマ
たとえ狂いない未来としても正鵠に射かける

どうして ボクの名前を呼んでよ

まだ脳裏に焼きつく 憧憬
≪サクリファイス 歌詞より抜粋≫
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「サクリファイス」は、「犠牲」「捨て石」という意味。

かつて神と呼ばれ、今は獣とされる擬人兵たちを描く、「かつて神だった獣たちへ」の世界観を表していますね。

望まれ、異形に姿を変えてまで、愛する人たちと祖国を守って戦ったはずなのに、終戦で不用品となった現在は、手のひらを返した民衆たちに存在を罪とされる擬神兵たち…

どうして、こうなってしまったのか。やるせない悲哀はループし、いつ終わるのかも果てしない…。

うす汚れたこの手では、小さな命すら守れない。

人間の心を失い、やがて神とは真逆の存在へとなり果てる哀しみ、恐怖。

どうして、誰もこの姿の中にある自分を見てくれないのか…。

苦しみながらも、神として戦った輝かしい日々はまだ、脳裏に焼き付いているのに。

主人公・ハンクを含め、擬神兵たちが抱く苦悩が、切ないほどに描かれています。

これぞ、「かつて神だった獣たちへ」そのもの。

鋭くハイテンポな曲調に、重く深い歌詞。

最後の、胸を切り裂く叫びのような歌声。

人物の心情を一つ一つ丁寧に拾い上げた歌詞と歌声は、この物語を知らない人が聴いても、胸に迫るものがありますね。

▲【MV】サクリファイス/まふまふ かつて神だった獣たちへOP主題歌

まふまふのMV。
再生数の勢いと、コメント欄の外国語の多さに驚きです。

『サクリファイス』はまだリリースされていません。
収録されたCDアルバム『神楽色アーティファクト』の発売日は2019年10月16日です。

待ち遠しいですね!

EDを歌うのは、Gero×ARAKI

ED『HHOOWWLL (ハウル)』を歌うのは、人気歌い手のGeroとARAKI。

作詞はhotaru、作曲はTom-H@ck、編曲はKanadeYUKです。

それでは、『HHOOWWLL』の歌詞の一部を見てみましょう。

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誰が罰と呼ばせよう
こんな無慈悲な終わりを
さあ、穢れたこの手の
罪を裁けばいい
≪HHOOWWLL 歌詞より抜粋≫
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狩る者と狩られる側、その両方の心情が描かれた楽曲。

きっと、擬神兵となった頃は、こんなつらい終幕は思いもしなかったことでしょう。

死を与える側も与えられる側も…。

狩る側のハンクも、狩られる擬神兵たちの姿は未来の自分なのです。

何とも言えないやるせなさ、一口では語れない複雑な想い。

アニメの世界観と一致した深い歌詞を、GeroとARAKIが絶妙に歌声を絡ませながら、美しく歌い上げています。

重量感のあるサウンドが、心にずしりと響きますね。

旅は続きます…

最新コミックは、2019年7月発売の第10巻!
ハンクとシャールの旅は、せつなくも続きます...

画像引用元 (Amazon)

2019年9月29日、マウスショップ B1Fイベントスペースにて、アニメ「かつて神だった獣たちへ」Blu-ray発売記念 加隈亜衣さんお渡し会が、開催決定!

プリンセスカフェとのコラボも決定しました!

まだまだ、「かつて神だった獣たちへ」から目が離せませんね。

▶『かつて神だった獣たちへ』アニメ公式サイト
▶TVアニメ『かつて神だった獣たちへ』公式Twitter

TEXT 有紀

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