2019年に公開された映画は、第1作目である「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」を全編フル3DCGのリメイクされた「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」だ。
主題歌も、21年前の第1作目と同じ小林幸子が歌う『風といっしょに』がエンディングに使用されており、2019年版には、中川翔子も加わり、よりスケールアップした楽曲となっている。
世代を超え、中川翔子と小林幸子の歌声のハーモニーがとても優しく響き渡る楽曲だ。
ポケモンとは?
正式名称は、「ポケットモンスター」。多くの人々が「ポケモン」と呼び、世界中で愛されている作品である。
子どもの頃から身近に存在していた「ポケモン」は、キャラクターと共に自身も成長をしていけるそんな物語だ。
ポケモンシリーズの原点は、1996年に発売されたゲームボーイのソフト「ポケットモンスター赤・緑」であり、2019年時点で19作発売されている。
総売り上げ数は、億を超えており、「ポケモン」を知らな人はいないとも言われるようになった。
そして、1997年からテレビアニメが開始され、現在は「ポケットモンスター サン&ムーン」が放送されている。
アニメ版の主人公は、サトシであり、ピカチュウを含むポケモンたちとの友情や仲間・絆などが描かれている作品である。
ポケモンとの出会い
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歩きつづけて どこまで ゆくの?
風に たずねられて たちどまる
ひとつめの たいこ トクンとなって
たったひとつの いのち はじまった
≪風といっしょに 歌詞より抜粋≫
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ポケモンとの出会いは、視聴者にとって衝撃的なものだった。
冒頭の歌詞に「歩き続けてどこまで ゆくの?」とあるが、これは、「ポケモン」の主人公・サトシに問いかけている。
「ポケモン」というオリジナルの世界の中に、サトシたちやピカチュウなどのお馴染みのキャラクターが生まれ、サトシたちの冒険が視聴者と共に始まる合図のように感じる。
「ひとつめの たいこ トクンとなって」とは、“心臓の鼓動“のことを指しており、生まれてきたことへの思いが込められているようだ。
大人になってもポケモンは傍に…
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いまも なにかを もとめて
大きな ひとみ かがやいて
きみの ポケットの なかには
きみじゃない だれかとの‥‥
≪風といっしょに 歌詞より抜粋≫
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子どもから大人まで幅広い世代に支持されている「ポケモン」の世界は、自分自身の生活ともリンクするくらい身近なものだった人が多いのではないだろうか?
これは、主人公のサトシと同じように“ポケモンと一緒に冒険を共にしている感覚“になっているように感じた。
ここでの歌詞の視点は、サトシと視聴者どちらにも当てはまる。
視聴者視点で見ると、子どもの頃に熱中していたゲームも大人になれば、離れてしまうかもしれない。
子どもの頃に「ポケモン」をゲームの中で捕まえて、瞳を輝かせながら喜んでいたことが「大きな ひとみ かがやいて」という詞の中に表現されているようだ。
サトシ視点だと、ポケモンマスターになるために旅をし、たくさんのポケモンや人々たちと出会いいろいろなことを学んでいって成長をしている姿ともいえる。
ポケモンと共に歩んでいく人生
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歩きつづけて どこまで ゆくの?
風に たずねられて 空を見る
歩きつづけて どこまで ゆこうか
風と いっしょに また歩き出そう
大地ふみしめ どこまでも ゆこう
めざした あの夢を つかむまで
≪風といっしょに 歌詞より抜粋≫
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ずっと歩き続けるのは、しんどいこともあるけれど、自分の所に風が吹いて丸で話しかけられているようだ。
ふと、立ち止まって空を見上げたときに自分の中で答えが見つかっているように感じる。
サトシと同じように、自分自身の“夢”がある人には、その夢を掴むまでどこまでも歩いていこう!というメッセージも込められているのではないだろうか?
悩みながらも、自分が目指す“夢”を叶えるためにまだまだ立ち止まるわけにはいかない!というサトシの強い気持ちの現れである。
オフィシャルYouTubeでは、ポケモンシリーズの映画「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」のエンディングテーマになっている小林幸子&中川翔子 『風といっしょに』のミュージックビデオが視聴できる。
ポケモン世代と呼ばれる20代から30代までの人が聴いたら、懐かしい気持ちになれるのではないだろうか?
是非、子どもの頃を思い出しながら聴いてもらいたい。
そして、この曲を聴いた後は、是非リメイクされた映画「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」を見てほしい。
TEXT pooh_nm77