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【歌詞コラム】夢と片道のチケット。GLAY『May Fair』が紡ぐ青春の旅立ち

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世紀をまたいだ激動の時代・平成を駆け抜け、音楽界に数々の金字塔を打ち立てたロックバンド・GLAY。その勢いは未だとどまることを知らない。いくつもの青春を彩ってきたGLAYの楽曲には、いくつもの切ない別れが描かれている。

公開日:2019年10月2日 更新日:2019年10月2日


この記事の目次
  1. ・“GLAY時代”を象徴するアルバム
  2. ・TAKUROの描く青春
  3. ・投げやりともとれる表現が深い
  4. ・「片道のチケット」が示す恋の結末
  5. ・叶わなかった恋
  6. ・GLAY 最新情報
  7. ・リリース情報
  8. ・ツアー情報
  9. ・イベント詳細
  10. ・GLAY Profile
GLAYの楽曲の特徴は、尖りながらも耳なじみの良いリフに乗せた、美しい日本語で紡がれる歌詞だ。

彼らが走り抜けた平成は、彼らの青春でもあった。数々の名曲のなかから、今回は名盤「pure soul」に収録された『May Fair』をご紹介したい。

“GLAY時代”を象徴するアルバム


『May Fair』が収録されている「pure soul」は、1998年7月29日にリリースされたGLAYのメジャー4作目にあたるオリジナルアルバムである。

1998年といえば、まさにGLAYの人気絶頂期にあたる。

前年にリリースした「口唇」「HOWEVER」の大ヒットに続き、同年4月には「誘惑/SOUL LOVE」をリリース。

翌99年には「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」で音楽史上最大の20万人を動員。まさに、世はGLAYの時代を迎えていた。

当時を知る者で、ここに挙げた楽曲を口ずさめない者はいない。いるはずがない。

そんな時代に放たれたアルバム「pure soul」は一般層にも知名度が高く、多くの人々から愛された名盤だ。

いや、もはや当時のGLAYには「一般層」などいなかったかもしれない。それほど、誰もがGLAYに熱狂していた。

それらは決して過去の話ではない。今なおGLAYは輝き続け、チャレンジャーであり続けている。

TAKUROの描く青春


GLAYの楽曲には、青春の岐路が多く描かれている。『May Fair』も同じく、旅立ちの曲だ。

輝いていた日々に馳せる想いと、ほんの少しの後悔。若き日の自分と想い人、旅立ちを決めたあの日のこと…目を細めて懐かしむような、優しさと切なさが交差する楽曲だ。

----------------
心踊らせては
駆けだす君を見てた
額の汗が落ちる
その僅かな時
幼い恋心 痛んで・・・
≪May Fair 歌詞より抜粋≫
----------------
青春とは、心のシャッターを切り続ける日々なのかもしれない。二度と訪れない「今」を忘れないよう、無意識に心の奥に焼き付ける日々。

だからこそ色褪せない記憶となり、鮮明に思い出せる「瞬間」がある。TAKUROの書く詞はそういう「瞬間」を切り取った歌詞だ。

巧みな情景描写と、対象への想い。まるでカラー写真を見るかのように、歌詞の世界がありありと目に浮かぶ。

投げやりともとれる表現が深い


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誰よりも僕らは
この胸に映した
虹色の明日なんてものを
信じてた
記憶を辿る岐路に
あの日の空
君と太陽を
近くに感じていた
≪May Fair 歌詞より抜粋≫
----------------
「虹色の明日なんてもの」「愛も夢も希望とやら」。投げやりともとれる歌詞が印象的だ。

過去の自分の幼さ、信じていたもののもろさ、大人になるにつれ知っていく現実、そういった「リアル」への嘆きのようにも感じる。

なんだってできると思っていた、永遠はあると信じていた、そんな自分を皮肉るような、けれど愛おしむような秀逸な表現だ。

「片道のチケット」が示す恋の結末


----------------
新しい旅立ち
住みなれた街並
きっと大丈夫
愛も夢も希望とやらも
ポケットにつめ込んで
・・・そして
片道のチケットを
握りしめた
≪May Fair 歌詞より抜粋≫
----------------
『MAY FAIR』の切なさを際立たせるキーワード、それは「片道のチケット」だ。

距離とはつまり恋の終わりだと心のどこかで感じながら、住み慣れた街並に別れを告げ、夢を追って上京する。

「きっと大丈夫」と言い聞かせるように、不安や迷いなど打ち消すように、チケットを握りしめる。

そんなストーリーを想像させる。

叶わなかった恋


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今では仕事帰りの
車窓の向こうに
佇む 遠き夢よ・・・
住みなれた街並
行く先は違うけど
きっと大丈夫
≪May Fair 歌詞より抜粋≫
----------------
彼は戻らなかったのだろう。

きっと終わってしまうことがわかっていた恋と、愛と、夢と、希望。未来へと持ってゆくものすべてをポケットに詰め込んで、大切な思い出を置いてきたあの街。

大人になった彼の瞳には、どのように映るのだろう。


----------------
誰よりも僕らは
誰よりも切なく
恋愛の真似だってきっと
理解っていた
それでも心なぞる
5月の風
涙流れても優しくて
≪May Fair 歌詞より抜粋≫
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叶わなかった恋ほど、色褪せないものはない。けれどこんなふうに、優しく切なく思い出せる恋ならば…

たとえ叶わなくとも、これもひとつのハッピーエンドの形なのだろう。
そんなふうに思う。

TEXT シンアキコ

GLAY(グレイ)は、TAKURO(Gt)、TERU(Vo)、HISASHI(Gt)、JIRO(Ba)の4人からなるヴィジュアル系ロックバンドである。旧メンバーとしてドラムスが数名関わっており、1990年から1992年まではSHINGO(Baも)、1992年はISO、1992年から1994年まではAKIRA、1994年から1995年まではNOBUMASAがとも···

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