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B'z「兵、走る」ラグビーW杯に映る戦う人々の姿

先日「静岡の衝撃」で日本中を大熱狂させたラグビーW杯。志を持って戦いに挑む日本代表の兵(つわもの)達の背中を押す応援ソング、B'z『兵、走る』の歌詞の意味を探りたい。
連日日本を賑わせるラグビーワールドカップ。先日のアイルランド戦での勝利に、喜びと驚きの声をあげた方も多いだろう。

躍進が期待される日本代表のために書き下ろされたのが、B'zの『兵、走る』。リポビタンD・ラグビー日本代表応援ソングとしてCM等で耳にする機会が多い。
 
近年凄まじい人気を誇るラグビー。その熱い試合の世界観を演出するこの楽曲は、どのような意味を持つのだろうか。

勝敗を重ねてつなぐ志


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泥の風と汗の煙
走るあなたが見える
その姿に希望を託し
僕らは思わず叫んでいた

そして気がつく
皆限界まで挑む権利がある
≪兵、走る 歌詞より抜粋≫
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まさに、ラグビーの試合会場の熱気そのものだ。

一心不乱に仲間と駆け回る選手。

彼らに期待を寄せ、勝利を願い見守る人々。

その両方を表している。

「限界まで挑む権利」とはどういうことだろうか。


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花吹雪乱れ散る中
浮かれる者などいない
たとえ己が倒れようと
志だけはつないでゆく

勝敗をまたひとつ
噛み砕いてツワモノは走る
≪兵、走る 歌詞より抜粋≫
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花吹雪は、日本代表のユニフォームに描かれた桜のエンブレムを彷彿させる。

試合終了のその時まで、油断することは決して許されない。

例え自分が倒れたとしても、その志は仲間達が繋いでいく。

「つわもの」という言葉を「強者」ではなく「兵」と表した理由はここにあるのではないだろうか。

個々の実力だけで戦っているのではない。

すべての仲間と共に、その志を繋いでいくチームプレーだ。

一丸となって挑み続けるその姿は、まさに「兵」。

何があろうとも、最後のその時まで同じ志を持って戦う。

その気持ちを持てることこそが「限界まで挑む権利」なのだろう。

「TRY」しなければ近づけない明日


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ゴールはここじゃない
安住の地などない
泣けど続く人生
アナタは先の方
ずっと先の方
手を触れたいなら今は TRY
≪兵、走る 歌詞より抜粋≫
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例え勝利しても、その次の戦いが待っている。

「限界まで挑む権利」を持つ者は、コートに立ち続けるのだ。

憧れる誰かに追いつくために、皆で夢見た勝利を掴むために、彼らは走り続ける。

必ずその手に掴めると確信させてくれるような、稲葉浩志の「TRY」のシャウトが非常に心地よい。


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ゴールはここじゃない
まだ終わりじゃない
止むことのない歓声
今日を生きるため
明日を迎えるため
誇り高きスピードで TRY
≪兵、走る 歌詞より抜粋≫
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そして、これはきっとコートの中に居る者だけに向けた歌ではない。

生きている間、人は何かに「TRY」し続けているのだ。

今日を生き抜き、明日を迎える。

この楽曲は、泥の風と汗の煙にまみれながら生きる、すべての人へ向けた応援歌と言えるのではないだろうか。

何かに挑み、それと真摯に向き合い戦う人の姿というのは、とにかくカッコいい。

それを身をもって示してくれる日本代表選手達。

それを讃え、さらに鼓舞する歌詞であることが分かる。 

さて、私がこれを執筆しているのは、第三戦となる日本vsサモアの前夜だ。

日本代表がここからどんな展開を見せてくれるのか、この曲と共に見守りたい。

▲B'z / 兵、走る

TEXT 島田たま子

数多くのアーティストのスタジオ・ワーク、ツアー・サポート等の活動をしていた松本孝弘が、自らの音楽を表現できるバンドを創るという構想のもと、稲葉浩志と出会い、1988年に結成。同年9月21日にシングル「だからその手を離して」とアルバム『B’z』の同時発売でデビュー。 様々な音楽性を追求···

この特集へのレビュー

女性

あや

2019/10/14 20:55

私が感じていたこの詞の魅力を的確に言語化してくださっていて非常に有り難く思います。
ラグビーのみならず、人生の応援歌として心に響く楽曲だと思いました。

男性

キャリア27

2019/10/14 06:26

自分がB'zファンだからかもしれませんが最近この手の記事によく当たります、何となくですが、ゴリ押し臭がするので、正直複雑です、、個人的に記録も記憶もさらりとするのが美徳な気がするので、アンチも必ずいますし、くだらない論争の矢面にたたないか少し心配です

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