謎の美少女シンガー安斉かれんの素顔
──安斉さんは現在(2019年時点)おいくつ...?安斉かれん:8月で20歳になりました!
──おめでとうございます!成人式は次の冬ですね、出席されるんですか?
安斉かれん:行きます!行きたいです!
──ちなみにご出身はどちらで?
安斉かれん:(神奈川県の)藤沢の方ですね。海です(笑)。
──やっぱり海出身だとマリンスポーツもされたり?
安斉かれん:いや、特に(笑)!浮き輪で浮いてます。
──そうでしたか(笑)!では、安斉さんが音楽を始めたきっかけについて聞かせてください。
安斉かれん:小学生の頃にエレクトーン奏者に憧れてエレクトーンをやらせてもらったのが最初で、中学に入るか入らないかくらいの時に父がローリングストーンズのライブに連れて行ってくれてたのがきっかけでロックを聴くようになったり、サックスを吹いているローリングストーンズのバックバンドに憧れて吹奏楽部に入ってアルトサックスを初めたのが始まりです。
──そこから歌う方に転身したのは...?
安斉かれん:歌もひとつの楽器だなって思って、いろんなことに挑戦したかったので歌も始めました。
──なるほど、他にチャレンジしたことのある楽器はありますか?
安斉かれん:お囃子をやってました(笑)!
──めちゃめちゃ意外(笑)!
安斉かれん:へへへ(笑)。
──続いて、安斉さんご自身がアーティストとして憧れている存在についても伺いたいです。
安斉かれん:アリアナグランデとかセレーナが好きでよく聴いています。
──歌唱力があってパワフルなアーティストさんが好きなんでしょうかね!
安斉かれん:アリアナとセレーナはビジュアルが特に好きで。曲でいうとアリシアキーズとか。でも本当に今はJ-POPも洋楽も色々聴きます!
──洋楽で育ったということは作曲をされそうな気もしますが、今は作詞をされていると。作詞を始められたきっかけは?
安斉かれん:歌うんだったら自分の歌詞がいいなと思って、歌を始めたのと同時に作詞は始めました。ちょっとずつメモに書いていくような感じで。
──安斉さんが作詞するにあたってどの曲にも共通して意識していることとか、大事にしていることってありますか?
安斉かれん:意識してというわけでもないんですけど、リアルタイムで素直な気持ちを書いてます。
昔の歌詞なんて、日記を読み返しているような感じになっちゃうんですけど、その時にしか生まれないような感情だったりを飾らずに書いています。
──まさに等身大なんですね。自分以外の経験からインスピレーションを得たり、ストーリーを作って歌詞を書くような作り方は?
安斉かれん:そうですね。いつもメモに書きとめているものを曲をもらった時に当てはめて作っていくんですけど、まだ形になっていないメモの状態のものだとフィクションとかもちょっとずつ書いたりしています。
やさぐれ少女が書いた『人生は戦場だ』
──今作『人生は戦場だ』のメロディーとの出会いを教えてください。安斉かれん:幾つか候補を頂いた中でこれがいいって選んだ曲なんですけど、『人生は戦場だ』はいつもと作り方が違って。曲からのインスピレーションをものすごく受けて書いた曲で。
1番は自分の中でのささやきを書いてみたり、2番は前向きで強い心を書いてみたり、等身大には変わりないんですけど、曲の感じを受けてから夢中に書き始めて、5分ほどで書き終えました!
──早っ!
安斉かれん:しかも電車の中でした(笑)。
──意外です(笑)。
安斉かれん:これもその時にしか書けなかった感情ですね。
──歌詞を書くときに場所はこだわらないんですね。逆に歌詞を書くぞと机に向かうようなことは?
安斉かれん:ないですね!できないです(笑)。見たもの感じたものから出てきたものを書き留めているので本当にその瞬間にしか書けないんです。
──そういった歌詞が生まれる瞬間って、ご自身がどんな感情のときに多いとか傾向はありますか?
安斉かれん:どんな感情のときもですね!
──病んでるときとか悲しいときって自分と向き合う作業ってしやすいと思うんですけど、楽しくて仕方ない瞬間とかって立ち止まって感情と向き合うのって難しいんじゃないかなって思うんです。
安斉かれん:そうかもしれないです、でも少しずつ慣れていっている気がします。歌詞を書き留めるのが軸で人生回っているような(笑)。
寝る前に歌詞が思いつくと、”眠いのに!”って思いながらもケータイ開いて書き留める感じです(笑)。
──それほど、その一瞬にしかない感情を封じ込めた歌詞なんですね。
安斉かれん:本当にそうですね。
──曲の話に戻ります。サビでは「人生は戦場だ」というフレーズの後に「そう感じることもある」と続きますが、タイトルは『人生は戦場だ』と言い切っていますよね。これ、勇気いるんじゃないかなって思ったんですが、このタイトルをつけた安斉さんの強い意志について伺いたいです。
安斉かれん:若いからこそ感じる他者との戦いとか自分との葛藤って、大人になったらなくなるものかわからないけど、小さいことも全て戦いだって感じたり、生きるのってこんなに戦わなきゃいけないのかって感じたんです。朝起きるのも自分との戦いだし(笑)。
──20歳になって、大人として見られるようになったことでまたさらに様々な葛藤に出くわすこともあると思うんですが、最近自分の中で葛藤したことってありますか?
安斉かれん:自分が小さい時に想像してた大人と今の自分が違いすぎて、葛藤というか、そこまででもないなって思ったりはしましたね(笑)。大人っていつからなれるんだろうって思います。
──その飾らない等身大なコメントがすごく好きです!それこそ歌詞の冒頭で「追い続けてた夢が 一人歩きになってた」なんてことも歌われていますよね。話は変わりますが、こんな詩的な表現の引き出しってどんなところから得ているものなんでしょう?
安斉かれん:なんだろう...映画見たり小説読んだり。最近自分の語彙力の中になかった言葉を増やすようにはしています。
──歌詞は考えて書くのではなく感じた時に書くということでしたが、語彙力をつけたおかげでこの言葉のまま浮かんでくるんですね。
安斉かれん:最初は日本語になっていないような言葉も全然メモとしては書いちゃうんですけど、後から形にする時にわからなくならないように、その感情もかなり詳しく書くようにしています。
──なるほど。『人生は戦場だ』のキーとも言える歌詞、「「頑張れ」は嫌い、「優しさ」も怖い」は共感する人多いんじゃないかと思います。この部分についてもお話を伺いたいです。
安斉かれん:頑張れってなんかすごい他人事だなぁって思っちゃったりすることもあって(笑)。自分も人に「頑張れ」って言っちゃうんですけど。
──「優しさも怖い」に込められた安斉さんの気持ちは?
安斉かれん:曲を作っている時、アーティスト活動をしてるって周りに言っていなかったので、頑張れとか優しいこと言うけど本当の私の状況わかってないじゃんってやさぐれてたんですよね。これもこの年齢だから言えたり書けたりすることなのかなって思います。
──2番の歌詞にある「夢見がちの僕は 馬鹿にされるのも知っていた」っていう部分がまさに、音楽活動をしていることを周りに言っていなかった時の感情というか。
安斉かれん:まさに。色々思われるのも面倒くさいなって。1人で勝手に、やさぐれてましたね(笑)。
──やっぱり応援や共感って大きな原動力になると思うし、もしかしたら周りにも大々的に芸能活動している方もいたんじゃ?
安斉かれん:いました!強いなって思ってましたね。
──では、安斉さんがデビュー前から書かれていた歌詞のメモたちは人の目や耳に触れる日が来るとは...
安斉かれん:思ってないで書いてました!自分の中だけでいいって思ってましたね。
──それが令和元日の2019年5月1日にデビューを迎えて、やっぱり少し意識が変わった部分も?
安斉かれん:リアルな感情を書いた自分の歌詞に共感してくれる人がいるなら嬉しいなって今は思います。