TVアニメ「フルーツバスケット」とは?
高屋奈月原作の『フルーツバスケット』は、少女漫画雑誌『花とゆめ』で連載されていた。
ストーリーは、唯一の家族だった母を亡くした主人公の本田透が、テント暮らしをしていたことから始まる。
土砂崩れにより、家を失くした本田透は、テントを張った場所の所有者である、草摩一族の草摩紫呉の家で草摩由希らと共に同居をすることになる。
しかし、「草摩家」には、誰にも知られてはいけない秘密があった。
それは、十二支の物の怪が憑いていること。異性に抱き着かれてしまうと十二支の物の怪に変身してしまう。
この秘密と、本田透が向き合っていく心温まる物語になっている。
新しい一歩を踏み出そう
----------------新しい一歩を踏み出すには、勇気がいる。
昨日までの悲しいこと
今日からの不安なこと
明日からの秘密なこと
いつまでも一緒にいたいこと
≪Chime 歌詞より抜粋≫
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昨日までに起きた悲しいことや、今日からの未来に対する不安な気持ち、明日から感じるワクワクする感情などが入り混じっている様子が分かる。
様々な感情を抱えることができるのは“ヒト“ならではの特権である。
こういった自分の中で生まれる感情たちと、これからも共に歩んで生きたいと感じることができる。
----------------天気と同様に、自分の心の中の感情もコロコロと変化をしている様子が分かる。
曇り のち 晴れよ
進め、信号は青
≪Chime 歌詞より抜粋≫
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曇っていた自分の心の中もいつしか晴れ渡っている様子が伺える。
悩んでいてもしょうがないから、青信号になったら進む人々のように、“前に進むしかない!“という感情が伝わってくる。
始まりの合図はチャイムの音
----------------感情がうまくコントロールできていない時に、手を差し伸べてくれた人が王子様のように見えたのかもしれない。
王子様みたいな声で
迎えにきたなんて言わないで
泣けちゃうじゃない
いつだって並んで
キンコンカンコン
≪Chime 歌詞より抜粋≫
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「人は1人ではない」というようなことが伝わってくるような、イメージが湧いてくる。
そんな時に、ふと聞こえてきたのはチャイムの音。
「キンコンカンコン」という合図と共に、自分の中で何かが始まる予感がしているようだ。
道に迷ったときは…?
----------------もし、自分の決めたことに迷いが生じてしまったのなら、少しだけレールから外れても良いのかもしれない。
初めならはみだしちゃえばいい
途中なら前だけみたらいい
最後には自分を好きになれるように
あなたには伝えれるように
≪Chime 歌詞より抜粋≫
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何かをしている途中であれば、最後までやり遂げることを目標にする=「前だけを見たらいい」という歌詞に繋がっているようだ。
道に迷いながらも自身で答えを見つけ出し「最後には自分を好きになれるように」なればいいと教えてくれている。
大切な人に自分自身が胸を張って伝えられるように、という願いが込められているのだろう。
ここの歌詞では、新しい一歩を踏み出すのに中々勇気がでない人に向けてのエールになっている。
----------------晴れ渡っていた自分の心に雨が降り注いだときは、立ち止まってもいいと教えてくれている。
晴れ のち 雨よ
とまれ、あなたにも傘を
≪Chime 歌詞より抜粋≫
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雨の日は、傘を差すが、ここでは暗い気持ちではなく、前を向くためのポジティブな意味を持っている。
横を見れば、傘をさしだしてくれるような温かい人がいつも傍にいることを忘れないで欲しいというメッセージがあるのではないだろうか。
TVアニメと一緒に「Chime」を!
テレビアニメ『フルーツバスケット』は、1st seasonが2019年4月から9月まで放送されていた。
2nd seasonが、2020年に放送されることが決定している。漫画の完結から10年以上経った今でも根強い人気を持っている作品。
大塚愛の『Chime』は、本田透と同じように明るく前向きになっている楽曲だ。
新しいことにチャレンジする人、いつも頑張っている人にエールを送ってくれているように感じる。
是非、アニメの映像と共に大塚愛の『Chime』を聴いてほしい。
TEXT pooh_nm77