andropこそが帰る場所
andropならではの美しく柔らかいサウンドの中にもどこか魅力的な青臭さを感じさせる『Home』。
2018年12月19日にリリースされたアルバム『daily』に収録されています。
『Home』はファンからも非常に人気の高い楽曲で、andropの音楽こそが自分にとっての”Home”であると、改めて実感させてくれる名曲となっています。
帰る場所の存在
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おかえり
優しく抱きしめたいよ
ここまで遠回りしたのかい
変わってしまったものもあるけど
今は抱きしめてあげてよ
≪Home 歌詞より抜粋≫
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故郷にある実家、愛する家族が待つ家、一人暮らしの自分だけの家。
人にはいろんな帰る場所があります。
どんなときでも温かく受け入れてくれる”Home”。
たとえば学校だって自分にとっては故郷のような場所ですが、卒業してしまうともう在学生として帰ることはできません。
しかし家というのは、どれだけ久しぶりに帰っても、相変わらずの父親や母親がいて、いつまでも自分は2人の子どもで、いつでも受け入れてくれる、そんな場なのではないでしょうか。
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例えば悲しくて涙に濡れるなら
また笑えるまで 側にいるよ
側にいてよ
≪Home 歌詞より抜粋≫
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”側にいるよ”だけでなく”側にいてよ”と添えられた言葉は、”Home”がどのような場所であるかを絶妙に表現した歌詞ですよね。
定期的にかかってくる母親からの「何かあったら相談しなさいよ」「辛いことがあったらいつでも帰ってきなさいよ」といった電話のような、愛情が詰まった温かい歌詞に心を打たれます。
家の扉の意味
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一人で寂しがる心が
夢の鍵で開く心が
どこへでも行ける扉になる
≪Home 歌詞より抜粋≫
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一世一代の大事な試合に向かう時も、がんばって受かった学校へ通い始める時も、一人暮らしを始めるときも、いつもまず通るのは家の扉。
後ろ姿を見送る人にとって、それは愛する人の夢へ通ずる扉に見えていたのかもしれません。
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帰る場所はここにあるよ
進む時も立ち止まっても
何度だってここにおいで
≪Home 歌詞より抜粋≫
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夢を追いかけて走り出すことは勇気が必要ですし、時には傷つくこともあると思います。
しかし、たとえボロボロになった自分のことも変わらず迎えてくれる”Home”があるからこそ、頑張れるのではないでしょうか。
人生を支えてくれるのは新しい出会いだけではなく、いつもそこにある帰る場所でもあるのだと思います。
いつでも温かく迎えてくれる場所
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おかえりも
ただいまも
いってらっしゃいも
いってきますも
ここにあるよ
君とあるよ
全部全部
≪Home 歌詞より抜粋≫
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「いってきます」を言える場所は意外にたくさんありますが、いつでも「おかえり」を言ってくれる場所というのはとても限られています。
「Home」とは、そんな温かい言葉と共に迎え入れてくれるかけがえのない場所なのです。
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例えば悲しくて涙に濡れるなら
また笑えるまで 側にいるよ
側にいてよ
やがて来るさよならも
抱きしめてく
今を君と一緒に
≪Home 歌詞より抜粋≫
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進学、仕事、夢、結婚・・・いろいろなきっかけで私たちは家を出ることがあります。
永遠にここで一緒にいられるわけではない。それを分かっているからこそ、いつでも全力の愛情を注いでくれるのが、”Home”という場所なのかもしれません。
TEXT ぽんつ