cosMoとは?
cosMoは2007年、オリジナル曲である『電脳スキル』でデビュー。2曲目に投稿した『初音ミクの暴走』がヒットしたことで暴走Pと呼ばれる様になり、cosMoと暴走Pを繋げcosMo@暴走Pと名乗るようになりました。
また、イラスト描きとしての一面を持っており、自身の楽曲に使用するイラストを自分で製作することもあります。
使用ボーカロイドは初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカ、GUMI、神威がくぽ、IAです。
今まで自身の作り上げてきた「消失シリーズ」「空想庭園シリーズ」などのシリーズごとのアルバムや、BPMの速い曲を集めたアルバム「BPM200以上はおやつに含まれますか?」などだけではなく、ニコニコ動画のランキングを飾った様々なボカロPの楽曲を収録したアルバムにも多数参加していました。
ボカロPやイラスト描きとしての活動以外にも、友人のガルナ(オワタP)と自身らの曲をカバーして歌ったアルバム「お前らが歌うのかよっ! ~なぜ歌ったし~」も出しています。
別名義での活動やユニットでの活動も
cosMoという活動名だけでなく、黒猫アンティークという名義で楽曲を発表することもあります。
実の弟で作詞家をしているGAiAとは『Storyteller』というユニットを組み、『ANTI THE∞HOLiC』などの曲を発表。
現在は、イラストやキャラクターデザイン担当としてsyuri22を加え『Story Researcher』に改名し活動しています。
ちなみに2014年にはsyuri22と入籍。夫婦で『うさぎ愛好会』というユニットを組み、飼っているうさぎのもちよをPVに登場させたりもしています。
押さえておきたいオススメ曲!
cosMoといえばこれ!そんな曲や珍しい曲調のものを紹介していきます。懐かしいと思ったり、ちょっとでも気になる、そんな曲があれば是非聴いてみてください!
もしかしたらハマる一曲に出会えるかもしれません。
初音ミクの消失-DEAD END-
この曲で初めてcosMoを知った!という人も多いのではないでしょうか?
ニコニコ動画で2008年に投稿され、人間には到底歌えそうも無い早口でストーリーを感じさせる切ない歌詞が話題になりました。
2007年に投稿された『初音ミクの消失-DEAD END-』の元となるショートバージョンとは歌詞とBPMが少し異なり、cosMoを代表する「消失シリーズ」の中でも代表的な一曲です。
2008年には阿賀 三夢也さん著で小説化もされました。
また、大幅にアレンジされた楽曲、初音ミクの消失-劇場版-が太鼓の達人に収録されています。
そして投稿から10年目である2018年、リメイク版が発表されました。
廃都アトリエスタにて
「冬になるとスピードが落ちる仕様です、寒いですからね。」という文言を概要欄に添えて、2010年に投稿されたこの楽曲。
cosMoの楽曲は高速というイメージを持っていた人が聴いたら驚くほどに落ち着いたBPMの曲となっています。
cosMo=BPMが速い、というイメージを壊した『少女の空想庭園シリーズ』の中の1曲です。
鏡音リンと鏡音レンが歌う少し切なさを感じさせるウィンターソングになっています。
一見可愛らしいリンとレンのイラストですが2人の体が透けていることや、『少女の空想庭園シリーズ』で見え隠れするほの暗い雰囲気から、ファンの間ではさまざまな考察がされています。
終点
ニコニコ動画に2013年に投稿された消失シリーズの最後を飾る曲です。
PVに記載された名義はいつもの『cosMo@暴走P feat.初音ミク』ではなく、『初音ミク feat.cosMo@暴走P』になっています。
また動画の説明文には作詞、作曲ではなく差出人・イラスト/cosMo@暴走Pと書かれています。
この曲はcosMo自身が初音ミクに向けた思いや感謝、そして別れを告げている内容になっていて、PVでは初音ミクが手紙のようなものを持って佇んでいます。
「また合う日まで…」その言葉を最後に、cosMoはしばらく初音ミクの楽曲を発表しなくなりました。
リアル初音ミクの消失
ボカロブームが衰退していると言われていた2015年、「昔はよかった」「それに比べて今は…」などと言う人々に最大限の皮肉を込めたような曲として投稿されたのがこの曲です。
タイトルは初音ミクですが、GUMIが歌っています。
一見ほとんどが皮肉のような歌詞ですが、最後に「せめて際(オワリ)に見る世界が暖かいものでありますように」と初音ミクに向けた思いと読み取れる歌詞になっています。
また、曲のBPMが初音ミクの消失と同じだったり、曲の途中に微かに初音ミクの消失の伴奏が入っていたりなど、小ネタが仕込まれています。
感傷マゾヒスト
2018年の夏、久々の完全新規楽曲ということで投稿されたこの曲。サムネイルの勢いとは裏腹に「理想の夏」と「現実の夏」とのギャップに苦しめられながら感傷に浸っている姿が曲を通して感じられます。
PVで理想の夏を満喫しているらしいミクと、理想の夏を満喫できていない女の子のやり取りは面白く、またところどころにでてくる狸も気が抜ける緩さで、落ち着いたBPMも相まって夏の昼の午後に聞きたくなるような曲に仕上がっています。
ボカロ界を盛り上げ続けるcosMoに注目!
キャッチーなもの、幻想的な世界観のもの、心を突いてくるようなもの、切なさを感じさせるもの・・・そんな様々な曲を作り続けているcosMo。
「消失シリーズ」の曲を公開した10年後にアレンジして投稿したり、今年2019年のハロウィンの時期にも新曲を発表するなど、未だに精力的に活動しています。
Twitterでも@cosmobspというアカウントで曲を動画に短くまとめていたり、新曲や新譜の情報もツイートしているので必見です!
デビューから今に至るまで多岐にわたる曲調でボーカロイド界を支え続けている彼の楽曲に、興味をもった方は是非この機会に触れてみてはいかがでしょうか?
TEXT Noah