ヒット曲や隠れた名曲にあるグッと来る1行を持つ曲をゲスト達と共に解き明かしていきます!
ゲストには川谷絵音、作詞家zopp、石崎ひゅーいの3人を呼んで1行の魅力を存分に語っていきます!
関ジャニ∞が、音楽のプロを迎えトークを繰り広げる番組「関ジャム 完全燃SHOW」。今回は11月24日の内容をお届けします!
TRAIN-TRAIN / THE BLUE HEARTS
zoppがあげたこの曲の凄い所は同音異義語を使っている所だそうです。同じ言葉で発音が違うだけで意味が対照的になるという不思議な言葉回しが魅力だと語ります。
「見えない自由がほしくて 見えない銃を撃ちまくる」という部分にこの曲の凄さが隠れているようです。
大倉は「この曲どこも良い。確かにすげぇ」と思わずこぼしていました。
zoppはさらに「ただ語呂がいいだけではなく、大人になって色々学んでいくと戦争があると自由が失われる可能性があるなーと考えたり、同音異義語の歌詞を近くに置くから印象に残り意味がある。THE BLUE HEARTSはインパクトのある一行が多い」と付け足しました。
他にもTHE BLUE HEARTSの曲では「情熱の薔薇」「リンダリンダ」「終わらない歌」を上げていきました。
「リンダリンダ」の“ドブネズミみたいに美しくなりたい”といったフレーズなどがあげられ「わかりやすく対照的な言葉を使う事がやっぱり上手いですね」THE BLUE HEARTSの歌詞のキャッチーさについてzoppは分析しました。
田園 / 玉置浩二
石崎が選んだのはこの曲です。単純な言葉選びながら大きな愛を感じると語ります。
玉置浩二のファンだという石崎は、この一行が聴きたいがためだけにライブに行ってしまうと嬉しそうに語っていました。
「玉置さんの歌は真っすぐストレートで無骨な言葉を並べていくのが多く、この曲を聴くだけで救われる、パワーがある」と熱く語ります。
それは「愛はここにある 君はどこへもいけない」という部分でした。
石崎は「君はどこへもいけないだけだと閉鎖的な感じがする、しかしその前に愛はここにあるという言葉を付ける事によって、愛に溢れた言葉に変化する。最後に持ってくることで何回も聴きたくなる」と説明しました。
美しい / ゆらゆら帝国
川谷は「美しいものを例えるなら綺麗なものであったり花のようにとかがあるじゃないですか。しかしこれは美しさを語るために最も汚いものをだすっていう。1行目から出てきて最初ドキっとして、最後にはこれだなってなった曲でした」と語ります。
「上品なクソがいい 素敵なクソがなおいい」と部分がそれを表しています。
大倉は「確かにこのタイトルで1行目これだったらドキっとするな」とコメントを残します。
川谷は「ずっとクソって言ってるんですけど、この曲はどんな人であってもどんなおしゃれなことをしていても同じものは同じという曲なんです。あ、曲なんだと思います」と持論を展開しました。
ゲストが書く歌詞について
横山が「渾身の1行が思い浮かんでから書くことはあるんですか?」と聞くと全員があると答えました。川谷の場合はキャッチコピーを作ることに意識を持っていっている、Google検索で同じ言葉があるものは絶対に使わないと言いました。
zoppも「サビは全部インパクトのあるものにしてくれという依頼もあります。その時は一番強いものを作ってから引き算で書き足していきます」と語ります。
石崎もこだわりのある歌詞があり「愛が僕に噛み付いて」というフレーズについて教えてくれました。
当初は「僕が愛に噛み付いて」という主語が逆だったとのこと。「普通で弱いと感じたので、もっと主人公が孤独に感じさせたいと思って逆にした。こうすることによって多角的に見える気がする」とあえて、言葉を逆にする手法について解説
HERO/ Mr.children
zoppはさらにこの曲を紹介しました。
「君という言葉が出てくるんですが、2パターンある。子どもか、恋人や妻を表していると思います。どっちが答えなのかは知らないので、僕が気に入った1行もどっちの意味になるか答えが出てない」とコメント。
絶対的な答えは無い比喩が入った一行は「そして最後のデザートを笑って食べる」という部分にかかっていました。
「人生のフルコースという言葉があるように、最後のデザートは死ぬことに繋がると思います。もしこの君が子どもなら、目線はおばけなのかとか色んな見方が出来る。どれが答えかわからない」とコメント。
あえて幅広い人に歌詞が刺さるように、わざと答えが内容にしているのではないかと語り、「自分の人生が何か変わった時に見方が変わるかもしれない。どんな時でも聴ける曲」と歌詞の魅力について続けました。
番組中で紹介されたその他の楽曲
その他、メンバーが選んだ楽曲や世間が選ぶ好きな楽曲の一行。メンバーが選ぶこの1行がスゴイ!
ゲストの方々や一般の方だけでなく、関ジャニメンバーや古田支配人の曲も紹介されました。●横山裕が選んだ楽曲
「探してたものは こんなシンプルなものだったんだ」という一行。
●桜井日奈子が選んだ楽曲
「さよらな 一度だけつぶやいて 続きは心の中に閉まっておくの あなたがここに帰ってきますように」という一行にまだ好きなのに、良い女子を演じようとしている気持ちが表れていて、切なさを感じるとコメント。
●丸山隆平が選んだ楽曲
たまプラーザ / 吉田一郎不可触世界 で「季節よ これ以上進まないでくれ」
すぐにはすぎない季節に対して、「進まないで」という言葉に変化に置いて行かれるように感じる丸山はコメントしました。
●古田新太が選んだ楽曲
ラボホチェックアウト後の朝マック / 面影ラッキーホール
「井の頭(ヘッド)に吸い込まれてく」
背伸びした若いOLの非日常から、日常へと思いっきり引き戻す歌詞が文学的とコメントしました。
世間が選ぶ好きな曲の1行は?
プロたちだけではなく一般の人々に選ばれた曲の中に好きな1行も紹介。<恋愛編>
●「僕の心の中 君以外の女性が行方不明」
●「ダイヤル回して 手を止めた」
<ジャニーズ編>
●「百年先も 愛を誓うよ きみは僕の全て」
●「Xmasなんていらないくらい 日々が愛のかたまり」
●「キミは シンデレラガール My precious one」
●「聖なる騎士を埋めてやった」
黒猫の名前であるnight(ホーリーナイト)にKを加えてKnight(騎士)にしている謎が含まれている。
●「君の居ない道を」
●「誰も端っこで泣かないようにと君は地球を丸くしたんだろう?」
●「高気圧はVENUSたちの交差点」
●「人生の目的なんて死んでから問うべき」
●「昨日までの僕よ 共に乗り超えてきたじゃないか」
今回の放送のまとめ
最後に横山は「ご本人に来ていただいて解説していただきたいけど、あーだこーだ言ってるのが一番たのしい」と締めました。正解が分らないからこそ、作詞者が思いをこめた歌詞から読み取れるストーリーや意味をみんなで考察することの楽しさを教えてくれる回でした。
これを機に自分がどんな歌詞に惹かれるのか音だけではなく、歌詞に注目したり、自分の好きな曲から印象的な一行を探してみるのも面白いかもしれません。
番組概要
関ジャム完全燃SHOW放送:2019年11月24日(日)23:10~0:05(一部除く)
朝日放送:2019年11月25日(月) 1:55 ~ 2:55
■出演者
出演者:関ジャニ∞
支配人:古田新太
アーティストゲスト:川谷絵音、石崎ひゅーい、zopp
トークゲスト:高橋茂雄(サバンナ)、桜井日奈子
進行:山本雪乃(テレビ朝日アナウンサー)
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TEXT こがさいし