輝き続けるファンクの名曲
Do you remember ふふ、ふふふ~ん♪September ふふ、ふふふふ~ん♪
このフレーズ、どこかで聞いた覚えがないだろうか?
テレビを観ている時、カーステレオでラジオを聴いている時、クラブで踊っている時…。発売から40年近くたった今も色褪せず輝き続けている名曲、Earth,Wind & Fireの『September』だ。
リズミカルなファンクミュージックである当曲。ボーカルの伸びのある歌声も印象的で、踊り手の心を高揚させる。
数多くのメディアされている曲
この『September』はメディアで使用されることも多く、2002年には日本テレビ系ドラマ『続・平成夫婦茶碗』主題歌、2003年にはGAPのCMソング、2006年の米映画『バベル』をはじめ多くの映画でもオープニングやエンディングなどで使用された。変わったところでは、プロ野球・読売ジャイアンツの阿部慎之助がバッターボックスに入る際に当曲を流がしていることも有名だ。ドラマにCMに映画にスポーツに。今も多くの人の耳に残っていることもうなづける。
Do you remember ふふ、ふふふ~ん♪
September ふふ、ふふふふ~ん♪
『September』なのに…
ひとたび耳にすれば、すぐにあの曲だと分かるだろう。そして、楽しい曲調の影響もあるためか、深く歌詞を読み込んだことがない方が多いのではないだろうか。でも、この機会にちょっとだけ歌詞を読んでみてほしい。そうしてみると気づくはずだ。この曲『September』が、実は9月の曲じゃないということに…。
そして、続けてこう思うはずだ。タイトルが『September』なのにも、どうして??と。
では、もう一度歌詞を読みなおし、その意味を深く探ってみよう。
あの日の思い出
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Do you Remember the 2 1 st night
of September
Love was changing the minds of pretenders
while chasing the clouds away
≪September 歌詞より抜粋≫
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(中略)
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to see you only blue talk and love,
Remember how we knew love was here to stay
≪September 歌詞より抜粋≫
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「あの夜のこと覚えてる?9月21日の夜のことを」といきなり過去の話からスタートしている。
そう。この曲で主人公は9月のある日を思い出しているのだ。「お互いの高まる気持ちを確かめ合いながら身体を交わらせて大人な会話を楽しんだね」と、ワンナイトラブの思い出に浸っている。
----------------(中略)
Now December found the love
that we shared in
September
≪September 歌詞より抜粋≫
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Yeah, Ba de ya say do you Remember
Ba de ya dancing in September
Ba de ya never was a cloudy day
I was a say do you Remember
Ba de ya dancing in September
Ba de ya golden dreams were
shiny days
≪September 歌詞より抜粋≫
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実は冬の歌!?
明確な時が示された。今は「December:12月」だ。12月になってようやく主人公には分かったらしい。情熱的な一夜が忘れられず、彼女への愛が今日も主人公を高ぶらせている。季節は秋を終えて、冬になった。アフリカ系アメリカ人バンドのEarth Wind & Fireの本拠地アメリカにも冬はやってくる。秋の涼しさを通り越して冬の寒さが人々の心と体に染みわたっている中で、まだ夏を引きずっている主人公。
相当、9月21日に遊んだのがいい女性だったんだろう…。
英語の歌詞の意味がわからないのはしょうがないかもしれない。でも、冬の曲を秋の曲だと言わないように注意しましょう。
Earth,Wind & Fire 『September』 歌詞 全文
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TEXT:田中利知