1. 歌詞検索UtaTen
  2. 特集
  3. J-POP
  4. 歌詞コラム
  5. 中島みゆき
  6. ラストツアーに臨む中島みゆきから笑われながらも闘う人へ「ファイト!」

【歌詞コラム】ラストツアーに臨む中島みゆきから笑われながらも闘う人へ「ファイト!」

ぎゅっとまとめ
  • 4つの時代で、堂々のチャート1位を達成した「ファイト」を紹介。
  • どんな時代でも闘っている人は美しく尊い。例え失敗してもまた頑張ればいい。
  • 中島みゆきの歌詞は、まるで純文学のようであり芸術性が高い。

このアーティストの関連記事をチェック

生まれ変わってまた会える、中島みゆきの…

最後の全国ツアーとなる「結果オーライ」を2020年1月から開催予定の中島みゆき。1970、1980、1990、2000年代の4つの時代でシングルチャート1位に輝いた中島みゆきの人気曲「ファイト!」を紹介していきます。

公開日:2019年12月27日 更新日:2020年1月4日


この記事の目次
  1. ・復興を願って歌われた「ファイト!」
  2. ・「闘う人」に向けられている視線
  3. ・川をのぼってゆく魚の峻烈な印象
  4. ・笑われながらも闘う人の美しさ
  5. ・純文学のおもむきを持つ歌詞
  6. ・中島みゆき 最新情報
  7. ・リリース情報
  8. ・中島みゆき Profile

復興を願って歌われた「ファイト!」


中島みゆきが1979年に初めて全国ツアーを行ってから41年となる2020年。最後の全国ツアー「中島みゆき2020ラストツアー”結果オーライ”」が開催されます。

数多くある中島みゆきの名曲の中で、”ラストツアーに『ファイト!』を聴きたい”と望んでいるファンは多くいるのではないでしょうか。

『ファイト!』は1983年リリースのアルバム「予感」に収録された楽曲です。1994年には住友生命のCMのイメージソングに選ばれ、シングルCDとしても発売されました。

阪神淡路大震災後の全国ツアー「LOVE OR NOTHING」では「復興を祈ります」という言葉の後に、ピアノの弾き語りでの『ファイト!』を披露。

会場でこの全国ツアーで『ファイト!』を聴いたファンは、ますますこの楽曲が好きになったのではないでしょうか。

『ファイト!』の歌詞には「川をのぼっていく魚」のたくましく美しい姿が表現されており、困難に立ち向かう「闘う人」を連想させます。

「ファイト!」と優しく歌いかけるのに、何故か力強い励ましを感じる。そんな魅力あふれる『ファイト!』を紹介します。

「闘う人」に向けられている視線

----------------
私、 本当は
目撃したんです
昨日電車の駅、階段で
ころがり落ちた子供と
つきとばした女のうす笑い

私、驚いてしまって
助けもせず叫びもしなかった
ただ恐くて逃げました
私の敵は 私です
≪ファイト! 歌詞より抜粋≫
----------------

『ファイト!』では、歌詞の冒頭から他者を攻撃する悲しくて醜いエピソードが描かれています。

「学歴だけで差別して、仕事を頑張ろうとしている人に仕事を与えない」という内容のエピソード、「年少者だというだけで、相手に敬意を払わない」エピソード。

そして3つ目に描かれた、この「駅の階段から子供を突き飛ばして、うす笑いを浮かべる女」のエピソードはあまりにも衝撃的です。

この歌詞のエピソードが、実話なのか例え話なのかは分りません。

しかし、この「うす笑いを浮かべる女」のように、私たちの生活の中には自分より明らかに弱い人に対して、背後から急に攻撃してくるような人は確かに存在します。


弱い人には何の責任もありません。この歌詞の中でも「子供」という「弱い人」だから突き飛ばされてしまっただけなのです。

もし、相手が大人であれば突き飛ばされることはなかったかもしれません。

この状況に出会った人は、普通であれば「つきとばした女」に対して敵意を向けるでしょう。しかし、中島みゆきは「私の敵は私です」と言い切っています。中島みゆきの視線は「闘う人」に向いているのです。

川をのぼってゆく魚の峻烈な印象

----------------
暗い水の流れに
打たれながら
魚たちのぼってゆく
光ってるのは傷ついて
はがれかけた鱗が
揺れるから
≪ファイト! 歌詞より抜粋≫
----------------
この歌詞では「闘う人」の美しさ「川をのぼってゆく魚たち」に例え描かれています。

「川をのぼってゆく魚たち」というのは、産卵のために海から川へ入り、産卵に適した川の上流を目指し、流れに逆らい登っていく鮭のことを歌ったのでしょう。


川の流れに逆らい、傷だらけになりながらも懸命に泳いでいく鮭を「闘う人」を例えることができますよね。

傷だらけになってしまったけど、その傷によって光ることができ、その傷こそがあなたを輝かせているのです。

そんな風に傷ついたことをその人の勲章として表現し、闘っている人たちを肯定して、励ましているのでしょう。

笑われながらも闘う人の美しさ

----------------
ファイト!
闘う君の唄を
闘わない奴等が
笑うだろう
ファイト!
冷たい水の中を
ふるえながら
のぼってゆけ
≪ファイト! 歌詞より抜粋≫
----------------

「闘わない奴等」は私たちの周りにもいるのではないでしょうか。

闘わないからこそ、その大変さが分からない。だから、闘うことを簡単なことのように感じて、「闘う人」を笑うのかもしれません。


歌詞に登場する他者を攻撃する人たちは、闘わずして優越感だけを味わおうとしているのか、闘わない弱さから目を背けるために、他者を攻撃してしまっているのではないでしょうか。

他者を攻撃する人のエピソードと対比することでより一層「闘う人」が美しく感じられますよね。

”例え失敗しても、頑張ろう”という気持ちになれる楽曲です。

純文学のおもむきを持つ歌詞


中島みゆきの歌詞は、芸術性が高いため純文学と言われています。

芸術性が高い歌詞だからこそ、聴く人によって様々な解釈ができ、自分の人生に照らし合わせた各々の解釈を楽しむことができるのでしょう。

そして、人生経験を重ねることによって、聴く人の歌詞の解釈に深みが出てくるのも魅力的です。

次回が中島みゆきのラストツアーになりますが、全国ツアーがなくなっても、また新しい何を生み出してくれることを期待しています。

TEXT 三田綾子

中島みゆきは、日本の女性歌手である。所属事務所はヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス、レーベルは1975-1999年まではポニーキャニオン、2000年からはヤマハミュージックコミュニケーションズ。 大学時代から活発に音楽活動を始め、「コンテスト荒らし」と呼ばれた。1975年、「第···

この特集へのレビュー

男性

しげ

2019/12/29 06:48

みゆきさんの曲はぜんぶ好きです😊一番好きな曲は歌姫。泣かないでアマテラス。

男性

Miss M

2019/12/31 15:57

東日本大震災後の全国ツアー「LOVE OR NOTHING」では「復興を祈ります」との一文ありますが、完全な間違いです。Love or Nothingは1994年に発売され、1995年のツアーのラストで「ファイト!」がピアノの弾き語りで歌われました。震災後にこの曲はコンサートで歌われていません。訂正してください。

女性

UtaTen編集部

2020/01/04 10:57

この度は、記事内の誤りに関してご指摘いただき、誠にありがとうございます。読者の皆様にご迷惑をお掛けしました事を、深くお詫び申し上げます。

ご指摘頂きました箇所は、確認し修正を致しました。

今後ともUtaTenをどうぞよろしくお願い致します。

みんなのレビューをもっとみる

この特集へのレビューを投稿

  • ※レビューは全角500文字以内で入力してください。
  • ※誹謗中傷はご遠慮ください。
  • ※ひとつの特集に1回のみ投稿できます。
  • ※投稿の編集・削除はできません。
UtaTenはreCAPTCHAで保護されています
プライバシー - 利用契約

あの過激な4人がスクリーンに帰ってきた…

「ぼくらの7日間戦争」から令和の生き抜…