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Superflyが描く喜美子の心の灯火「フレア」の意味とは

ろくろの上で一人の女の子の物語が描かれるOP映像は,非常に可愛らしい。その背景に流れるのは、主人公・喜美子のように明るく、強い歌声。『スカーレット』の主題歌となったSuperfly『フレア』の歌詞の意味を探りたい。

朝の癒しを与えてくれるテーマ

画像引用元 (Amazon)

2019年後期より放送が始まったNHKの連続テレビ小説『スカーレット』。その主題歌として書き下ろされたのが、Superflyの『フレア』である。

軽やかなピアノの旋律と共に、愛らしいキャラクターがろくろの上を駆け回るOP映像は、朝ドラ視聴者の心を癒してくれる。

一方、ドラマ開始から遅れて動画サイトで解禁されたMVは、瞬く間に80万再生を突破した。こちらもSuperflyらしく、ポップで幻想的な作品に仕上がっている。

▲Superfly-フレア(Music Video) NHK連続テレビ小説「スカーレット」主題歌

主人公・喜美子のテーマソングとも言えるであろうこの楽曲。Superflyはその歌詞にどんな意味を持たせたのだろうか。

「フレア」は心の中で燃えている

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涙が降れば きっと消えてしまう
揺らぐ残り火 どうかここにいて
≪フレア 歌詞より抜粋≫
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優しく語りかけるような楽曲の入り。越智志帆の優しく伸びやかな歌声が印象的だ。彼女の音楽性は、ドラマの世界観にもスッと馴染んでいる。

「揺らぐ残り火」はおそらくMVでもテーマにされ、楽曲のタイトルでもある『フレア』そのものであろう。この「火」に込めたものは何だろうか。


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冷たい雨に負けるもんか
今日の日も
涙に負けるもんか
孤独の雨に負けるもんか
今日の日も
涙に負けるもんか
≪フレア 歌詞より抜粋≫
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様々な人と出会い、時には女の子らしい恋もする。辛い出来事に見舞われ、でもどうにかして乗り越えなくてはならないこともある。人は、そんな様々な経験の積み重ねで生きているのだ。

楽しいことばかりでは生きていられないが、何とか楽しく乗り越えていこうとする。笑顔の印象的な喜美子を連想させる歌詞である。

「火」は、おそらく人生のエネルギー。自分自身の夢や信念、守るべき個性のようなものだ。世間の荒波や自分の弱さから守り、絶やしてはならない大切な灯火である。

彼女の強い心の象徴でもあるそれは、太陽のような強く明るい存在でありたいと願いながら、燃え続ける。

歩む道を照らす、小さな灯火


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炎の声よ
聞かせてくれる?
私のままでいいと
≪フレア 歌詞より抜粋≫
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自分の進む道は正しいのか、間違った選択をしてしまったのではと不安になってしまうこともある。

そんな迷いが生じたときは、自分の中の灯火をじっと見つめよう。きっと良い方向へと導いてくれる。

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日々 育てたい 信じるって気持ち
迷いも不安も 怯んで飛んでゆけ
日々 立ち上がれ 赤い太陽のように
やさしい風に吹かれて
炎は再び舞い上がる
≪フレア 歌詞より抜粋≫
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誰かを心から信じる。自分の力を信じて踏み出す。生きる上で、意外と難しいことだ。

それでも、彼女はその想いを育てたいのだという。そうすることにより、自分の強さや豊かさに繋がると信じているのだろう。それもまた彼女が自分の心の『フレア』に従った結果だ。


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冷たい雨に負けるもんか
今日の日も
涙に負けるもんか
孤独の雨に負けるもんか
今日の日も
涙に負けるもんか
≪フレア 歌詞より抜粋≫
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喜美子は、これから先どのような人生を送っていくのだろうか。既に幾多の出会いと別れを経験し、彼女の前には次々と困難が立ちはだかる。

しかし、彼女ならきっとそれらを乗り越えて前に進むことが出来る。楽曲『フレア』は、そんな健気な彼女に捧げる応援歌であり、そんな明るい未来を確信している歌である。

TEXT 島田たま子

越智志帆によるソロプロジェクト。 1984年2月25日生まれ、愛媛県出身。 2007年にシングル『ハロー・ハロー』でデビュー。 翌年には1stアルバム『Superfly』をリリースし、オリコンアルバムランキング1位を記録。以降、オリジナルアルバム及びベストアルバム計6作品でオリコンアルバムラン···

この特集へのレビュー

男性

けんさん

2020/03/01 13:42

それは「いいね。」の一言、すばらしい曲、歌詞ですね。
私は特に「日々」のフレーズにシビレましたね。今まで無かった歌詞、メロディ、こんなの作る人もいるんだ、とね。
Super Flyのリズムもすごくいい、ショートカットの越智嬢のパフォーマンスも実にいい、若い頃、バンドを組んでいた自分にとって、久しぶり胸にキュンときたね。

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