どんな想いも幸せにしてしまう「RECIPE」とは?
2019年11月27日に発売された、山下達郎52枚目のシングル「RECIPE(レシピ)」は男性の愛情を料理に例えて歌ったラブソングです。
木村拓哉が主演のテレビドラマ「グランメゾン東京」の主題歌として書き下ろされ、木村拓哉が演じる確固たる自信とプライド、その裏には深い優しさを持つ料理人の尾花夏樹を中心に繰り広げられるドラマにマッチした歌詞と曲調になっています。
キレイな愛のための「RECIPE」
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ひとつまみのジェラシー
いつかみんな混ざり合って
きれいな愛になる
≪RECIPE(レシピ) 歌詞より抜粋≫
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幸せのレシピはキレイな愛をつくり出します。ではキレイな愛とはなんなのでしょうか。
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しあわせのレシピで
しあわせを作ろうよ
≪RECIPE(レシピ) 歌詞より抜粋≫
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大切な人との関係には様々な感情が入り混じることがあります。
喜びや悲しみ、怒りや不安、愛情があるからこそ楽しいことばかりでなく、辛いことも共有しなくてはならない時がありますよね。
でも巡り合って恋に落ちた2人が本当に求めているのは「幸せ」なのではないかと思います。
そして、そんな様々な感情こそが「幸せ」をつくり出す最高のレシピになり、いびつな形をした愛が、キレイな愛に変わっていくのではないでしょうか。
キャンドルから始まる、ロマンティックな「RECIPE」
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キャンドルを灯して
やすらぎのスープに
今日の日を溶かして
≪RECIPE(レシピ) 歌詞より抜粋≫
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今日という日にもいろいろあると思います。いい1日もあればツイてない1日、そんな1日の出来事を背負って家に帰ってきた夜は、きっと愛し合う2人の幸せのことなど忘れてしまうこともあるかもしれません。
でもそんな日こそ、ロマンティックな雰囲気と香ばしい料理の中に、1日の出来事を溶かしてしまうことが、幸せのレシピが折り成す夜の始まりなのです。
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さみしさを炙って
とまどいを煮込めば
僕と君の想い やがて
ひとつに薫り出す
≪RECIPE(レシピ) 歌詞より抜粋≫
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どんなに愛し合っていても、1日中一緒に過ごすことはできないでしょう。
2人にはそれぞれ違う1日があり、それゆえ想いはすれ違って違うこともあるかもしれません。
それでもお互いの想いを調理していけば、1つの美しい想いに薫り立っていくのです。
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ゆううつなスパイスも
ほほえみのポトフに
投げ込んでしまえれば
形も残らない
≪RECIPE(レシピ) 歌詞より抜粋≫
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幸せを引き出す最高のレシピの1つはやはり微笑みなのではないでしょうか。
どんな憂鬱な夜も愛する人が微笑むだけでもやもやとした感情が跡形もなく消えてしまう。
そんな経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか。
夢の中まで幸せに。深い愛情の「RECIPE」
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もうひとつ 今夜は
まどろみをほおばって
夢へと届くように
≪RECIPE(レシピ) 歌詞より抜粋≫
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夢の中まで幸せであるようにと願ってしまうのが男の性。愛する人の愛おしいまどろみを幸せで包み込む。それこそが幸せのレシピなのです。
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しあわせのレシピで
しあわせになろうよ
≪RECIPE(レシピ) 歌詞より抜粋≫
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いろいろなことがある人生だけれども、嬉しいことや楽しい事だけでなく、苦しいことや辛いことまで分かち合ってこそ幸せだろう。
そんな深い愛情こそが幸せのレシピなのです。
TEXT 桶木英明