迷える背中を押してくれる。BiSHのメッセージソング
前作『CARROTS AND STiCKS』から4か月。
夏フェスや大阪城ホールワンマン公演を経てさらなる進化を遂げたBiSHが2019年11月6日に8枚目のシングル『KiND PEOPLE』を発売。
メンバーのアイナ・ジ・エンドが振り付けを担当し、カップリング曲の『リズム』では作曲も担当しました。
DVD付きの商品には特典映像にLife is COMEDY TOUR FiNALが収録されています。
そんなBiSHの『KiND PEOPLE』を歌詞から読み解きます。
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だから今優しい人を
探す
≪KiND PEOPLE 歌詞より抜粋≫
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ストレートな歌詞に、スピード感のある音楽。
弱い気持ちになってしまう時もあるからこそ、優しい人を探す。
BiSHの『KiND PEOPLE』は、迷える気持ちを持つ人にずっしりと響く楽曲です。
すべてが嫌になってしまう。そんな時こそ必要なこと
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いつからこうなった? ふと思う時に
白紙戻したい 繰り返し願う
何十何万時間たって 積み重なっていった
後悔の膨大な罪
≪KiND PEOPLE 歌詞より抜粋≫
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誰しも生きていく中でダメになってしまいそうな時があるかもしれません。
自分の意思を強く持って信じてきたつもりでも、どこかで自分の人生の道のりに疑問を感じたりすることもあるでしょう。
そんな疑問を1つ持つと、あれもこれもと後悔の念が押し寄せて、すべてをやり直すことができたらなんて思ってしまうこともあるかもしれません。
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すべてが大事なもの そうなのに
たったひとつひとつのことで壊す
≪KiND PEOPLE 歌詞より抜粋≫
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積み重ねてきたものは納得いくものばかりではなく、もう少しで手が届きそうだったものや、手を伸ばすことさえしなかったこと、過去について考え出すとキリがありません。
しかしそれでも、そんな後悔や失敗の積み重ねが、現在得ている成功や大切なものに繋がっており、時に考えてしまう後悔の念や失敗の記憶で、大切なものさえも壊してしまうことは惜しいことではないでしょうか。
正直になるために必要なこと
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正直になっちゃうことが怖いんだ
ここからいなくなるのは辛いし
≪KiND PEOPLE 歌詞より抜粋≫
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迷ったり悩んだりしているけれど本当に望んでいることがなんなのか自分では実はわかっている、という矛盾した心理状況を経験したことはないでしょうか。
正しい道であると自分では思っていても、周りから反対されたり、現実的な状況から自分で自分を否定してしまい、逃げ出したくなってしまうこともあるでしょう。
正直になるということは、向かい風に真っ向から立ち向かっていくということでもあるかもしれません。
だからこそ私たちには ”優しい人” を探すことも必要なのです。
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そう何故僕が息してるのか
答え見つかるはずないベイベー
ほんの少し優しくしてくれたら
いいんだけど
≪KiND PEOPLE 歌詞より抜粋≫
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失敗や後悔を繰り返し未来に臆病になる自分に対して、存在意義を問うてしまうことも時にはあるでしょう。
しかしどんなにその疑問について考えても正解が出てくることはなく、心に迷いがあるからこそ、誰かに背中を押してほしい。
優しい言葉をかけてもらいたい。
そんな気持ちになってしまう。しかし、そんな時は優しくしてくれる誰かを探して、甘えたっていい。
そんなメッセージがこの楽曲には込められているように感じます。
TEXT 桶木英明
