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sumikaが示す旗印のメッセージとは?「ハイヤーグラウンド」

2019年12月にsumikaがリリースした『ハイヤーグラウンド』は、映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』の主題歌として制作された。疾走感溢れるこの楽曲に頻出する「旗」という言葉の意味を紐解きながら、歌詞の意味を考察していく。

「旗」に込められた意味とは?

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さあ
始まりの時だ
泣いていた夜にはさよならさ
真っさらにマイグローリア
掲げた世界に一つの旗
≪ハイヤーグラウンド 歌詞より抜粋≫
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がむしゃらなほど前向きで、力強いフレーズで幕を開けるこの曲は、sumikaが2019年12月に『願い』と共に両A面シングルとしてCDリリースした『ハイヤーグラウンド』だ。


画像引用元 (Amazon)

本作は、2019年12月20日に公開される映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』の主題歌として制作された。

sumikaの楽曲の中でも特にテンポが軽快で、疾走感溢れる『ハイヤーグラウンド』は、歌詞の面においても『ヒロアカ』の世界観に沿って前向きでパワフルなメッセージが詰まっている。

「泣いていた夜にさよなら」して「始まりの時」へ向かっていく。

誰にも等しく響く明快なフレーズが全世代に人気を誇る『ヒロアカ』のストーリーを彩っているだろう。

また、『ハイヤーグラウンド』の歌詞の中には「旗」というフレーズが多く登場する。

「世界に一つの旗」は、シンボルとして存在する旗だろう。

旗を目指して走っていく、それは目的地や目標とも言い換えられる。

「ヒロアカ」ワールドを鮮明に描く一曲



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歩き出せば
風はやがて起こるだろう
旗なびかせて進もう
≪ハイヤーグラウンド 歌詞より抜粋≫
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先に登場した旗が目的地や目標であるならば、ここで登場する旗は船の帆や応援旗だろう。

仲間と共に掲げる「旗」は、目標に向かっていくための支えになっていく。

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めくるめく歩いて
がむしゃらの先に居た数多の旗
似通らないそれらも
それぞれ意地ごと掲げた旗
≪ハイヤーグラウンド 歌詞より抜粋≫
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ここで登場する旗は、自分たちの旗ではない。

目標に向かう道中で出会うライバルたちが掲げる旗だ。

ライバルは敵ではない。

彼らも、自分と同じように目標に向かう信念の形として誇りである旗を掲げている。



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擦り寄るでも
戯れ合うでもない
僕らただ
行先同じ旅人
≪ハイヤーグラウンド 歌詞より抜粋≫
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ライバルと互いを認め合い切磋琢磨して、強くなっていく様を鮮明に描いたこのフレーズは、まさに『ヒロアカ』の世界観そのものといえるだろう。

そして、このフレーズがsumikaらしい爽やかで軽快なメロディで紡がれている。

今を生きるあなたが掲げる『旗』



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朝は影生んで
希望が病んだって
現在だけを信じていて
それぞれに光る覚悟を
旗印に行進を
≪ハイヤーグラウンド 歌詞より抜粋≫
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ここで登場する旗は自分が信念として掲げる旗で、誇りやプライドとも言い換えられる。

どんなに苦しいことがあっても、未来を信じられなくなっても、今を賢明に生きることで歩みを進めていく。

その強い思いを支えるのが、己の信念である旗だ。

加えて、「旗印」という言葉は目印であることを意味すると同時に、仲間との行動の目標として掲げるシンボルという意味を持つ。

己の信念であると同時に、仲間との絆を表す「旗」という意味がこのフレーズにはあるだろう。

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世界が果てる日まで
掲げて行こう
光れ合って
運命も超えて
もっと向こうまで
僕ら向こうまで
ずっと向こうまで
≪ハイヤーグラウンド 歌詞より抜粋≫
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『ハイヤーグラウンド』のクライマックスで紡がれる歌詞は、こうして未来を示した形で締め括られる。

がむしゃらに前向きな歌詞でありながら、心の中には一つ強い誇りを掲げたまま冒険は続いていく。

自分も仲間もライバルも、それぞれの誇りを旗として掲げて進んでいく。

そんな『僕のヒーローアカデミア』の世界観を明快にメッセージとして込めたこの曲は、『ヒロアカ』のように今を賢明に生きる全世代を勇気づける楽曲だ。

おそらくそのメッセージはアニメの中だけではなく、現実世界を生きる我々にも等しく通じることだろう。


TEXT DĀ

神奈川県川崎市出身バンド。 様々な人にとっての“sumika(住処)”のような場所になって欲しいとの願いを込めて、2013年に結成。 ライブ、ツアーでは音楽家が集いパフォーマンスを行い、10周年記念の横浜スタジアムワンマン公演は完売。 今最も目が離せないバンド。 2013 様々な人にと···

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