長い恋の終わり
突然訪れる恋の終わり。
悲しみや怒りのやり場を見つけられず、途方に暮れた経験は皆さんもありませんか?
コレサワの『センチメンタルに刺された』では、そんな恋の終わりが歌われています。
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中学生の時の悪い行いのせいかな
長期滞在していた恋の神様 帰り支度
≪センチメンタルに刺された 歌詞より抜粋≫
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「長期滞在」という言葉からわかるように、これはおそらく長く続いた恋の終わりの話。
中学の時の悪い行いが恋を左右する訳なんてないのに、何かのせいにしたくなるモヤモヤが冒頭の一行から伝わってきますよね。
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ちょー不安定な夜も 仕事休みたい朝もさ
チョコレートみたいなキス
しすぎたせいかな もう溶けたの
≪センチメンタルに刺された 歌詞より抜粋≫
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思い出なんて振り返ってみれば全て綺麗に見えることもありますが、付き合っていたときはかなり甘い毎日だった様子がわかります。
しかし、そんな毎日が「甘すぎた故に溶けてなくなってしまった」というなんとも悲しい歌詞。
「もう溶けたの」という投げやりな口調からは、やり場のない苛立ちのようなものも伝わってきます。
強い女のふりをするけど・・・
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ねぇ 引き止めるなんて
つまらない女のすることよ
他人に戻りましょう今夜
一杯やって終わりにしよう
≪センチメンタルに刺された 歌詞より抜粋≫
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フラれる側だからこそ、惨めな姿は見せたくないですよね。
そんな乙女のプライドが滲み出ている歌詞です。
本当は泣いて引き止めたいのに、「他人に戻りましょう」なんてお酒を片手に言えたらまさにいい女。
でも、本当は悲しくて悲しくて仕方がない気持ちが、その後に続くサビで歌われているのです。
やっぱり寂しい乙女ゴコロ
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センチメンタルに刺された
ねぇ あたしは今ここで消えちゃうの?
センチメンタルに刺された
ところから流れ出す愛の歌
誰かふさいで
≪センチメンタルに刺された 歌詞より抜粋≫
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楽曲タイトルにもなっている非常に印象的なフレーズが繰り返されています。
強くいい女を演じようとしていたけれど、やはり悲しさや寂しさには勝てないという意味でしょうか?
「弱った心から、彼に対する愛情が今更込み上げてくる」そんな感情を誰か止めて!というSOSもなんだか共感できますよね。
その後の歌詞でも寂しい乙女ゴコロが続きますが、特に注目して欲しいのが下記のBメロ部分です。
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引き止めてしまいそうよ
あたしつまらない女だから
他人に戻れないよ今夜
いっぱい泣いてもいいですか えーん
≪センチメンタルに刺された 歌詞より抜粋≫
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一番ではいい女を演じようとしていたものの、二番では素直に寂しい気持ちが溢れています。
最後までいい女を演じたくなるけれど、その強がりにも限界があります。
フラれたら本当は悲しくて寂しくて、泣きたい気持ちでいっぱいになりますよね。
だけど、プライドがあるからそんな姿は見せられない。
女子なら誰もが一度は経験するモヤモヤに共感し、優しく寄り添ってくれる楽曲です。
失恋した方、または失恋に苦しんでいる友達がいる方、ぜひ聴いてみてくださいね。
TEXT ゆとりーな