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わが友よ永遠に「ノイエ銀英伝星乱第三章」の色褪せない感動の結末!

未来の大河ドラマともいえる高い完成度。SFアニメ『銀河英雄伝説』は現代に生きる私たちさえも惹かれる信念を持ったキャラクター満載の群像劇です。相反するふたりの主人公とふたつの国家、怒涛の内乱の結末を描いた感動の劇場版最終章を紹介します。
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映画「銀河英雄伝説Die Neue These星乱第三章」とは?

▲『銀河英雄伝説 Die Neue These邂逅』振り返りPV

2019年11月末から劇場公開されたProduction I.G制作のSF戦記アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』をご存じでしょうか?

原作は、人気作家田中芳樹の往年の大長編SF小説『銀河英雄伝説』。

専制君主制国家・銀河帝国の「常勝の天才」ラインハルトと民主主義国家・自由惑星同盟の「不敗の魔術師」ヤン・ウェンリーの対決を中心に銀河の興亡を描いた大河ドラマ仕立ての作品です。

圧倒的なスケール感で描かれる怒濤の展開、緊迫感のある艦隊戦、ふたりの天才の駆け引きなど見どころ満載。

その魅力をコンパクトにまとめ、より印象的な人物描写、洗練されたメカデザインで魅せるのが今作『銀河英雄伝説Die Neue These』です。

監督は『黒子のバスケ』『スタミュ』を手掛けた多田俊介。

いずれの作品も、迫力満点の映像と魅力溢れるキャラクター描写が特徴的です。

メインキャラクターのデザインを担当するのは『黒子のバスケ』の菊池祥子。

外見も心も凛々しく、応援したくなる兵士達がたくさん出てきますよ。

最新技術を駆使した美麗な映像、骨太なストーリーは、男女問わずハマることができるでしょう。
 
2018年にテレビシリーズが放送。

2019年9月より同盟艦隊の帝国領侵攻から両国の内乱の終結後を描いた続編『銀河英雄伝説Die Neue These星乱』が3部作として劇場公開されました。

3部作の完結編となる第三章では、クーデター派にとどめを刺すヤンの策略、門閥貴族とラインハルト派の権力争いの終結を悲劇的なエピソードを交えドラマティックに描かれています。

かけがえのない人を失ってもなお、前を向いて歩むしかないラインハルトとヤン・ウェンリー、彼らに従う部下達を応援したくなる作品です。

存在感の大きいキャラクター達の人間ドラマが熱い!


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『銀河英雄伝説Die Neue These』には存在感のある魅力的な人物がたくさん登場します。

ここでは、主に活躍するキャラクターを中心にご紹介しましょう。

■ラインハルト・フォン・ローエングラム(cv.宮野真守)
銀河帝国の貧しい下級貴族出身の若き天才。
後宮に収められた敬愛する姉を取り戻すべく親友のジークフリート・キルヒアイスと共に軍人になり、20歳の若さで帝国軍元帥に任命。
腐敗した貴族政治を打倒し、自らの手で新体制を作るべく邁進します。

■ヤン・ウェンリー(cv.鈴村健一)
歴史とブランデー入りの紅茶を愛する自由惑星同盟の若き戦略家。
負けない戦術で数々の逆境を打破し、28歳で艦隊の司令官に着任。
争いを嫌い、養子のユリアンには自分の人生を歩むよう諭す優しい性格です。
時に戦争の裏で安楽した日々を送る権力者を辛口に批判する一面もあります。

■ジークフリート・キルヒアイス(cv.梅原裕一郎) 
隣家に住んでいたラインハルトと彼の姉・アンネローゼ(cv.坂本真綾)を慕い、ラインハルトと共に彼女を取り戻すべく武勲を上げ、上級大将に。
蜂起した平民達を貴族による核攻撃から救わなかったラインハルトと衝突してしまいます。

▲『銀河英雄伝説Die Neue These星乱』キャラPV

ラインハルトの周りを固める役として、武術・戦略に長けたオスカー・フォン・ロイエンタール(中村悠一)とウォルフガング・ミッターマイヤー(小野大輔)、頭の切れる帝国軍参謀長のパウル・フォン・オーベルシュタイン(諏訪部順一)がいます。

後にラインハルトは、他の誰よりもキルヒアイスが自分を大切に思っていたことに気づかされます。

すれ違ったふたりの行く末に待つ悲劇を涙なしに見ることはできないでしょう。

銀河帝国側では、様々な主従関係が描かれていて、どれも熱くて格好いいです。

官軍・賊軍共に信頼する上官を思う命懸けの行動に圧倒されますよ。



ヤン・ウェンリーの周りには、彼を尊敬するユリアン・ミンツ(梶裕貴)、心強くて有能な副官のフレデリカ・グリーンヒル(遠藤綾)、ヤンの苦手な戦闘が得意でユリアンの指導役のワルター・フォン・シェーンコップ(三木眞一郎)など、心強くて信頼できる部下が集まっています。

一方のクーデター派は、大義名分だけで繋がる人間関係。

クーデターの真相をきっかけになし崩しになった彼らの末路は?

登場人物それぞれの想いが心に流れてくるリアルで熱い人間ドラマを感じてみてください。

見られるのは「ノイエ銀英伝」だけ!涙溢れる演出に注目

 

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『銀河英雄伝説Die Neue These星乱第三章』の魅力は、SFと戦史ものの巧みな融合、怒濤の戦乱に生きる軍人たちのリアルな感情表現です。

人類が宇宙に拠点を築いた遠い未来に起きた長い戦争がテーマにも関わらず、利権争い、後の政治体制の影響がまるで近代の戦時下や現代の情勢のように克明に描写されています。

まるで現代日本社会を風刺しているような自由惑星同盟の情勢やそれを批判するヤン・ウェンリーの名台詞は、胸に響くことでしょう。

また、戦乱でかけがえのないものを失う喪失感を、如実な感情表現を駆使して描いています。

例えば、訃報を知ったフレデリカは俯き顔でヤンに2時間だけ時間をもらい、ひとり静かに泣きながら追想。

その後きちんとヤンに仕事の指示を的確に行っています。

泣いても必ず立ち直る強さは彼女の魅力のひとつでしょう。

▲『銀河英雄伝説Die Neue These 星乱』第三章ロングPV

一方、友と突然の別れに直面したラインハルトは目と耳を疑ってうろたえます。

現実を受け入れられず、3日間意気消沈したまま仕事も手につきません。

その感情の大きな揺れを表した表情豊かな作画と宮野真守の迫真の演技が心に刺さり、胸が張り裂けそうです。 

旧作では高貴なイメージで描かれていたラインハルトが、リアルで私たちに近い存在になったように感じられます。

孤独になったラインハルトの行く末を案じさせる演出も絶妙です!

ワープに備え艦橋が徐々に暗くなる演出と彼の心境を客観的に綴ったナレーションで切ない気持ちになれます。

この演出が見られるのは今作だけ。

あの楽しい日は帰ってこない、戦うことでしか自分の心を満たすことができない彼の悲しみの深さがストレートに伝わってきます。

支えを失った彼を応援せずにはいられません。

また結末には旧アニメにない泣けるシーンもあるので、旧作と比較して見るのも面白いですね。

感情表現や演出が大きく異なっていてそれぞれの魅力を感じることでしょう。

dアニメストアニコニコ支店では石黒昇監督のアニメシリーズと『Die Neue These』のテレビシリーズ1期を配信中です。

ぜひ『銀河英雄伝説』の世界に触れてみてくださいね。

結末を見たら印象が一変!名曲「Binary Star」

 


『銀河英雄伝説 Die Neue These星乱第三章』のオープニングテーマはおなじみ『Binary Star』。

歌うのは『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』2期後半ED『フリージア』を歌った女性シンガーのUruで、作曲は『機動戦士ガンダムUC』など人気アニメを手掛けた澤野弘之です。

Binary starは連星を意味します。

遠くに離されながら、互いの重力で引き合わされ、そしていずれ引き合う力で双方が滅びる宿命を背負った星々です。

その意味からは、銀河帝国と自由惑星同盟、ラインハルトとヤンの一際大きく輝く星の周りで輝き、消えていく人々を彷彿とさせます。

志半ばで命を散った人々のあらゆる想い、内乱の虚しさ、悲しみを温かいアコースティックサウンドと壮大なメロディーが包み込んでいくようです。

▲SawanoHiroyuki[nZk]:Uru 『Binary Star』

オープニングテーマ映像の冒頭では、同じ志を持つラインハルトとキルヒアイスの横顔、寄り添うように飛行するふたりの戦艦、アンネローゼと幼いキルヒアイスとラインハルトの3人の後ろ姿を描写。

ラインハルトの大切な人達との繋がりを感じさせる冒頭映像は、今回の映画を見た後に見ると一段と切なく感じられます。

2番の歌詞にはかつてはひとつだった人々の心が離れ、どちらか一方しか生きられない宿命が描写されています。



ふたつの内乱と、すれ違ったままのラインハルトとキルヒアイスの行く末など今作の悲劇を物語っているようです。

散る覚悟で挑む者と残された者達が今を精一杯生きる様子を瞬く星になぞらえた、美しく切ない名曲です。

3部作のフィナーレに相応しい泣けるエンディング



今作のエンディングテーマは2曲あります!

澤野弘之が作曲し、Anlyが歌う『Tranquility』とUruが歌う『Binary stars moll』が続けて流れます。

イントロの入りと曲の繋ぎが完璧で、切ない物語の余韻に浸れるエンディングテーマに仕上がっています。

『Tranquility』は、ヤンとラインハルトがそれぞれ大切な人のお墓参りする場面で前奏やインストが使用されており、静かに故人を偲び、前を向いて歩くふたりの姿に涙腺が緩みそうです。

締めのナレーションの後に力強いサビが流れ、ふたりに待ち受ける未来に困難が待ち受けていたとしても、生き抜いて欲しいと思わずにはいられません。



歌詞もメロディーも大切な繋がりを失ったラインハルトの強い後悔を歌っているようで切なくなりますよ。

▲SawanoHiroyuki[nZk]:Anly『Tranquility』YouTube EDIT

そしてメロディーが突然フェードアウトし、しっとりした『Binary star moll』にバトンタッチ。

mollはドイツ語で「短調」を意味します。

この曲は壮大なオープニングテーマとは異なり、チェロの演奏をアクセントにストリングスで切なさを演出した楽曲です。

友への鎮魂歌ともいえる切ない調べにより、Uruのよく響く美しい歌声がより鮮明に聞こえますよ。

突然の別れを経験したヤンとラインハルトの心に寄り添い包み込むような切なく温かいボーカルに、心が揺さぶられます。

この2曲を続けて聴けるのは『銀河英雄伝説Die Neue These星乱第三章』のレンタル配信版のみです。

配信版でその感動に浸ってみてくださいね。

早くもTV放送決定!感動を追体験しよう


画像引用元 (Amazon)

最高権力者となった代償に心の拠り所を失ったラインハルトと、多くの味方を得たと同時に、政治家達に背後を脅かされるようになったヤン・ウェンリー。

違う運命を歩み出した2人の行方が気になる結末で終わった映画『銀河英雄伝説Die Neue These星乱』3部作ですが、早くも2020年1月13日からCSファミリー劇場にて全12話の放送が決定しました。

映画館に行った方も怒濤の展開と繰り広げられる人間ドラマにもう一度触れることができますよ。

また、初回放送日には1期一挙放送も予定されています。

『銀河英雄伝説Die Neue These星乱』に引き続き石黒昇監督のアニメ版を3話ずつ放送。

2時間どっぷり『銀英伝』の世界に浸ることがきますよ。

一度ハマると抜けられない魅力が詰まった『銀河英雄伝説Die Neue These星乱』をぜひご覧ください!

最新情報はこちらから!
▷銀河英雄伝説Die Neue These公式ホームページ
▷公式Twitterアカウント
▷Twitterノイエ銀英伝情報局アカウント


TEXT Asakura Mika

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