アニソン界の歌姫、藍井エイルとは?
藍井エイルは、北海道出身の女性アニソンシンガー。
国内最大級のアニソンライブ・アニメロサマーライブには、2012年から2019年にかけて5回出演。
ソロでは3度にわたる武道館ライブ、東京ドーム公演を実施、2018年からはライブツアーを毎年行うなど、デビューから現在までアニソン界の最前線で活躍するトップアーティストのひとりです。
そんな彼女の幼少期のあだ名は「歩くスピーカー」。
音楽好きの両親のもと、歌とおしゃべりが大好きな少女時代を送り、3歳の頃から歌手に憧れていたといいます。
中学時代にギターを始めた彼女は、高校時代にバンドを結成し、ギターとボーカルを務めました。
その後、プロのオーディションに挑むも受からず、看護師になることも将来の視野に入れていたようです。
しかし、歌を諦めることが出来なかった彼女は、ニコニコ動画に「うたってみた動画」を投稿。
それがレコード会社の目に止まり、2011年に人気アニメ『Fate』シリーズの前日譚『Fate/Zero』のED『MEMORIA』でデビューすることになったのです。
デビュー前から抜群の歌唱力と表現力に注目!
画像引用元 (Amazon)
デビュー前にアップされた「歌ってみた動画」は、Eir(エイル)名義で現在も全て公開されています。
なかには根強い人気を誇るアニソンである『鳥の詩』を歌ったものもありますよ。
聴き惚れてしまいそうな、気持ちのこもった透明感のある歌声を聴くと、デビュー曲からいきなり人気アニメとタイアップできたのも納得です。
画像引用元 (Amazon)
藍井エイルの魅力は、ずばり気持ちのこもった表現力です。
声が大きくよく響き渡り、ライブ会場を熱く盛り上げてくれます。
歌声が力強いので激しい楽曲との相性が抜群。
丁寧に気持ちを歌に乗せ、サビで最高潮まで想いを解放していきます。
また、アニメの世界観に寄り添う歌い方ができるので、彼女が歌うアニソンの完成度はどれも高く耳馴染みがいいです。
2016年に一度、体調不良でアーティスト活動を休止したこともありましたが、2018年2月にスピンオフ作品『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の主題歌『流星』で見事復活!
休養期間中は体調が落ち着いてから、アメリカでボイストレーニングやダンスレッスンを基礎から学び直したようです。
その成果がアニソン界の最前線で輝く姿に繋がっているのでしょうね。
磨きのかかった艶のある強く美しい歌声、大胆さと繊細さのさじ加減が絶妙な表現力に注目して、ぜひ聴いてみてください。
これだけは押さえたい!藍井エイルオススメ楽曲
ここからは、動画再生数、カラオケなど、ファンから人気のある楽曲を4曲ご紹介します。アニメの世界観にぴたりとはまる、美しくかっこいい歌声に注目です。
再生数、カラオケ人気No.1!圧倒的な輝きを放つ「ラピスラズリ」
最初にご紹介するのは、アニメ『アルスラーン戦記』のエンディングテーマ『ラピスラズリ』です。
2015年にリリースされた10枚目のシングルで、YouTubeの公式PV動画の再生回数は558万回を記録。
カラオケJOYSOUNDで配信されている彼女の楽曲のなかで一番歌われている楽曲となっています。
アニメ『アルスラーン戦記』は、中世の中東をイメージしたパルス王国の王子・アルスラーンが仲間と共に、奪われた王都を取り戻すため大国ルシタニアと戦う物語。
物語は敗戦から始まり、アルスラーンの味方はたった5人。
対し敵勢力は約30万人と、ほぼ不可能に近い夢を決して諦めないアルスラーンの強い意志を感じさせる凛とした美しさを持った楽曲です。
力強いサビからぐっと引き込まれ、アラビア風のノスタルジックなメロディー、ストリングスの音色が綺麗で壮大な世界観に誘ってくれます。
どこか懐かしさを感じさせるサウンド、パワフルでよく響く高音が耳に心地いいです。
タイトルになっているラピスラズリは、星空に見える、濃紺ベースで金色が交じった宝石。
そのタイトルの如く、MVも青く照らされた幻想的な月に映える藍井エイルの姿が気高くて美しい映像となっています。
突き抜ける美声と熱い歌詞がかっこいい!「IGNITE」
2曲目は2014年にリリースされた7thシングルで、アニメ『ソードアートオンラインⅡ ファントムバレット編』のオープニングテーマ『IGNITE』。
『ソードアートオンライン』は、VRゲーム世界に閉じ込められた実力派プレイヤーのキリトと、ヒロインのアスナを始め、頼れるキャラクターが活躍する人気シリーズです。
ファントムバレット編はVRシューティングゲーム「ガンゲイル・オンライン」が舞台。
歌詞に「撃ち放て」の言葉が印象的で、MVには火花やレーザーライトの輝きによって銃撃戦を連想させる演出が施されています。
疾走感のあるメロディー、そしてサビの力強い歌声がとてもかっこいいですよ。
こちらのMVは再生回数248万回を記録。
この曲は2019年のアニメロサマーライブの大トリを飾りました。
歌詞もヒロインのシノンが持つ銃器への恐怖心、いじめに対するトラウマと強くなりたい気持ちの矛盾に向き合い、過去の傷を乗り越えるストーリーにぴたりとはまっています。
変われない自分に対するもどかしさが伝わってくるAメロ、迷いを振り切るような魂のこもった力強いサビ、ラストの突き抜ける高音と、歌を通してキャラクターの感情の変化に寄り添ったボーカルがかっこいいです。
アニメの世界とマッチした完成度の高い『IGNITE』を是非聴いてみてください。
青春弾ける爽快感がかっこいい「シリウス」
2019年8月に開催されたアニメロサマーライブで歌われた『シリウス』は、2013年に放送されたアニメ『キルラキル』のオープニングテーマ。
ライブの定番曲であり、放送から6年経った今も愛されるこの楽曲は、自分らしさを切り開く強い歌詞と力強いボーカルが魅力です。
この曲は、アニメ『キルラキル』の主人公・纏流子のパワーと藍井エイルのまっすぐな歌声がリンクした一曲となっています。
『キルラキル』は、本能寺学園に転校した主人公の纏流子が、着た者に特殊な能力を授ける“極制服”をまとった生徒会や、極制服の生みの親で生徒会長の母・鬼龍院羅暁による支配に立ち向かう作品。
歌詞では流子のように人に決められたルールに縛られず、願いを自分の手で掴む姿勢を全面に表現されています。
この曲では、冒頭からドラムが鳴り響き、それに続くようにギターが音を重ね、開放感のあるサウンドが演出されています。
イントロを聴くだけで胸が高鳴ってきそうですね。
サビでは裏声にならない絶妙な高音が響き、突き抜けるような爽快感があります。
カラオケで歌うと気持ちが高揚し、曲を聴き終えた後も爽やかな余韻に浸れる一曲です。
8年ぶりのタイアップ!切なく優しい「星が降るユメ」
最後に紹介するのは、2019年11月にリリースされた『星が降るユメ』です。
この楽曲は、人気アニメ『Fate Grand Order-絶対魔獣戦線バビロニア-』のエンディングテーマ。
8年ぶりの『Fate』シリーズとタイアップしたこの楽曲は、切なくも前を向く強さを持った歌詞、言葉の一つひとつを表情豊かに表現した歌声が美しいミドルバラードとなっています。
切なくも美しいムードを醸し出すのはピアノとストリングスの音色。
そこに、想いを込めた歌をふんわりと乗せ、印象が重たすぎないように演出しています。
出会いと別れを通じて気づかされた大切なことや、過去も未来も大切に生きていく気持ちを丁寧に綴った歌詞は、アニメに登場するメソポタミア神話の英雄・ギルガメッシュと親友・エンキドゥの想いだと、ファンの間で共感の声が多く寄せられ話題になっています。
この曲では、藍井エイルがこれまで出逢ってきた人々から貰った、歌うことの大切さなどを歌に乗せているそうです。
辛い時期を支え、今の彼女を作り上げた人達への感謝と、活躍し続けることで恩返しする決意を語りかけているように聞こえます。
MVは大樹の下で穏やかな顔で歌う彼女と、花束を持つクールな彼女の表情の対比が印象的。
現在の柔らかな雰囲気の彼女と、休養前からのファンの中にあるクールな顔の彼女、どちらも今の藍井エイルになくてはならない大切なものだと気づかせてくれるMVに仕上がっています。
魅力的な歌詞と音楽、彼女の表情に注目してご覧ください。
2020年も青い炎で染め上がれ!
デビュー8年で、より強く、より美しく輝いてきた藍井エイル。
活動再開後は過去の自分のイメージにとらわれず、等身大の自分を音楽や写真で表現することで、ゆとりのある大人の格好良さを感じさせるようになりました。
休養前の楽曲をライブで聴くと、当時よりさらに声が通って、より洗練された印象を受けます。
それでも、彼女の歌にあるハートの熱さは決して変わってはいません。
これまでもそしてこれからもきっと私たちの心を歌で動かしてくれることでしょう。
2019年はライブツアーだけでなく、アニメロサマーライブでも大活躍した年でした。
声優・蒼井翔太とWアオイで、T.M.REVOLUTIONと水樹奈々の伝説のデュエット曲『Preserved Roses』を歌い上げ、ソロでは最終日の大トリを飾り、さいたまスーパーアリーナを大いに盛り上げました。
アニソン界でひときわ存在感を放ってきた彼女ですが、2020年5月~6月は全国14都市でライブツアー開催が決定しています!
あなたの住む都道府県や近くで、彼女の素晴らしい歌声を聴ける絶好のチャンスをぜひ掴んでみてくださいね。
これからも熱くきらめく藍井エイルの活躍から目が離せませんよ。
TEXT Asakura Mika