疼きだす古傷
『青いベンチ』は過去の恋愛を思って後悔する失恋ソング。
物語は一通の手紙が届いたところから始まります。
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君は来るだろうか 明日のクラス会に
半分に折り曲げた「案内」をもう一度見る
つきあってた頃 僕ら手をつなぎながら
歩いた並木道 たくさんの人がゆくよ
≪青いベンチ 歌詞より抜粋≫
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「クラス会」ということは、この楽曲の主人公とその恋人は元クラスメイト。
同じクラスにいた異性と付き合っていたようです。
誰にでもありそうなシチュエーションだからこそ、グッと引き込まれますよね。
後半の2行からは、すでに二人は破局していることがわかります。
もう終わった恋なのに、主人公は後悔している様子で、そのあとの部分で歌われています。
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ああ いつも僕が待たせた
駅で待つはず無い 君を捜すけど
≪青いベンチ 歌詞より抜粋≫
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クラス会が開かれるということは、別れてからそれなりの月日が立っているはずです。
でも、未だに恋人のことが忘れられないようですね。
「いつも待たせた」と歌われていることから、当時は恋人に迷惑をかけていたのかもれません。
もちろん、本心ではなく照れや恥ずかしさから取ってしまった行動だと考えられますが、別れて相手を失った時、そのちょっとした見栄を後悔してしまうのでしょう。
消えない後悔
サビでは付き合っていた頃の後悔がストレートに歌われています。
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この声が枯れるくらいに 君に好きと言えばよかった
会いたくて仕方なかった どこにいても何をしてても
≪青いベンチ 歌詞より抜粋≫
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本当に相手を好きだったことが伝わってきますよね。
でも上記同様、照れや恥ずかしさが壁となってうまく伝えられなかったのかもしれません。
こういう後悔は、付き合っているときはなかなか気づけないものですよね。
隣にいることが当たり前になってしまう経験は、皆さんにもあるのではないでしょうか?
別れて初めて大切さに気づいて後悔するより、そばにいる時から大切にしたいものですね。
青いベンチって?
タイトルにもなっている「青いベンチ」とは一体何なのでしょうか?
楽曲中では下記の部分に登場します。
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夕方の雲が ホームの空を抜ける
この街で僕は 夢を見て旅している
ああ 青いベンチ腰かけ
君が手をふった あの日思い出すよ
≪青いベンチ 歌詞より抜粋≫
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駅で姿を探している。
ホームから空を見ている。
青いベンチに座って思い出に浸っている。
上記の3つから考えられるのは、駅にあるベンチのこと。
二人がよく待ち合わせをしていた、思い出が詰まったベンチのことなのではないでしょうか。
ちなみにサスケの二人は埼玉県の旧大宮市出身。
この楽曲が実話なら、青いベンチは大宮駅にあるのかもしれませんね。
興味を持った方はぜひ足を運んでみてください。
みなさんには「青いベンチ」のような「過去の恋の思い出の場所」はありますか?
もしあればそんな場所に思いを馳せながら、この楽曲とともにセンチメンタルな気分に浸ってみるのもいいかもしれませんね。
TEXT ゆとりーな