唯一無二の歌声を持つ阿部真央の軌跡
アコースティックギターをかき鳴らし、低音ボイスと高音ボイスを武器に歌いあげる阿部真央。
一度聴いただけで彼女のトリコになってしまった方も多いのではないでしょうか。
そんな絶対的な声の力を持つ阿部真央は、これまでどんな道を歩んできたんでしょうか?
現在のスタイルになるまで
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阿部真央が音楽を好きになったきっかけは、幼少期に祖父により演歌を歌わせられたことがきっかけだったようです。
地元のカラオケ大会に出演したり、中学生で歌手になることを決め多くのオーディションに参加して、小学3年生から習っていたピアノを高校生で辞め、ギターをはじめました。
当時、影響を強く受けたのはアヴリル・ラヴィーン・YUI・椎名林檎。
彼女の歌を聴いていると彼女のルーツに大きく影響しているのがわかりますよね。作曲をするようになる前はアヴリルの曲を路上でカバーしていたそうです。
メジャーデビュー前
路上でアヴリルの曲をカバーしていた阿部真央は、高校1年の2006年2月に『MY BABY』を制作しました。
その3か月後の5月に楽器屋の店長の勧めで「YAMAHA TEENS' MUSIC FESTIVAL2006大分大会」に『MY BABY』で出場。その大会で見事、優勝をしました。
全国大会へ進み、その時は未音源化曲である『母の唄』で奨励賞を受賞します。これがきっかけとなり、阿部真央は少しずつ世間に名前を広めていくようになりました。
メジャーデビュー後から現在
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ワンマンライブやアルバム・シングルリリースを精力的に続けていく中、2009年6月には忌野清志郎の遺作である『Oh!RADIO』の歌唱にスガ シカオ、HY、BONNIE PINK、岸田繁(くるり)、山森大輔(ROCK'A'TRENCH)、和田唱(TRICERATOPS)と共に参加しました。
2012年5月にはONE OK ROCKのツアーライブにゲスト出演したりと、著名なアーティストの作品やライブにも関わっています。
2012年2月には彼女がずっとファンだったアヴリル・ラヴィーンのツアーライブで、サポートアクトとして参加しました。阿部真央自身はもちろん、阿部真央のファンにもそれは喜ばしいニュースだったに違いありません。
その後2015年には結婚、妊娠の発表があり9月に第1子を出産しています。5月にはシングル『Don't let me down』のリリース発表がありました。
阿部真央を聴くならこの3曲がおすすめ
多くのファンを持つ阿部真央には、注目すべき楽曲がたくさんあります。その中でも、阿部真央の魅力が詰まった楽曲を3曲MVやライブ映像と共に紹介します。
「ふりぃ」
この曲は2008年8月に、デビューアルバム『ふりぃ』のプロモーションシングルとしてリリースされました。作詞作曲はもちろん阿部真央。
TBS系音楽番組「COUNT DOWN TV」のオープニングソングや「mashuup!音王MUSIO」のエンディングソング、ポッキーチョコレートのスペースシャワーTVバージョンCFソングなど複数のメディアで起用されました。
また、Japan Hot 100の1位にランクインし、Billboard Japan Hot 100でも堂々の1位に。MVはYouTubeで68万回以上再生され、現在でも視聴回数は伸び続けています。
「ロンリー」
2010年6月に発売した4枚目のシングル『ロンリー』。カルピスウォーターCMソングにも起用されました。
この曲には、アンサーソングがあるのです。翌年6月発売のアルバム『素。』の『for ロンリー』がそれであり、男性目線で書かれています。
また、完成したのは『ロンリー』よりも『for ロンリー』のほうが先だったそうです。
この曲のMVは2011年のMTV Video Music Awards JapanのPOP部門にノミネートされています。オフショットのようなシーンも間に挟まれており、阿部真央自身の人柄を思わせるようなキュートなシーンが印象的です。
「ストーカーの唄~3丁目、貴方の家~」
衝撃的なタイトルのこの曲は、阿部真央3枚目のアルバム『素。』にも収録されている楽曲です。
ライブではセットリストの最後のほうで歌われることが多いです。
『ストーカーの唄~3丁目、貴方の家~』は軽快でキャッチ―なメロディですが、歌詞を聞いていると思わずクスッと笑ってしまうクセになる曲に仕上がっています。
動画は2018年3月11日に公開された阿部真央の弾き語りです。こちらはYouTube Space Tokyoで開催されたアルバム『YOU』のリリース記念イベントの模様。
アコースティックギター1本に阿部真央の歌だけの、声と曲のよさがストレートに伝わる編成になっています。
阿部真央のこれからに期待が膨らむ
デビュー後から弾き語り女性シンガーのトップを駆け抜けてきた彼女は、母になったことにより、リリースなどのペースが落ちたように思われました。しかし、そんな彼女が9枚目のアルバムのタイトルを『まだいけます』としたことは、ファンにとって大変に喜ばしいことだったようです。
デビューから10周年を越え、母となった阿部真央。さまざまな経験を積み、さらに深みを増した彼女から目が離せません。
TEXT Imahashimiwa