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新たな境地を見せるさユり、毎日を生きるあなたの背中を押す「航海の唄」

『ヒロアカ』第4期EDテーマとして一躍注目を集めたさユりの『航海の唄』。彼女自身も大きな意識の転換点を迎えたというこの楽曲には、令和の今だからこそ伝えたいメッセージが込められています。この記事では、そんな『航海の唄』の歌詞の魅力を解説します。

前に進まなければならない時、あなたはどうする?


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手にしたい光がある君は今 寄る辺も無くひとりで岐路に立つ
もう後戻りできぬように、と今 横切る不安を殺して帰路を断つ
失いがたい光だった 優しい易しい あいだった
それでも、君は行くんだろ
≪航海の唄 歌詞より抜粋≫
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こんな一節で始まるのが、「酸欠少女」ことさユりが手掛ける『航海の唄』。

2019年放送の大人気TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第4期EDテーマに選ばれたこの曲。主題歌にふさわしい熱いメッセージが込められています。

『航海の唄』は、まるで過去にすがる自分を断ち切るような強い決心が表れた歌詞と共に幕を開けます。

前に進むためには、過去のしがらみから抜け出すことが必要です。それは時に辛く、大きな決断力を必要とします。

ところが時間は自分を待ってくれないもの。いつまでも後ろを向いていては、なにも得られないということもあるでしょう。

とにかく前に進み続けなければならない、という時に残酷なその状況をシリアスな歌唱と共に歌い上げています。

受動的に生きるか、能動的に生きるか


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足りないものは足りないままで構わないよ、今から探しにいこう
強さは要らない 何も持って無くていい 信じるそれだけでいい
≪航海の唄 歌詞より抜粋≫
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過去に発表した楽曲では、徹底して現実への批判や社会への怒りを歌い上げていたさユり。

しかしこの曲ではまた一味違った表情を見せています。

足りないものは探し続けるのではなく、足りないままで構わない。

というどこか今までの彼女と違う優しいメッセージが綴られているのです。

さユりの楽曲を長く聴き続けてきたファンもこれには驚いたそうです。

『航海の唄』の注目度を高めたファクターの一つともなりました。

これについて、さユりは新曲を書くにあたり「受動的に生きざるを得ないという意識から、能動的に生きたいと願う意識に変わった」と語っているそうです。

彼女の心理的な転換が、そのまま彼女の紡ぐメッセージに現れています。

現代を生きるあなたに宛てた、さユりからの優しいメッセージ


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強さは要らない 何も持って無くていい 信じるそれだけでいい
この先でどんな痛みが襲ってもそれだけが君を救うだろう
心音が震える方角へ 臆せず 歩き出せ
≪航海の唄 歌詞より抜粋≫
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曲を締めくくるこちらの一節には、現代を生きるあなたに向けたさユりからの力強いメッセージが込められています。

「強さはいらない」と断言することによって、一体どれだけの人々が救われるでしょうか。

社会や人間関係の中でいつも人と自分を比べて強く賢くありたいと思ってしまう人も多いかもしれません。

そんな苦悩を抱えた現代人に向けて「何も持って無くていい」と背中を押すさユりの言葉の力強さは、きっと強く響くことでしょう。

毎日なんだか悩み事が多い、どうしてもやりきれない。

そんなモヤモヤした感情を抱えた人にこそ聞いて欲しい、令和スタイルの新しいメッセージソング。それがさユりの『航海の唄』です。


TEXT ヨギ イチロウ

人と違う感性・価値観に、優越感と同じくらいのコンプレックスを抱く”酸欠世代”の象徴としてアコギをかき鳴らしながら歌う、10 代〜20 代の男女を中心に絶大な人気を誇る、2.5 次元パラレルシンガーソングライター。 Sg「ミカヅキ」でメジャーデビュー。 その荒削りな美しさが絶大な支持を受···

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