熱い主人公と控えめな推し!ふたりの距離感が愛おしい
アイドル、アニメキャラ、声優、俳優...この人を全力で応援せずにはいられない大好きな人はいませんか?
TVアニメ『推しが武道館に行ってくれたら死ぬ』(略称:推し武道)の主人公は、推しのためならお金と時間と労力全てを捧げる女性アイドルオタク・えりぴよ。
彼女の一途なオタク精神は、アイドルに限らずきっと他のジャンルのオタクにも響くことでしょう。
推しへのお布施のために、おしゃれを完全封印。
頑張る推しを見るためにライブでは常に最前列を確保し、全力で応援。
時に推しが可愛すぎて出血したり、早朝から並び、写真撮影前に汗だくな自分の体が臭わないか気にしたりなど、推しが一番大好きな気持ちを全身で体現しています。
彼女の言動、行動は、推しに対して心が揺さぶられる感覚を思い起こされ、まるで自分の心の中の動きを表しているように感じてきます。
だから一途な彼女に共感、応援せずにはいられないのです。
そんな彼女が推すご当地地下アイドル「ChamJam」のメンバー・舞菜は、恥ずかしがり屋で素直な気持ちを言えず、ステージ後方で踊る控えめな女の子。
握手会の常連・えりぴよに気持ちをうまく言葉にできず、えりぴよは塩対応だと認識しています。
他のアイドルとファンのように自然に近づけないふたりの距離感。
それがもどかしくも愛おしく応援したくなるのが、このアニメなのです。
一秒たりとも見逃せない!アニメ「推し武道」の魅力とは?
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原作は、COMICリュウwebで配信中の平尾アウリによる人気漫画。
「このマンガがすごい!2017」のオトコ編 第12位にランクインし、シリーズ累計発行部数は50万部を突破した人気作品です。
物語の舞台は岡山県。
お互い思い合っているのにすれ違い続けるドルオタ・えりぴよと地下アイドルの舞菜を中心に、加入前からセンターのれおを応援していた古参ファンのくまさ、事務所が推す3人に入る空音に本気で惚れている基など、様々なアイドルとオタクの形が描かれています。
実は、原作者自身が生粋のアイドルオタク。
握手会のシーンでは、握手できる時間の短さをリアリティたっぷりに感情移入できるように描写。
時間内に気持ちを伝えられないもどかしさや伝えられた喜びがしっかり伝わってきて、心が動かされます。
登場するアイドル達もリアルな性格付けがされていて、推したくなるほど可愛いです。
ファン視点で描かれるライブステージはコール&レスポンスが盛り上がり、リアルと同じ会場との一体感が味わえますよ。
オタク同士の人間関係やアイドルの姿をリアルに描かれているので、時間とお金を捧げて愛を貫くオタク達に共感でき、ファンの顔をしっかり覚え大切に想うアイドルの姿に胸を打たれることでしょう。
監督は『ヤマノススメ』シリーズの山本裕介、シリーズ構成は『あまんちゅ!』『ミイラの飼い方』の赤尾でこ、アニメーション制作は『転生したらスライムだった件』のエイトビットが担当。
原作の雰囲気漂う優しい色遣いの美麗な作画、ライブシーンもCGは一切なし。
全て丁寧な手書きで最高のライブシーンを演出しています。
見応え抜群で、一秒たりとも見逃せませんね。
推したくなる親しみやすい女性キャラクター達に注目!
『推しが武道館に行ってくれたら死ぬ』の魅力は、推したくなるキャラクターにあります。
特に魅力的な女性キャラクターを紹介しましょう。
■えりぴよ:ファイルーズあい
収入の全てを舞菜に捧げ、全身全霊を込めて推しの名前を叫ぶ彼女は、オタク達の間で“伝説”と呼ばれ、一目置かれています。
他の舞菜推しの人が近づけないほど圧倒的な気迫とエネルギーの持ち主です。
彼女を演じるファイルーズあいは『ダンベル何キロ持てる?』の主人公・紗倉ひびき役で鮮烈なデビューを飾り、『みんなの筋肉体操』に出演と大活躍の女性声優。
パワフルで圧倒的な存在感を持つ彼女は、推しへの愛を全力で叫ぶえりぴよにぴったりですね!
■舞菜(市井舞菜):立花日菜
恥ずかしがり屋で可愛いアイドル。人気最下位で自己評価は低め。
そんな自分を一生懸命応援してくれるえりぴよが好きですが、彼女を意識するあまり接し方に悩んでいます。
物語を通して彼女がどのように成長していくかも見どころです。
■れお(五十嵐れお):本渡楓
メンバー愛が強く、メンバーからの信頼も厚いリーダー。
かつて所属していたグループの仲間が表舞台で活躍する姿に焦りと不安を抱えており、強さと脆さを併せ持ち、応援したくなるアイドルです。
■空音(松山空音):長谷川育美
クールな性格で高いプロ意識の持ち主。
彼女を推す基の顔も最後に会った日も覚えており、恋愛対象として本気で好きにさせてしまう強い魅力を持っています。
見えないところでれおと練習を積み重ねる努力家なところも愛さずにはいられません。
■あーや(横田文): 伊藤真菜美
グループ内の妹的存在。
不動のセンター・れおをライバル視しながら、小さな体で全力でパフォーマンスをしていきます。
感情が言葉に出る素直な性格の持ち主で、作中での人気はワースト2位ですが、読者の間では一番の人気を誇っています。
■ゆうか(寺本ゆうか):和多田美咲
メンバー最年少で元気はつらつでおバカなところも愛らしいアイドル。
純粋にファンを楽しませることを大切に考えており、ダンスも早く覚えられる高い素質を持った女の子です。
あーやとの漫才のような会話も微笑ましいですよ。
■まき(伯方眞妃):榎吉麻弥
高身長とメリハリのあるボディラインが美しいお姉さんキャラ。
ダンスが得意なゆめりを心から応援し、彼女に自分より上を目指して、自分の横に来て欲しいと彼女に新たな目標を示します。
■ゆめり(水森ゆめ莉):石原夏織
おっとりした性格で、ダンスが得意。
いつか前列に立ちたいという願いを持ち、高い潜在能力を秘めたアイドル。
まきとの深い絆にも注目ですよ!
推したくなる魅力満載の女性キャラクター達ですね。
アニメを見れば見るほど彼女たちの魅力や新たな一面が分かり、応援したくなりますよ。
ChamJamが劇中で歌う楽曲を収録した発売予定のCDアルバムではじっくり彼女達の歌声を堪能できますよ。
えりぴよのように、一途に応援したくなるアイドルを見つけてみてくださいね。
7人が、えりぴよと舞菜が尊い!最高にときめくOP
主題歌『Clover wish』を歌うのは、ChamJamの7人。
作詞作曲は、あの有名な『魔法少女まどか☆マギカ』の主題歌『コネクト』を作詞作曲した渡辺翔が担当。
編曲は『カードキャプターさくら-クリアカード編-』の前半ED、早見沙織の『Jewelry』を編曲した倉内達矢です。
なんと豪華なタッグですよね!
爽やかなメロディーと7人の透明感のある美しい歌声が、最高に可愛くて幸せな気分になれます。
歌詞も、えりぴよと舞菜の秘めた想い、いつまでもつながっていたい気持ちが込められていて胸がキュンとときめきますよ。
OP映像も歌詞にリンクしていて、舞菜に伝えたい気持ちを必死に手紙にしたためるえりぴよや、ライブ前で緊張しながら応援してくれるえりぴよを想う舞菜が愛らしいです。
特に、サビ後半では推してるアイドルとファン、仲良し同士がメンバーカラーの相合い傘で空を舞うシーンは必見。
最後に登場する舞菜とえりぴよは同じ色の傘を一人ずつ差して逆方向を向いているのが、ふたりの想いが通じ合えないもどかしさを巧みに表現しているように感じます。
風に飛ばされたえりぴよの傘がクローバーになって、虹の向こうの武道館を彩る演出も彼女の応援が夢に届くような気がして、今後の展開を期待せずにはいられません。
えりぴよと舞菜のふたりとChamJamの魅力が凝縮されている、最高のオープニングテーマですね。
最強の名曲カバー!ふたりの片想いに胸キュンなED
エンディングテーマは、平成の人気アイドル・松浦亜弥の代表曲『♡桃色片想い♡』のカバー。
彼女の物真似の定番曲として流行しましたね。
キュートでポップなメロディーとストレートで胸をキュンとさせる歌詞は、今も色褪せない魅力があります。
作詞作曲は、『シャ乱Q』の『ズルい女』で一世を風靡し、モーニング娘。などハロープロジェクト楽曲をプロデュースした、つんく。
編曲は、アニメ『ブレンド・S』の主題歌『ぼなぺてぃーと♡S』やアニメ『寄宿舎学校のジュリエット』ED『いつか世界が変わるまで』を手がけた佐高陵平が担当しています。
歌うのは、えりぴよ役の声優・ファイルーズあいです。
今回の『♡桃色片想い♡』のカバーは、キュートでパワフルな彼女の代表曲『お願いマッスル』と一転。
オリジナルよりスローテンポなメロディー、しっとりしていて艶のあるボーカルが、胸に染み渡る楽曲に仕上がっています。
こんな気持ちがこもった大人っぽい歌い方ができるファイルーズあいの高い歌唱力に引き込まれますね。
歌詞も、本当は舞菜もえりぴよが好きなのに、舞菜に気持ちが伝わってないと感じるえりぴよ、えりぴよに想いを伝えられず苦悩する舞菜とリンクしていて、選曲センスに脱帽です。
エンディングアニメ映像も、ピンクを基調に差し色の黒で締めていて大人っぽいです。
物思いにふけるえりぴよと舞菜。
きっとお互いのことを思っているのでしょう。
ラストの少し離れた場所で違う方向を見つめるふたりの距離感がもどかしくて、素晴らしいです。
このエンディングのアニメ映像を見たら、ふたりの片想いを応援せずにはいられませんよ。
ChamJamを「推し武道」を推して盛り上げよう!
画像引用元 (Amazon)
アイドルオタクでなくても自然と推したくなってしまう魅力満載の『推しが武道館行ってくれたら死ぬ』。
えりぴよ達アイドルオタクの推しに対する強い愛情、ファンのために自分を磨くために頑張っていくChamJamの姿に、共感したり、勇気や元気がもらえたりできる作品です。
番組公式Twitterアカウントの「"推し"がいるって素敵なことですよね。
作品を通して、自分だけの大切な"推し"を見つけて欲しいです‼」のツイートには、1500件以上のリツイートが付けられたほど、アニメの完成度の高さを賞賛する声もあがっています。
キャラクターひとりひとりの物語と、仲間や推しとの繋がりがリアルで親しみやすく、キャラクター達の台詞やシチュエーションも熱くてたまらないです。
原作漫画も一度読んだら止まらなくなるほど面白いので、原作と比較しながら楽しむのもいいですね。
アニメの先を読み進めることも、アニメの名シーンを振り返って楽しむこともできますよ。
あなたも『推し武道』の世界に触れて、自分だけの推しキャラへの想いと照らし合わせながら楽しんでみてください。
TEXT Asakura Mika