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「A・RA・SHI」が示したスーパーボーイズの未来予想図

2020年12月31日をもっての活動休止を発表した嵐。彼らの原点とも言える1999年のデビュー曲「A・RA・SHI」の歌詞から、今や国民的人気を誇るアイドルグループとなった彼らの魅力を考察します。

嵐という新時代のアイドル

21世紀が間近に迫った1999年に嵐は結成され、デビューシングルの『A・RA・SHI』がリリースされました。

かっこいいヒップホップダンスとラップでスタートする『A・RA・SHI』。今ではジャニーズの曲にラップは欠かせないものとなっていますが、その先駆けが嵐だと言われています。

ジャニーズの歴史を振り返れば、嵐以前にもV6やSMAPがラップを取り入れた曲を歌っています。

また、シブガキ隊の『スシ食いネェ!』もラップと言えばラップだったかも知れません。

なのになぜ嵐がジャニーズにラップを定着させたと言われているのでしょうか。

それは、櫻井翔が嵐の中で「ラップ担当」というポジションを確立したからではないでしょうか。

櫻井翔はラップを歌うだけでなく本格的なラップ詞を手がけていて、KAT-TUNら後輩にも大きな影響を与えたそうです。
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(RAP)やな事あってもどっかでカッコつける
(RAP)やるだけやるけどいいでしょ?
(RAP)夢だけ持ったっていいでしょ?
≪A・RA・SHI 歌詞より抜粋≫
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今このラップパートを聴くと、その後、嵐がアイドルの世界にラップを定着させる事を予告しているような気がします。

それは、カッコつけてるように見えて実は夢を持っている、頭の中はクールで心の中はアツい「嵐」という新時代のアイドルの登場でした。

『A・RA・SHI』は永遠の応援ソング

▲嵐 - A・RA・SHI [Official Music Video]

『A・RA・SHI』は「バレーボールワールドカップ1999」のテーマソングとして起用されました。

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You are my SOUL! SOUL! いつもすぐそばにある
ゆずれないよ 誰もじゃまできない
体中に風を集めて 巻きおこせ
A・RA・SHI
A・RA・SHI for dream
≪A・RA・SHI 歌詞より抜粋≫
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スポーツの応援ソングらしく、夢に向かって突き進む気持ちを表現したこの歌詞には、当時多くの若者が共感したでしょう。

それから21年、嵐とともに大人になった人々が今この曲を聴くと、次の歌詞に胸が熱くなるかもしれません。

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(RAP)Everyday! Everybody!
(RAP)まだまだ世界は終わらない
(RAP)いまから始めてみればいいじゃない
(RAP)Let's get on! Let's get on! Yea!
≪A・RA・SHI 歌詞より抜粋≫
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「いまから始めてみればいいじゃない」

これほど大人を勇気づけてくれる言葉があるでしょうか。



時代や年齢を超えて聴く人の心を元気付けてくれる『A・RA・SHI』。

この曲には、この後、国民的アイドルとなる嵐というグループが持つ無限の可能性を感じずにはいられません。

『A・RA・SHI』をリプロダクションして昨年配信された『A-RA-SHI:Reborn』に時代を感じさせないかっこよさがある事も、この曲の不変の魅力を表しているように思えます。

『A・RA・SHI』が予言した嵐の未来



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(RAP)それでも時代を極める そうさボクらはSuper Boy!
≪A・RA・SHI 歌詞より抜粋≫
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「嵐」というグループ名には、「頂点に立つ」という意味が込められているそうです。

その名前の通り、デビューから国民的アイドルへの階段を一気に駆け上がった嵐。

彼らが広く愛される理由は、メンバー一人一人が高い人気を誇るジャニーズ史上稀に見るハイクオリティなグループだからでしょう。



そんな彼らは少年の頃から計り知れない潜在能力を秘めたスーパーボーイだったはずです。

嵐のメンバーにこの5人を選んだジャニーさんの先見の明がすごいですよね。

そして、この歌詞の通り5人のスーパーボーイズは嵐という一つの時代を極めました。

ヒップホップ調のラップで始まり、アイドルらしいダンスミュージックから激しいギターサウンドへと変化した後、美しいコーラスで終わる『A・RA・SHI』。

嵐の魅力が全て詰まったこの曲は、嵐というグループの輝かしいその後を描いた未来予想図だったのではないでしょうか。


TEXT 岡倉綾子

嵐は1999年9月15日結成に結成された、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループで、メンバーは相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔の5人で構成されている。 レコード会社はジェイ・ストーム。 なお、1999年の結成から20年近くが経ちながらも、いまだにメンバー変遷が全く無いことは、···

この特集へのレビュー

女性

ネコ♪

2020/02/19 05:29

スーパーボーイズになることを未来予想した歌詞だと書かれていて、その通りかもと思いましたが、決して嵐は初めからスター街道を歩いてきたわけではありません。デビューしたてはいいものの、それから1年、2年…と段々と人気は下がっていきました。今では最先端の技術を駆使して、ファンを盛り上げているライブも、嵐がジャニーさんに「ライブが寒い」と言われ、潤くんを中心に演出にとことんこだわっているから今のライブがあります。今ではトリを務めるまでになった紅白歌合戦も、初登場は結成10年目です。
どんな時も、自分たちで「頑張ろう」と、何度も話し合いを重ねたから、今の嵐があります。仲がいいとよく言われますが、それも嵐がずーっと一緒に頑張ってきたからで、ずーっとお互いを励ましてきたからです。これこそ私は『絆』だと思います。
そんな中ですごく大切にされているこの楽曲。デビューして20年。嵐の名がもっともっと世界に知られ、また、嵐がこれから巻き起こす『嵐』を楽しみに私は待っていたいと思います。世界中に嵐を巻き起こしたその時は、是非また、このような素晴らしい記事を書いてください。

女性

みうみう

2020/02/19 03:12

「A・RA・SHI」の読み解きありがとうございます。
デビューして20年たった今もコンサートでなくてはならない歌です。
2008年のドリアラでは、あえて封印したのですが物足りなく終わったのを覚えています。
タイトルもグループ名だし、歌詞も前向きでキャッチー。元気をくれるすごい曲です。
嵐は国民的アイドルに一気駆け上がったわけではなく、ひとつずつ上がってきています。
たしかに2008年以降にかなり勢いよく上がっていますが、それまでは5人で紆余曲折。毎晩のごとく話し合ってきてこその結果です。
ほんとにコツコツの積み重ね。昔からファンファーストの5人。そして、背中を押してくれるたくさんの楽曲。
私たちだけでなく、嵐5人も励まされていて、嵐自身、自分たちの歌う歌に支えられたって言ってます。
それが歌詞の持つ意味、力なんだなって思います。
2007年にはツアーサブタイトル「言葉のチカラ」ですから。
楽曲に恵まれ、周りの方々に恵まれ、そして、嵐が「A・RA・SHI」を歌い嵐5人と私たちを勇気づける素晴らしい曲だと思います。
ファンとして、このような読み解き、とても嬉しく思います。この記事に感謝します。

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