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歌い手「莉犬」の「Since 1998.」が多くのファンを泣かせることになった理由とは

莉犬の初となるオリジナルフルアルバム『タイムカプセル』に収録された楽曲『Since 1998.』。多くの莉犬ファンの目を涙で溢れさせたこの楽曲に込められている、莉犬自身の深い思いとはどんなものなのか。その思いの正体に迫りますます。

作詞は莉犬自身!幅広いジャンルで活躍中の作曲家を迎えて歌う「Since 1998.」とは


『Since 1998.』は、歌い手「莉犬」のオリジナルソングです。

2019年12月にリリースされた、莉犬初のオリジナルフルアルバム『タイムカプセル』に収録されている楽曲であり、莉犬自身が作詞を行った楽曲でもあります。

作曲を担当したのは「Teppei Takashima」。「高島鉄平」という名で作詞作曲、編曲家としての活動に加えて、ギタリストとしての活動も行っているアーティストです。



自身が所属するバンドの楽曲に加え、様々なアーティストのライブサポートなども行っており、サンリオハロウィンイベントの劇番のBGMを制作するなど、幅広いジャンルで活動をしています。

そんな作曲家さんを迎える形で制作された『Since 1998.』は、莉犬の深い思いを莉犬自身の言葉で綴った楽曲であり、ネット上では多くの莉犬ファンから感動の言葉が寄せられている楽曲となっています。

なぜ、ここまで莉犬ファンの心に届く楽曲となったのか。その理由に迫ってみましょう。

歌詞に込められていたのは、これまで葛藤とこれからの決意


莉犬と言えば、自身が抱えて来た「性同一性障害」について告白した事で騒がれた歌い手でもあります。

「性同一性障害」とは、自身の体の性別と自認している性が違う人達の事を表すもので、その中でも莉犬は「FTM」と呼ばれる「体は女性だけど心は男性」として生まれてきた人間だったのです。

現在は医療機関から「男性」として認められ、「男性」としての一歩を歩み出している莉犬ですが、そこに至るまでは多くの葛藤があったことが、TwitterやYouTubeなどの配信を通じて語られています。

『Since 1998.』は、そんな彼のこれまでの人生を歌っていると思われる言葉が多く詰め込まれています。

「障害」という言葉が繰り返し歌われるサビ、入りの歌詞では「生まれて来なければよかったのに」と、その人生を後悔する様から歌いだされています。

タイトルの『Since 1998.』も日本語に直すと「1998年より/から」という意味になり、1998年という過去にいる莉犬から今という未来に向けた楽曲にもなっているのでしょう。

過去から届く悲痛な葛藤の声は、明るいロックな楽曲には見合わない暗さで覆われたもので綴られていきます。

しかし後半からは、それらの葛藤を振り払い、障害を超えて前を向いていく事を決めた莉犬の言葉が綴られています。

楽曲のメロディーも勢いをアップさせて行き、大サビでは転調し、まるで前を向く事を決めた莉犬の背中を押し出すかのような力強い音楽になっています。

楽曲を聴いた莉犬ファンからも「泣きました」「気持ちが凄く伝わってくる」との感想がネット上で寄せられており、多くの人がその楽曲に心を打たれていることがわかります。

これまでの莉犬の葛藤、そして前を向き進む事を決めた莉犬自身の決意。

これが『Since 1998.』の最大の魅力であり、この楽曲が多くの莉犬ファンの目に涙を浮かばせる理由なのでしょう。

グループ活動に声優に作詞。多くの挑戦をし続ける、大人気若手歌い手「莉犬」


莉犬は、2016年1月から活動をしている大人気若手歌い手です。

圧倒的な歌唱クオリティを持ちながらも可愛らしさを覚える少年ボイスの歌声で、その可愛らしさからかファンからは「莉犬くん」という愛称で呼ばれています。

本人も投稿される動画は「莉犬」ですが、動画投稿チャンネルの名前は「莉犬くん」と名乗っていたりします。

そんな莉犬は、実は今最も熱い大人気エンタメグループ「すとろべりーぷりんす」通称「すとぷり」のメンバーとしても活躍中の歌い手でもあります。

すとぷりは、2016年6月に結成された、動画配信や楽曲配信などのWEB上での活動を行うメンバー達によって結成されたエンタメグループです。

歌ってみたの投稿はもちろん、他にも様々な動画の投稿を行っています。

そんなすとぷり内で莉犬は、イメージカラーである「赤」を担当し、グループ内でも年少に入るメンバーを集めた「信号機組」の一人として活動をしています。

MV内では赤色の髪に黒メッシュ、黄色と紫色のオッドアイ、そして「犬」とつく名前通りに犬耳を携えた姿をしており、可愛らしさとかっこよさで多くのファンを魅了し続けています。

この他にも、2017年11月にはクリエイター・ユニット「HoneyWorks」の楽曲が原作のTVアニメ『いつだって僕らの恋は10センチだった』にて「こいぬ」名で声優を務めたり、その活動幅は日に日に広がりつつあります。

躍進し続ける、莉犬の音楽活動


2019年12月に発売された、『Since 1998.』が収録されたアルバム『タイムカプセル』は、現在も絶賛発売中です。

発売開始から1週間で約64000枚の売り上げに加え、オリコンウィークリーにて2位、世界的にも知名度の高い音楽チャート「Billboard」にて1位を獲得するなど、爆発的な成果を出しています。

また2020年1月25日には新作として、ボカロP「syudou」の楽曲『コールボーイ』の歌ってみた動画がYouTubeにて公開されています。

普段の莉犬とは一変。ダークな姿の莉犬に多くのファンの心が掴まれ、さらにはTwitterではトレンド入りをはたすなど、大人気歌ってみた動画として現在も再生数を伸ばし続けています。

さらには同月の15日にはすとぷりメンバーとして、2ndフルアルバム『すとろべりーねくすとっ』の発売も行っており、その音楽活動の勢いは留まる事知らず。

2020年も、「莉犬」の音楽活動から目が離せないこと間違いなしです!


TEXT 勝哉エイミカ

株式会社STPRに所属する6人組アイドルユニット"すとぷり"のメンバー。 赤色担当。 インターネット動画配信を中心に人気を博し、YouTubeチャンネル登録者数は149万人、TikTokフォロワー数120万人、各SNSの合計フォロワー数740万人にのぼる。(10月1日現在) 自ら作詞も手掛けた初の1stフル···

この特集へのレビュー

そのほか

ネモン

2024/09/25 20:30

俺は学生で性別違和を約2年間持って過ごしてきました。他の女子と違ったら批判?される。自分は普通に生きたいのに…そんなとき。このsince1998,という歌に出会いました。莉犬くんのおかげで、成人したら胸オペや性別を変えたりする勇気が貰えました。莉犬くんありがとう

そのほか

そーくん

2024/02/08 22:27

自分も男よりの女です。普通に生きれたらよかったと思っていました。そして死にたいやどうでもいいと思うことは変なことでしょうか?自分は歌い手にずっとなりたかったです。でもSNSでは賛成する人や反対する人、様々います。それで怖くて諦めようとしたことがありました。でも莉犬に出会ったすべて変わりました。ありがとうございます。少しでも生きようと思いました。

そのほか

i

2023/02/13 17:01

とっても感動する曲
1番好き

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