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出会いの意味と愛を知る珠玉のバラード「空から落ちる星のように」

佐藤千亜妃が2019年4月にリリースしたソロファーストフルアルバム「PLANET」に収録されている「空から落ちる星のように」は、奇跡のような出会いをした大切な人との出会いの尊さを描いたバラード。普遍的な愛の形が聴く者の胸を熱くするこの曲のメッセージを歌詞から紐解いていく。

珠玉のバラードが紡ぐ優しい世界



佐藤千亜妃が2019年11月にリリースした初のソロフルアルバムである「PLANET」は、彼女のバリエーション豊かな音楽性を詰め込んだ一枚となっている。

そんなアルバムに収録されている『空から落ちる星のように』は、大切な人との出会いの尊さを綴ったバラード。

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国道4号線を下る車に乗って
曇った窓ガラスに書いた言葉を覚えてる?
泣けないあなたのそばに居たいよ
傷ついてもいい
あなたがくれる傷ならば
≪空から落ちる星のように 歌詞より抜粋≫
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リアルな情景が浮かぶ繊細な歌詞で紡がれる歌詞は、ラブソングといっても単純に「男女の出会いを描いたラブストーリー」ではないように感じられる。

珠玉のバラード『空から落ちる星のように』が描く、聴いた後に少しだけ世界が優しく見えるメッセージ。

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空から落ちる星のように
いつか消える運命でも
泣きたくなるくらい幸せな日々を
あなただけがくれたの
≪空から落ちる星のように 歌詞より抜粋≫
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「空から落ちる星」つまり流れ星は、広い宇宙を駆け抜けたあとは燃えて塵となって消えてしまう。

その在り方は、ヒトの在り方によく似ている。

いつか死んでしまうことを誰もが分かっているけれど、その終わりある儚さの中で幸せを見出して生きている。

あなたに出会えたことが、終わりある人生に彩りを与えてくれた。

一見するとドラマチックなフレーズに感じてしまうかもしれないフレーズだが、世界にはきっとこんな出会いが星の数ほど存在するのではないだろうか。

星の数ほど存在する人の中から偶然出会ったあなたを大切に思う。世界はそんなありふれた、暖かい出会いで溢れている。

星の数ほどある普遍的な愛を描く



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少しだけ嫌いだった世界は変わってないのに
1mm上げた瞼で形の意味を知る
笑顔が下手な私でいいの?
傷つけたくない
初めてそう思った
≪空から落ちる星のように 歌詞より抜粋≫
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いつも俯きながら歩いていた道も、ほんの少しだけ顔を上げると世界が変わって見える。

いつも目を逸らしながら話していた人も、その表情を捉えるように目を合わせてみると知らなかった表情が見えてくる。

そんな変化を私にもたらしてくれたあなたを大切にしたいと思う気持ちは、恋愛感情でなくても大きな愛を感じる。

「傷つけたくない」というのは、きっと私の言葉や行動で傷付けたくないという気持ちと同時に、無下な言葉であなたが傷ついて欲しくない、という献身的な思いがあるのではないだろうか。

傷ついているあなたを見たくない。私に見返りがなくてもそんなふうに思える大切な人がいる者は、他人に優しくすることができるのだろう。

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何もかも捨てられるような
あの頃の恋とは違うけど
何にもないような退屈な道も
あなたとなら彩ることが出来るよ
≪空から落ちる星のように 歌詞より抜粋≫
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星の数ほど存在する出会いの中で、あなたは私を選び、私はあなたを選んだ。

その奇跡のような出会いを歌ったこの曲は、今現在あなたを大切に思う気持ちと同時にこれから先の未来まであなたを大切に思っていくという誓いも含まれたメッセージのようである。

恋人、夫婦、友人、家族… その在り方は様々だが、普遍的な愛を描いているのではないだろうか。

「世界の片隅で」起こる奇跡の意味を知る


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あなたの涙が枯れたとき
近くにいてあげたかった
どんな人生を歩んできたのか
私にだけは教えてよ
≪空から落ちる星のように 歌詞より抜粋≫
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私がつらいときにあなたの存在が支えになるように、あなたがつらいときは私があなたの支えでありたい。

その思いは、大切な人を思う愛情以外の何者でもないはず。

これまで生きてきた人生が層になってあなたという人間を形作っているのなら、その過去ごと愛したい。このフレーズからは大きくて暖かな愛を感じることができる。

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空から落ちる星のように
いつか消える運命でも
世界の片隅でひとりぼっちじゃない
そう思えたらきっと救われる
巡り巡る時を駆けて
喜びも悲しみも全部
抱きしめ合うようなそんな瞬間を
あなたとふたりで重ねよう
≪空から落ちる星のように 歌詞より抜粋≫
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広すぎる世界の中で奇跡のようにあなたと出会ったこと。そして、そんな世界にあなたと二人でいられること。

「世界の片隅でひとりぼっちじゃないそう思えたらきっと救われる」

このフレーズは、孤独を知っている人でないと紡げない言葉だろう。

孤独の寂しさを知っているから、優しくなれる。優しくなれるから、大切な人を愛することが出来る。

当たり前のようでいて、本当は奇跡である出会いの尊さに、聴くたび胸が熱くなる。

4月からライブツアーがスタート

佐藤千亜妃のファーストフルアルバムである「PLANET」には、『空から落ちる星のように』を含めた12曲が収録されているが、そのすべてが繊細でありながら鮮烈な心情の描写が窺える。

そんなアルバム「PLANET」を引っ提げてのライブツアー「佐藤千亜妃 LIVE TOUR 2020 PLANET+」が4月からスタートする。

胸を熱くする彼女の楽曲に興味を持った方は是非ライブに参戦してみてはいかがでしょうか?

きっと、今後彼女が描いていく未来に思いを馳せ、出会いの尊さを感じるような音楽体験ができるかもしれませんよ。


TEXT DĀ

4人組バンド「きのこ帝国」(2019年5月27日に活動休止を発表)の Vo/Gt /作詞作曲を担当。 その類まれな表現力を纏った唯一無二の歌声は、音楽ファンのみならず数々のミュージシャン、タレント、俳優等からも支持されている。他アーティストへの楽曲提供・プロデュースを手掛けるなど、その活躍···

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