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キラキラしない女子高生達のシュールな日常ドラマ「女子無駄」
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2020年1月からテレビ朝日系列で放送中のドラマ『女子高生の無駄づかい』は、キラキラしていなければ恋もない、女子校という閉鎖環境で日常を送る意識低い系女子高生達のシュールなコメディドラマ作品です。
原作は、Webマンガサイト『コミックNewtype』にて連載中のビーノの人気漫画。
2019年に7月にテレビアニメが放送。
シュールな作風と残念だけど愛嬌あふれるJK達、豪華声優のキャスティングが話題となり、作品人気に火が着きました。
そんな人気作品がまさかのドラマ化。
一度きりの青春を思うままに過ごす個性派JKたちがついにリアルで動き出します。
今回の実写ドラマも、テンポの良い会話とシュールなギャグセンスのキレは健在!
まるでコントを見ているように次から次へと笑いの渦がやってきて、1時間があっという間に感じられます。
パワフルな存在感を放つJK達が織りなす、ユーモアあふれる日常から目が離せないTVドラマです。
奇抜な「バカ」と個性派JK達が揃う女子高へようこそ!
物語の舞台は、4歳児の知能レベルと同等の偏差値といわれる女子高・都立さいのたま女子高等学校。
主人公の「バカ」こと田中望(岡田結実)は幼なじみの「ヲタ」こと菊池茜(恒松祐里)、「ロボ」こと鷺宮しおり(中村ゆりか)と一緒に入学します。
しかし入学早々「バカ」は校内のどこにも男子がいないことに愕然。女子校だと知らず入学していたことに気づくのです。
イケメンの彼氏を作るという野望を持つ「バカ」は、最後の望み・担任教師に賭けることにしますが、その教師「ワセダ」(町田啓太)は初日の挨拶で「私は女子大生派だ!」と熱弁。
「バカ」の願望は打ち砕かれてしまいます。
クラスメートも不良になりきれない童顔JKの「ロリ」(畑芽育)、重度の中二病患者「ヤマイ」(福地桃子)、オカルト趣味の引っ込み思案の「マジョ」、メンタルと頭が弱い優等生の「マジメ」(浅川梨奈)など、ネタキャラばかり。
残念な彼女たちによるカオスな日常はこうして始まります。
全体的にゆるい作風なので気軽に楽しむことができます。
シュールな会話、顔芸、どこかツッコミたくなる発言や妄想など、笑いのツボに刺さるシーンが満載。
また、キャラクターの名前も「バカ」が付けた安直なニックネームですぐ覚えられますよ。
「バカ」は、他のキャラクター達を巻き込むボケ担当、腐女子で常識人の「ヲタ」はキレのあるツッコミ役、「ロボ」は淡々としたツッコミと奇想天外な行動で盛り上げる役回りと、物語を膨らませる性格付けがされています。
主役3人それぞれがいい味を出しながら物語を引っ張っていくので、視聴者を飽きさせません。
特に「バカ」はクラスメートに遠慮なく絡みながら彼女達の心の壁を壊す存在。
クラスメートたちがどんな強烈な個性を持っていても、人格を否定しません。
彼女なくしてこの個性あふれるドラマは成り立たないのです。
そんな「バカ」の奇抜で大胆な行動にも注目してご覧ください。
個性派キャストと実力派スタッフも伊達じゃない!
ドラマ『女子高生の無駄づかい』は、原作やテレビアニメの雰囲気を壊さず、さらにカオスなストーリー構成で制作されています。
ドラマでは「恋」や「コンプレックス」などテーマに沿った原作エピソードを複数選りすぐって展開。
朝の連続テレビ小説風のミニドラマ『ロボっこ』が毎回放送されるなど、ショートネタを集めたコント集風の作品に仕上がっています。
脚本は、劇団所属の脚本家たちが週代わりで担当。
ドラマ『トクサツガガガ』の田辺茂範、映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』の角田貴志など実力派揃いです。
監督はドラマ『おっさんずラブ』の山本大輔と『過保護のカホコ』の日暮謙など複数人が務めています。
キャストも、原作・アニメの雰囲気に寄せた演技もあって実写作品としてのクオリティも高いです。
「バカ」役の岡田結実は、人気お笑い芸人ますだおかだの岡田圭右の娘。
さすがお笑い芸人の父を見ていただけあってコミカルな顔や動作もお手の物。
目を見開いた表情、がに股で歩くシーンなど「バカ」の雰囲気を忠実に再現しており、違和感を感じさせません。
また、漫画家志望の生粋の腐女子「ヲタ」役に恒松祐里。
微生物を培養するミステリアスな「ロボ」役は中村ゆりか、「マジメ」役を浅川梨奈が担当。
3人ともアニメ版の声優に寄せた声のトーンと表情付けが上手く、二次元から出てきたような雰囲気を感じられるでしょう。
「ロリ」役の畑芽育も悪びれた口調や素直になれない態度が愛らしく、福地桃子演じる「ヤマイ」もアニメ同様ワセダとの進路相談室のやりとりに笑わせてくれて、演技でしっかり魅せています。
女子に目がない転校生「リリィ」(欅坂46・小林由依)、「マジョ」(井本彩花)も髪型から雰囲気まで原作そのまま。
クオリティの高さに驚きますよ。実写化に抵抗がある人も、見ていくうちに似ていると思える演技に注目してみてください。
主題歌は5人のきらめくボーカルがエモい青春ソング
主題歌『STARTING OVER』を歌うのは5人組ボーカルグループ・Little Glee Monster。
作詞はいしわたり淳治、作曲は丸谷マナブ・Carlos.Kが担当しています。
Little Glee Monster(通称リトグリ)は、研ぎ澄ました歌声で人々の心に爪痕を残すことをテーマに結成された女性ボーカルグループ。
5人全員が高度な表現力と歌唱力の持ち主で、力強いボーカルと透き通ったハーモニーは、トップクラスといってもいいでしょう。
グループ名の「Glee」には「人々の心を解放し歓喜させる」という意味が込められており、彼女達の歌を聴くだけで、心が温かく元気になってきます。
主題歌『STARTING OVER』は、女子高生らしい爽やかさといつか訪れる別れを明るく歌った青春ソング。
PVも彼女たちが笑顔で仲間と楽しげに歌う姿にデビュー間もない頃の可愛さと爽やかさを感じられるでしょう。
音程の高低差にメリハリを効かせた歌い方、ビブラートやファルセットの効かせ方、感情の込め方が絶妙で、歌詞の一言一言の重みと気持ちがしっかり伝わってきますよ。
特にサビの1オクターブ上がる高音や音を切ってリズム感を付けた歌い方は、最高に耳に心地いいです。
「 馬鹿をしてた愛しい日々を この目に(強く焼き付けたら)」という歌詞も、ドラマの「バカ」達のわちゃわちゃした日常が目に浮かんできますね。
一度きりの青春、いつか訪れる卒業と別々の道を歩む高校生達。
別れの日が訪れても、あの頃のままの気持ちで必ず会おうという気持ちが歌詞からストレートに伝わってきて心が熱くなるでしょう。
卒業ソングにもぴったりで、学生時代の思い出が蘇ってきて、懐かしさと楽しい気持ちでいっぱいになりそうですね。
「バカ」達の全力で今を楽しむ姿、卒業しても彼女たちの気持ちが同じであることを思うと最高に胸が熱くなれる、最高の主題歌です。
ドラマで広がる「女子無駄」の面白さ!まだまだ青春は終わらない
ドラマになったことで、ますます注目を浴びる『女子高生の無駄づかい』。
「ヲタ」の描いた恋愛漫画でひざが曲がっていないカットを実写で忠実に再現するなど、リアルにするとおかしなシーンもあって見ていて飽きません。
ドラマオリジナル・キャラクターの教頭先生(大倉孝二)がボケとツッコミの両刀使いでいい味を出しています。ワセダとのやりとりも見ていて面白いですよ。
毎週放送される『ロボっこ』も住み込み先の家族の絆や恋が見逃せません。
ドラマならではの面白さをぜひ味わってみてください。
ドラマは、アニメ・原作と進み方が違っているので、最終回にどんなエピソードが盛り込まれるのか期待せずにはいられません。
原作漫画もまだまだ好評連載中。バカ達の青春はまだまだノンストップ!
抱腹絶倒でクセになる『女子無駄』ワールドを堪能してくださいね。
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TEXT Asakura Mika
研ぎ澄ました歌声で人々の心に爪痕を残すことをテーマに結成された女性ボーカルグループ。 力強い歌声と高度なアカペラをも歌いこなす透き通ったハーモニーを武器に、2014年に『放課後ハイファイブ』でメジャーデビュー。 2017年に初の武道館単独公演のほか、Earth, Wind & FireやAriana Gran···