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いきものがかり「ありがとう」が重なって”愛している”に変わっていく

結成20周年を迎えた「いきものがかり」。学生のときに合唱や合奏をした人も多いのではないでしょうか? この記事では、そんな「いきものがかり」の曲から、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌でもあった『ありがとう』の歌詞を考察します。

誰もが幸せになれる言葉「ありがとう」

2010年5月に発売された『ありがとう』。

漫画家・水木しげるの妻が書いた自伝が原案となった、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌としてもお馴染みです。

「ゲゲゲの女房」は夢を追いかける夫を明るく支える妻が印象的な、昭和の青春ドラマでしたね。

ミュージックビデオも昭和レトロな雰囲気になっていて、視聴回数も多い人気の動画です。

また「ありがとう」は言う方も言われる方も幸せになれる言葉ですよね。

「ありがとう」という言葉が何度も繰り返されるこの曲は、聴いていても歌っていても気持ちよくなるハッピーソング。

カラオケベスト2010年のランキングでも1位になりました。

この記事では、そんな『ありがとう』の歌詞の意味を考えていきましょう。

夫婦として重ねていく愛おしい年月


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まぶしい朝に 苦笑いしてさ あなたが窓を開ける
舞い込んだ未来が 始まりを教えて またいつもの街へ出かけるよ
でこぼこなまま 積み上げてきた ふたりの淡い日々は
こぼれたひかりを 大事にあつめて いま輝いているんだ
≪ありがとう 歌詞より抜粋≫
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「ゲゲゲの女房」の主題歌であることを抜きにしても、この歌に出てくる二人が夫婦なのではないかなと思わせるような歌詞ですよね。

「いつもの街に出かける」ふたりの淡い日々。

熱く激しい恋愛感情ではないけれど、穏やかに輝く夫婦としての時間。家族として重ねる愛おしい年月。

「こぼれたひかり」すらも大切に思い、あつめていくような愛にあふれた毎日が想像できます。

「いつもの街に出かける」毎日は繰り返しでもあるのだけれど、愛する人と一緒ならば、その繰り返しすら愛おしい。

そんなハッピーオーラいっぱいの歌詞です。ほんわかしますね。


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“あなたの夢”がいつからか “ふたりの夢”に変わっていた
今日だって いつか 大切な 瞬間
あおぞらも 泣き空も 晴れわたるように
≪ありがとう 歌詞より抜粋≫
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あなたの夢をかなえることが、いつからか自分の夢になって「ふたりの夢」に変わっていく。

人生のパートナーは大きな夢を持っています。

その夢を「ふたりの夢」として叶えていく日々は、大変なこともあるかもしれないけれど、楽しいこともきっと多いでしょう。

夫婦で夢を共有できる幸せがありますよね。この歌を聴くと”夫婦っていいな”と感じます。

「今日だって いつか 大切な瞬間(おもいで)」とあるように、一日一日が大切でそれがずっと続いていくことが決まっている、そんな仲良し夫婦なのですよね。

「ありがとう」を言いたい人が愛する人


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“あいしてる”って伝えたくて あなたに伝えたくて
かけがえのない手を あなたとのこれからを わたしは 信じているから
“ありがとう”って言葉をいま あなたに伝えるから
繋がれた右手は 誰よりも優しく ほら この声を受け止めている
≪ありがとう 歌詞より抜粋≫
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聞いた人が温かい気持ちになる「ありがとう」の一言を、重ねて言いたい人が愛する人ですよね。

共に過ごす日々の中で繰り返し「ありがとう」と言うことで、いつしか「ありがとう」は「あいしている」に変わっていきます。

心も手も繋がっている愛にあふれた夫婦。この夫婦が教えてくれた「ありがとう」という言葉の尊さを忘れずにいたいです。


TEXT 三田綾子

吉岡聖恵(Vo.) 水野良樹(Gt.) 山下穂尊(Gt./Harmonica) ⼩・中・⾼校と同じ学校に通っていた⽔野良樹と⼭下穂尊が、1999年2⽉1⽇に「いきものがかり」を結成。 ユニット名は、2⼈の共通点が⼩学校1年⽣の時に⼀緒に⾦⿂に餌をあげる「⽣き物係」をしていたことによる。 地元の厚⽊・海⽼···

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