令和初のウルトラマン「ウルトラマンタイガ」とは?
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「この地球に、宇宙人が密かに暮らしていることはあまり知られていない。
これは、そんな星で出会った若者たちの奇跡の物語である──」
2019年7月に放送された『ウルトラマンタイガ』は、令和初のウルトラシリーズ。
ウルトラマンギンガを筆頭とする『ニュージェネレーションヒーロー』開始から7年。
原点を踏襲した新時代のウルトラマン、それが『ウルトラマンタイガ』です。
主人公は、宇宙人関連の事件に対処する民間警備組織E.G.I.S.(イージス)に入社した青年・工藤ヒロユキ。
彼には3人のウルトラマンが宿っていることを周囲に秘密にしています。
ヒロユキ達は地球を守るため、悪の宇宙人組織、怪獣、そして暗躍する宿敵「ウルトラマントレギア」に立ち向かうのです。
今作のテーマは、「地球に潜む宇宙人と人間は共存できるかどうか」
『ウルトラマンジード』の主人公リクの親友・ペガのように地球人と生活する宇宙人はいましたが、作品のテーマに持ってきたのは初めてですね。
宇宙人と地球人、違っていても手を取り合うことを教えてくれて、多種多様な人が共生する現代に響く作品となっています。
あらすじと見どころをバディーゴー!!
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物語は、ニュージェネレーションヒーローズ達とウルトラマントレギアの激しい戦闘から始まります。
先輩達の力を受け取ったタイガとタイタス、フーマはトレギアに果敢に挑みますが、攻撃で3人散り散りになってしまうのです。
一方、民間警備組織E.G.I.S.(イージス)の社員・工藤ヒロユキは先輩の宗谷ホマレとともに、任務中に宇宙人による事件に巻き込まれます。
彼らの目の前に現れるのは、最凶獣ヘルベロスと様々な怪獣たち。
ヒロユキが瓦礫の下敷きになった子ども怪獣を助け出そうとしたその時、彼の中に眠る光の勇者が目を覚ましたのです。
毎回、地球に住む宇宙人などの少数派を掘り下げ、オムニバス形式でシリアスに表現。
視聴者がこうなってほしいと思う結末にならないところがリアルで面白いです。
ウルトラマンは怪獣を倒すだけで問題の根本を解決できないシビアなところ、その後を敢えて描かない結末に考えさせられます。
ウルトラシリーズに登場する怪獣もたくさん登場。
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『ウルトラマン』の強敵ゼットンなど有名な怪獣はもちろん『帰ってきたウルトラマン』のナックル星人やタッコングなどマイナーどころも押さえていて、『ウルトラシリーズ』を見てきた人なら唸るシーンも盛りだくさんです。
もちろんタイガ、タイタス、フーマの3人の活躍も盛りだくさん。
ヒロユキは3人のウルトラマンを状況に合わせて使い分けていきます。
アクセサリーや武器によるパワーアップに、ヒロユキと3人の心が結束するエピソードに胸が熱くなれますよ。
戦闘シーンは昔から続く精巧なミニチュアセットの上で繰り広げられ、変身シーンを最新のCGで格好良く演出しています。
昭和から続く伝統と、現代の特撮技術と格好良さを織り交ぜた作品、それが『ウルトラマンタイガ』なのです。
温かい仲間達と豪華声優陣に注目!
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登場人物やキャストも応援したくなる魅力が詰まっています。
工藤ヒロユキ:井上祐貴
E.G.I.S.に勤める心優しく、正義感の強い青年。
宇宙人が体内に入ってきても彼らを受け入れるという柔軟さと、自分の熱い想いを曲げない強さを持った主人公です。
宗谷ホマレ:諒太郎
ヒロユキの先輩で、世話焼きの兄貴肌。
戦闘など高い身体能力を活かして仕事しています。
旭川ピリカ:吉永アユリ
天真爛漫な性格のE.G.I.S.の敏腕オペレーター。
PCを駆使して、現場のヒロユキ達をサポートしています。
佐々木カナ:新山千春
E.G.I.S.の社長。宇宙人絡みの事案を向け持つ警察組織「外事X課」出身で、ある事件をきっかけに独立。
E.G.I.S.のムードメーカーで若手社員を見守る頼れる社長です。
霧崎:七瀬公
ウルトラマントレギアの人間態。ミステリアスな雰囲気の持ち主。
E.G.I.S.のメンバーや宇宙人達を翻弄し、物語後半ではヒロユキを絶望させようと暗躍します。
ウルトラマンタイガ(cv.寺島拓篤)
光の勇者。
M78星雲出身でウルトラマンタロウの息子。
正義感の強い熱血な性格で3人のウルトラマンのなかでバランスのとれた攻撃が可能。
ウルトラマンタイタス(cv.日野聡)
力の賢者。
惑星U40出身。鍛え抜かれた体と健全な精神を持ち、パワーを生かした戦いが得意。
ウルトラマンフーマ(cv.葉山翔太)
風の覇者。
惑星O-50出身で人情に厚く軽い性格の持ち主。
手裏剣など忍者らしい素早い動きが得意です。
ウルトラマントレギア(cv.内田雄馬)
人の心の弱さにつけ込み、追い込まれた者を言葉巧みに破滅や絶望への道に誘い込む悪のウルトラマン。
タロウの元友人であり、ニュージェネレーションヒーローズにとっても因縁の敵です。
ヒロユキの所属するE.G.I.S.は社長含めて4人。
シリアス展開でも社長達が温かく包み込んでくれるのが魅力的。
まさにヒロユキ達の帰る場所を作り上げています。
ヒロユキが、タイガがピンチの時、必死に手を差し伸べてくれる仲間達との絆が熱くて、どんな逆境も跳ね返す強さが頼もしいです。
宇宙人と人間、ウルトラマンの絆を体現したヒロユキと仲間達の活躍、引き込まれるキャストの演技に注目してご覧ください。
ウルトラマンを演じるキャストも豪華で役のイメージにぴたりとはまっています。
ウルトラマン達の格好良さの裏側をじっくり堪能できるので、こちらも聴いてみてくださいね。
父を超えて輝け!ウルトラマン新時代を彩る熱い主題歌
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オープニングテーマ『Buddy,steady,go!』を歌うのは、ウルトラマンタイガを演じる声優・寺島拓篤。
作詞も彼が、作曲は渡部チェルが担当しています。
心が熱くなれる爽快感あふれるギターサウンド、寺島拓篤のエネルギッシュな歌声がよく合った王道ヒーローソング。
聴いているだけでテンションが上がってきますね。
Bメロの「ビビるな動き出せAction」「たぎるぜ燃え上がるPassion」「無限のパワーのCombination」は、韻を踏むことによるリズム感、徐々に盛り上げていく熱さが最高です。
他にも「大きな我(じぶん)になって」でタイガを連想させたり、「全!開!dynamite!」で、父・ウルトラマンタロウの必殺技“ウルトラダイナマイト”を連想させたりと、歌詞に『ウルトラマン』にちなんだ言葉が盛り込まれていて、愛を感じられますよ。
また、ラストサビの「空も星も宇宙も超えていくのさ 君こそ闘士(ファイター)」は、『ウルトラマンタロウ』の主題歌にある「空を見よ 星を見よ 宇宙を見よ」から引用しているのも、タロウの息子らしくて熱いですね。
仲間との出会い、成長し伝説の父の背中を超えるストーリーがぎゅっと詰まっていて聴いているだけで胸がいっぱいになれます。
時代を経て受け継がれるウルトラマンの魂が感じられる新時代のヒーローソングです。
涙がほろり、心洗われるED「ヒトツボシ」
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13話までのエンディングテーマ『ヒトツボシ』を歌うのは、佐咲紗花。
2009年に行われたアニマックスとJ:COM共催のコンテスト「第3回全日本アニソングランプリ」で優勝した実力派アニソンシンガーです。
作詞は佐咲紗花、作曲・編曲を堀江晶太が担当しています。
佐咲紗花の透き通る声と転調の連続の効いたエモーショナルな演奏が魅力的な楽曲に仕上がっています。
TVサイズは楽曲の1番を使うのではなく、静かな歌い出しから一気にクライマックスへ盛り上がるようにアレンジされており、より胸に感動が伝わってくるでしょう。
この楽曲が使われた物語前半はゲストキャラクターが命を落とすことも多く、切なさで涙なしには聴けません。
エンディングで流れる映像も本編から選りすぐりの魅力的なシーンが満載で、歌と映像で泣けてきますよ。
儚げな歌いだし、ノスタルジックな歌詞に物語の切ない結末の余韻に浸れ、力強いサビの歌声に次回への希望を感じられるでしょう。
まさに心が洗われる最高に美しいエンディングテーマですね。
宇宙人と人間の心をつなぐ温かいED「Sign」!
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14話からの後半戦エンディングテーマ『Sign』を歌うのは、人気女性声優4人組ユニット「スフィア」です。
作詞は松井洋平、作曲は本田友紀が担当しています。
『Sign』は、疾走感と爽快感のあるメロディーと、スフィアの4人それぞれのボーカルと、伸びかな声の重なりが美しい楽曲。
特にサビの「それぞれが違った 色のままで 宇宙に大きな Sign を描いて」は、タイガのテーマである「多様性、違いを認め合う」ことを美しく表現しているようです。
まさに宇宙人と人間、ウルトラマンの心の架け橋になっていくヒロユキとE.G.I.S.の仲間たちのようですね。
シリアスなストーリーに希望を与える温かいエンディングテーマです。
前日憚「ウルトラギャラクシーファイトも激アツ!
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『ウルトラマンタイガ』が放送されていた2019年9月29日から13話にわたってYouTubeに配信されていた『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』は、『ウルトラマンタイガ』1話の前日談。
なぜ第1話で先輩ウルトラマン達がトレギアに苦戦していたのか、彼らとトレギアの因縁が分かるようになっています。
7人それぞれのかっこいい見せ場があり、闇の巨人を生み出す敵「ウルトラダークキラー」とウルトラマンと同じ力を持つ闇の戦士との激しいバトルに引き込まれます。
仲間の力を借りてパワーアップ、全員が最強形態で挑む最終決戦など見所満載、心が熱くなれる作品です。
最終決戦も、それぞれの主題歌から引用した台詞が熱くて、ファンなら胸からこみ上げてきますよ。
主題歌は『Urtra Spiral』は、男女2人組ユニット「ボイジャー」が担当。
『ウルトラマンギンガ』から『ウルトラマンジード』まで主題歌を担当してきたふたりのパワフルな歌声と、熱い歌詞にハマらずにはいられません。
本編で使用されるサビが特に格好良く、「みなぎる勇気 正義 愛が重なり合う時 越えられない壁はないから」の歌詞とふたりのハーモニー、作品の世界が広がる感じがとても熱くて最高です。
見ないなんてもったいない、ニュージェネレーションヒーローズの魅力満載が熱い作品です。
待望の劇場版はニュージェネヒーロー全員集合!
『ウルトラマンタイガ』を含むニュージェネレーションヒーローズシリーズは『ウルトラシリーズ』史上最長、7年に及ぶシリーズです。
日本を代表する特撮ヒーロー「ウルトラマン」が、現代の子どもたちから愛されていることが分かりますね。
2020年3月6日に公開された劇場版『ウルトラマンタイガ ニュージェネレーションクライマックス』は、先輩ウルトラマン7人全員登場。(※新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、公開日を延期することが決定しました。)
ヒロユキのピンチ、タイガの父・タロウを救うべく7人の先輩ウルトラマンが駆けつけます。
ギンガ(礼堂ヒカル:根岸拓哉)、ビクトリー(ショウ:宇治清高)、X(大空大地:高橋健介)、オーブ(クレナイ・ガイ:石黒英雄)、ジード(朝倉リク:濱田龍臣)、ロッソ(湊カツミ:平田雄也)、ブル(湊イサミ:小池亮介)、豪華キャストとタイガ達の活躍が一度に見られるのは、この映画だけ。
ニュージェネヒーローズ全員の力が結集したウルトラマンレイガの活躍も見逃せません。
シリーズを追いかけている人はもちろん今作からハマる人も熱くなれるアクションシーンが満載です。
映画を見る前にYouTubeにあげられた『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』、『ウルトラマンタイガ特別編』前後編を見ておくと、もっと映画を面白く見られますよ。
現代に受け継がれる新世代ウルトラマン達の活躍を、大スクリーンで存分に堪能してください。
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TEXT Asakura Mika