生きることを教えてくれるハートフル医療ドラマ!
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もし自分や家族、大切な人が命の危機に瀕したら、その時あなたはどうしますか?
健康な日々を送っていると死と向き合う機会が少なく、あまりピンと来ないのではないでしょうか。
人の死や病気を考えないようにしてきた人も、ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』を見れば、自然と向き合うことになります。
交通事故や突然の病気など実際に起こり得る状況を取り上げて、意識を失い眠り続ける患者と家族の心情をリアルに描写。
不安を抱く患者と家族、彼らに向き合う救急救命医達の苦悩や奮闘を通して「生きる」とは何か「死ぬ」とは何なのかを考えさせられる作品です。
笑って、泣けて心を浄化。「ねんとな」のあらすじと魅力!
『病室で念仏を唱えないでください』(通称「ねんとな」)は、2020年1月からTBS系列で放送中の医療ヒューマンドラマです。原作は、月刊『ビッグコミック増刊号』にて掲載中のこやす珠世による漫画。
ドラマは一話完結型で原作のエピソードを実写化しています。
主人公は僧侶と救急救命医を兼任する僧医・松本照円(伊藤英明)。
彼は幼少期に川で溺れた幼なじみを助けられなかった後悔から仏門に入り、その後大切な人の死から人を救いたい思いが生じて医師になりました。
しかし松本先生は忙しいあまり僧衣のまま病室に入り説法や念仏を唱えてしまい、患者や同僚に煙たがられしまうのが玉にきず。
そんな松本先生を助けるのが、同じく救命医の三宅先生。
彼女は現実的で時に松本先生とぶつかることもありますが、命に真摯と向き合う姿勢は同じ。
患者や家族に寄り添い、彼らを救う方法を模索します。
この物語は、命を救う「医師」と命の終わりを看取る「僧侶」である松本先生が、患者や家族とともに悩み、他の救命医達と成長していくヒューマンドラマなのです。
脳死の患者の家族に安楽死を選ぶか、処置を続けて延命するかを迫るシーンなど病院で起こり得る患者と家族の苦悩をしっかり描写。
患者や家族、彼らを助けようとする救命医達に感情移入できるので、彼らの言葉にほろりと泣けてきますよ。
手術前に患者に「一緒に頑張りましょう」と声をかけて、救命活動に全力で挑む松本先生の人間性、医者としての姿に引き込まれます。
天才肌で孤高な存在ではなく、日頃は悪態を吐きあいながらも信頼できる同僚らと力を合わせて、傷付いた人を救おうとする姿勢も魅力的です。
他にも、救命医達の休憩中のコミカルな掛け売合い、松本先生に衝突してくるエリート心臓外科医・浜田達哉(ムロツヨシ)との対立も見逃せません。
登場人物と一緒に悩んで、笑えて、思いきり泣ける、そんな「生きている」実感を味わえるのが、このドラマの一番の魅力なのです。
豪華キャストと個性あふれる登場人物も見逃せない
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今作のドラマは『白い巨塔』や『海猿』など数々の人気作に出演してきた伊藤英明の主演作。
松本先生は美人好きで、肉が好物で感情的。
僧侶の格好のまま病院内を走ったり、約10日も連勤したりと濃い個性と強い責任感の持ち主。
伊藤英明の素直でまっすぐな演技が松本先生の魅力をしっかり引き出していますね。
老い、病、死、生きる苦しみから患者を救う理想のため、真摯に向き合う彼を応援せずにはいられません。
そんな松本先生の同僚の救命救急医・三宅涼子(藤谷美紀)は身なりをきちんと整え、処置に確実性を重んじるタイプ。
クールな彼女が患者の苦しみに寄り添う一面に心が揺さぶられます。
さらに松本先生にぶつかってくる心臓外科医・濱田達哉(ムロツヨシ)も強烈な個性の持ち主です。
濱田先生は、松本先生に仕事を依頼されても必ず断り、自分の評価を上げる仕事しかしていません。
時折いやみに感じるところもありますが、とにかく自分が大好きで自分の姿にナレーションが入る場面を妄想する一面もあってクスッと笑えます。
ちなみに伊藤英明、ムロツヨシ、中谷美紀は同い年。
彼らの呼吸の合った演技から目が離せませんよ。
他のキャストも実力派勢揃いです。
松本先生・三宅先生に憧れ、転科してきた新人心臓外科医・児島眞白役にドラマ『この世界の片隅に』で主演を務めた松本穂香。
サトリ世代研修医・田中玲一役にENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太、婚活中の整形外科医・藍田一平役に堀内健、情報通の清掃員・弁天祥子役に宮崎美子、センター長に萩原聖人が演じています。
そして、hitomi、ナオト・インティライミ、宇梶剛士、吉澤悠など毎回豪華ゲスト俳優が出演しているので見逃せません。
俳優陣の感情あふれる演技、患者ひとりひとりを深堀りした物語に引き込まれますよ。
三浦大知の歌声が心を包み込む、温かい主題歌
主題歌『I’m Here』を歌うのは、三浦大知。
圧倒的な歌唱力と他の追随を許さないダンスパフォーマンスから「和製マイケル・ジャクソン」と評されています。
YouTubeにあげられた『I’m Here』のMV再生数は200万を突破するほど、彼の美しい歌声とキレのあるダンスは釘付けになる魅力が満載です。
主題歌『I’m Here』は「ありのまま自分で生きていけばいい」というメッセージを込めた心温まるミドルナンバー。
作詞は三浦大知、作曲・編曲はUTAが担当しています。
ボーカルを活かすためにサウンドはやや控えめに。
彼の温かな声と歌詞を一言一句じっくり堪能できる楽曲です。
彼の包み込むような歌声はアカペラで燦然と輝けるほど、強い存在感がありますね。
聴いていて言葉が胸にスッと入ってくる感じが心地いいです。
小刻みなリズムとボーカルが作り上げた壮大な世界観が美しく、何度聴いても飽きません。
ダンスパフォーマンスもダンスの合間に歌声が入るように調整していたり、歌とダンスが巧く融合しているので、MVに見入ってしまいますね。
軽やかに足を踏み鳴らすダンスと圧倒的な歌唱力、純真な笑顔でパフォーマンスする三浦大知のレベルの高さに圧倒されるでしょう。
歌詞も、松本先生や三宅先生達と重症の患者達、その家族達が悩みながら一歩踏み出す姿に寄り添うものになっていて、聴くだけで気持ちがあふれ出しそうです。
辛くて前が見えない時に勇気づけられたり、優しさと温かさに泣けてきたり、生きるエネルギーや生きる実感を与えてくれる最高の主題歌ですね。
ドラマの感動をこの目で!
『病室で念仏を唱えないでください』は、医師達が命とまっすぐ向き合う姿が凛々しくて、応援したくなる魅力があります。また、松本先生の頼みに応じない濱田先生が彼にきつく当たる理由は、過去に隠されているのでしょうか。
何があったのか気になりますね。
果たしてふたりのわだかまりは解くことができるのか、最後まで見逃せません。
そして、豪華ゲスト俳優による患者や家族のリアルな演技も胸が熱くこみ上げてくるのでお見逃しなく。
SNSでも毎回泣けると話題騒然。
医療ドラマをあまり見たことがない方も、きっと心に刺さるシーンに出会えますよ。
Paraviで1話から最新話まで配信中。
あなたも『病室で念仏を唱えないでください』を見て、泣いて、生きている実感を味わってみてください。
TEXT Asakura Mika