すとぷりメンバーと共に歌うナンバー「最終列車」
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『最終列車』は、歌い手莉犬のアルバム『タイムカプセル』に収録された楽曲です。
作詞は、莉犬が所属するエンタメグループ「すとろべりーぷりんす」、略称『すとぷり』のリーダーである「ななもり。」と、その彼と共にグループの作詞を務める事が多いTOKUが担当。
作曲でも、すとぷりメンバーの「るぅと」、彼と共に作曲を務める事が多い「竹」が担当するなど、作詞作曲共に、すとぷりメンバーが携わった楽曲となっています。
歌唱も莉犬だけではなくすとぷりメンバー全員による歌唱となっており、莉犬初のフルオリジナルアルバム内にて唯一のすとぷり+莉犬歌唱楽曲となっています。
莉犬としてだけではなく、すとぷりメンバーの一人としても歌われたこの楽曲は、はたしてどのような楽曲なのでしょうか。
アルバムの表題作であり、最終トラックでもある楽曲『タイムカプセル』へと続く楽曲『最終列車』の魅力に迫ってみましょう。
恋愛曲としてだけではない。「好き」を伝える楽曲
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『最終列車』は、莉犬アルバム内唯一のすとぷり全員が携わって完成された楽曲です。
その内容は、「君」に対する想いを伝える為の一歩を踏み出そうとする「僕」を歌ったものとなっており、「僕」の片思いを歌った恋愛曲となっています。
「最終列車」がやってくる駅のホームで思いを伝えようとする「僕」のシーンから始まる出だし。
「君」との出会いの瞬間から、思いを伝えようとするその瞬間まで記憶と気持ちを思い出しながら、再び歌の後半では気持ちを伝えるシーンに戻ってくるという、まるでショートドラマを見ているような構成で紡がれた内容となっています。
しかしそれはあくまでも表面上のお話。
不思議な事にその歌詞を聴いていると、恋愛としてだけではなく、すとぷり、そして莉犬という一人のアーティストの活動そのものと被る部分も感じられるものもあるのです。
すとぷり、そして莉犬は共に2016年からの活動と、歌い手の中では比較的歴が短く若いグループに入るアーティストとなっています。
しかし、その短い中で躍進的な活動を続けて来た彼らは、それ故に多くの成果を手に入れるだけではなく、様々な壁とぶつかると事となりました。
その結果、離れていくメンバーやファンもいたり、掲げていた目標を達成できなかったりと、多くの決別や苦汁を味わう事となりました。
しかしそれでも彼らは活動を続け、今も自分達のやりたい事、好きな事を通して、多くのファンにその気持ちを伝えています。
正しく『好き』を伝えようと頑張り続ける「僕」の姿に通じるものがあり、ファンという「君」に、自分達の好きな事を通して思いを伝えようとし続ける、すとぷりと莉犬――、そう捉えながら改めて聴いてみると、この楽曲がただの恋愛曲ではないように思えてきませんか。
そしてこの楽曲から、アルバムは莉犬自身の思いが深く詰め込まれた最終楽曲『タイムカプセル』へと続いていきます。
すとぷりというグループの一人として歌い上げた楽曲から、莉犬という個人の気持ちを歌い上げた最終楽曲に続けられるという、綺麗な流れで構成された曲順。
すとぷりという仲間に支えられている今も共にあるからこそ、莉犬という一人のアーティストとしての活動も共に続いているのだと、そう覚えずにはいられない、『大好き』な仲間達との絆を感じると言っても過言ではない曲順といえるでしょう。
歌い手界の最前線を行く「すとろべりーぷりんす」
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「すとろべりーぷりんす」こと通称「すとぷり」は、2016年から活動を行っている、大人気エンタメグループです。
結成日は、6月4日。Web上にて様々な動画配信を行っている配信者達によって結成がされました。
当初は10人程のメンバーで活動が行われていましたが、その後、脱退や卒業などがあり、現在は6人で活動しています。
ボカロ曲の歌ってみたはもちろん、その他にも生配信や、メンバーによるゲーム実況といった配信活動も行っています。
Web上での活動がメインではありますが、ライブ活動も積極的に行われており、昨年2019年9月には定期ライブ「すとろべりーめもりー」が10回目の公演を迎えました。
このライブは、グループ初の2DAYSライブ形式での開催となっており、動員数も過去最多導入の埼玉メットライフドームで行われました。
2公演あわせて発売された6万枚のチケットを完売させることはできなかったものの、次なる目標へと挑戦を続ける決意表明の場ともなり、より一層、その活動を精力的に行う事を決定づけるライブとなりました。
2019年3月には、初となる全曲オリジナルのミニアルバム『すとろべりーすたーと』をリリース。
続く同年7月にも1stフルアルバム『すとろべりーらぶっ!』をリリースし、初週で10万枚を超える枚数を売り出し、オリコン週間アルバムランキングにて1位を獲得する事となりました。
2020年1月には、2ndアルバム『すとろべりーねくすとっ!』も発売。
こちらも9万枚を超える枚数を売り上げ、オリコンデイリーにて2位を獲得し、新たな年を飾るにふさわしい結果となりました。
その他にも、カラオケJOYSOUNDやファミマとのコラボなども行われており、現在の歌い手界の最前線走り続ける大人気エンタメグループなのです。
デビューから4年!勢力的な活動を続ける若手歌い手「莉犬」
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歌い手「莉犬」は、2016年1月に活動を開始した歌い手です。
同年6月にはすとぷりに加わり、すとぷりメンバーとしての活動も開始しました。
可愛くもかっこよい中性的なボイスで歌われる圧倒的な歌唱力が魅力的な歌い手であり、そのクオリティは初投稿動画の『ネトゲ廃人シュプレヒコール』の時からすでに備わっていました。
多くの視聴者から「初投稿とは思えない」という驚きの声と注目を集めました。
すとぷり内でのイメージカラーは「赤」。
「犬」とつく名を体現するかの如く、MV内では黒メッシュの入った赤色の髪に犬耳を携えた外見をしています。
メンバーの一人である「るぅと」との公式ペアとしての歌唱や、『子供組(別名、信号機組)』と呼ばれる、メンバー内でも若い年齢層にあたるメンバーを集めたグループの一人としての活動を行うなど、勢力的な活動が行われています。
さらには、クリエイター・ユニット『HoneyWorks』の楽曲が原作のTVアニメ『いつだって僕らの恋は10センチだった』にて『こいぬ』名で声優を務めたり、2度にわたる東名阪ライブツアーも行ったりと、すとぷりメンバーとしてだけではなく、個人の活動も勢力的に行っています。
デビューから4年あまりとまだまだ活動歴の若い歌い手の莉犬ですが、大人気エンタメグループのメンバーとしても、一人のアーティストとしても、様々な活動を続ける、勢力的な若手歌い手なのです。
今後のすとぷり、莉犬にも注目!
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強い挑戦の姿勢を見せ続けるすとぷり。
すとぷりメンバーとしても、ソロアーティスト、さらに声優としても活動を広げ続ける莉犬。
そんな彼らの2020年の活動にも注目です!
TEXT 勝哉エイミカ