日常に惰性や倦怠感を抱く大人へ
なんでもできると思っていたあの頃。何をやっても楽しくて、どんなことでも笑えて、夢も自由にみることができて・・・。
それに比べ、今はひたすら忙しさに追われる毎日。キラキラする余裕もなく、望んでもいない仕事に忙殺されている・・・。
そんな状況にある方、意外と多いのでは?
夢を叶えることはとても難しいですし、常に輝くのも辛いもの。
現実的なところで折り合いをつけている方は非常に賢明だと思います。
しかし、そんな大人にこそ聞いて欲しいのが、宮本浩次の『ハレルヤ』。
ドラマ『ケイジとケンジ』の主題歌にも採用されている楽曲です。
冒頭はこんな歌い出しから始まります。
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行こうぜ baby まだ間に合うさそんな hot place
例えりゃあ 賑やかすぎる町通り抜けて 空満天の star
≪ハレルヤ 歌詞より抜粋≫
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「まだ間に合う、だから走りだそうぜ!」なんて、非常に前向き。
いきなりですがハッと目がさめるようなメッセージですよね。
また、メッセージを受けて抱く期待感を「ごちゃごちゃした街を抜けだしたところで見えた広大な夜空」に例えるのが、宮本浩次らしくて素敵です。
もう一つ、ユーモアが続く歌詞。人間味と温かさに溢れています。
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俺にも世間にもあり勝ちな日常 まるでまんまで blues
夜風がヤケに ああ身にしみるこのごろ
≪ハレルヤ 歌詞より抜粋≫
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一方的に応援するだけではなく「まぁ俺もパッとしないんだけどな」と寄り添ってくれるのがいいところ。共感力がすごいんですよね。
これが宮本浩次の楽曲に心を奪われるポイントなのではないでしょうか?
優しさに感涙
続くパートでも、宮本浩次の優しさ、愛、そして共感力が溢れています。
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やっぱ目指すしかねぇな baby この先にある世界
やっぱがんばらざるを得まいな らしく生きていくってだけでも
≪ハレルヤ 歌詞より抜粋≫
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1行目はとても前向きです。「やっぱ」という単語がいいですよね。
色々と諦めたフリをして、実は胸の中では熱い想いがくすぶっていたことが分かります。
2行目は必殺の共感です。「頑張れ!」と背中を押すだけじゃないのが本当に素晴らしい。
「でもまぁ辛いよな」と、仲の良い友人に居酒屋で肩を叩かれるような温かさを感じます。
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大人になった俺たちゃあ夢なんて口にするも野暮だけど
今だからこそ追いかけられる夢もあるのさ
≪ハレルヤ 歌詞より抜粋≫
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この部分も非常に味がありますよね。
ただむやみに前を向けというわけではなく、しっかり現状を理解してくれているんです。
その上で「今だからできることがある」というのは、50歳を迎えた今だからこそ生み出せる言葉なのではないでしょうか。
サビへかけての盛り上がりも必聴!
ここまで聞くと「もう一度頑張ろうかな」なんて気持ちが動き出す人も多いはず。それをさらに盛り上げてくれるのが下記の部分です。
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もう一丁ゆけ tonight 熱い思いの today
please please please 光も闇も切り裂いてゆけ
≪ハレルヤ 歌詞より抜粋≫
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「いいことも悪いことも糧にしよう!」というような、2行目の歌詞に勇気付けられますよね。
そして注目のサビへと続きます。
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please 高鳴る胸をかかえて そんな俺にもう一丁祝福あれ ハレルヤ
please 高鳴る胸をかかえて
ああ涙ぢゃあなく 勇気とともにあれ ハレルヤ
≪ハレルヤ 歌詞より抜粋≫
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「いいことがありますように」ではなく「祝福あれ」という表現がとても粋です。
ちなみに「ハレルヤ」は賛美や賞賛を表す言葉。嬉しいときや喜びを表すときに使う言葉ということです。
惰性で過ごしていたつまらない日々を抜け、新たな門出に立った人を祝福しているようでいいですよね。
本当に心が温まると同時に、自然と前を向きたくなります。
忙しいだけの日々に嫌気を感じている人、繰り返しの日常に惰性や倦怠感を感じている人、そして諦めた夢がある人。
ぜひこの曲を聞いて、もう一度輝きを取り戻しましょう!
TEXT ゆとりーな