天才ラッパー「ちゃんみな」の魅力を紹介
ちゃんみなは、練馬区の出身で「練馬のビヨンセ」と呼ばれています。
R&Bの女王と言われる世界のビヨンセに喩えられるくらい、高い技術と才能を持つ女性ラッパー「ちゃんみな」を紹介します。
ちゃんみなのデビュー前
1998年10月14日に韓国で生まれてたちゃんみなは、日本人の父親と韓国人の母親を持つハーフです。3歳の頃にはもう歌手を目指してバレエやピアノ、バイオリンを習っていました。当時はクラシック音楽ばかり聴いていた「お行儀のよい子」だったそうです。
ちゃんみなの音楽性が変わったのは小学2年生の時でした。
韓国の人気アーティスト「BIGBANG」のミュージックビデオを見た時、強い衝撃を受けたのです。
習っていたバレエ・ピアノをすぐに辞め、ヒップホップダンスを習いはじめました。
その時彼女が憧れを抱いたのは、アメリカ出身のラッパーであるウィル・アイ・アムと、韓国のキース・エイプです。
彼女がダンスを習う目的ははっきりしていました。
小学5年生の頃のダンス発表会で、先生を説得し「いきものがかり」の『じょいふる』で歌を披露したのです。
ちゃんみなが初めて人前で歌を披露したその発表会のことを、「悔しさが残るステージだった」と自身で話しています。
以来、それまで以上の猛練習がはじまりました。ちゃんみなが練習に使用していたのはすべてBIGBANGの楽曲です。
自宅ではもちろん、カラオケに通って練習する日々だったと彼女は当時を振り返っています。
ちゃんみなはトリリンガル・ラッパー
幼少期に日本・韓国・アメリカを行き来していたために、ちゃんみなは日本語・韓国語・英語が話せるトリリンガルです。
生まれたのも韓国だったため、はじめは日本ではなく韓国での活動を考えていました。
韓国語で書いた曲もあったそうで、本格的に韓国での活動を計画していたのは明らかだと思います。
そんなちゃんみなが日本で活動を始めたのは、同級生ラッパーの「めっし」に泣きながら韓国行きを止められたことが理由でした。
日本で活動していくことを決めたちゃんみなは、テレビ放送チャンネル「BSスカパー!」で放送された即興ラップの高校生大会「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」に出場しました。
結果は2回戦敗退に終わってしまいましたが、彼女のラップスキルやキャラクター性が大きな注目を集め、多数のネットテレビに出演するようになりました。
その後、2016年4月18日にデビューシングル『未成年』をiTunes Storeで配信しています。
ヒップホップランキングで1位を獲得し、彼女の名前と音楽は世間に広く知れ渡っていくようになりました。
ちゃんみなの楽曲でおすすめ3選
ちゃんみなは小学生で作詞を、高校生で作曲をはじめています。
2017年3月8日にはアルバム『未成年』をリリースし、アルバムに収録されている楽曲は同年3月27日に開催された自身初のワンマンライブにて披露されました。
同年11月15日には早くも2枚目のアルバム『CHOCOLATE』を、2019年8月7日には3枚目のアルバム『Never Grow Up』をリリースしています。
これら3枚のアルバムより、ちゃんみなのおすすめ楽曲3選を紹介します。
「CHOCOLATE」
2017年11月15日にリリースされた2枚目のアルバム『CHOCOLATE』には、合計8曲収録されています。その4曲目に収録されているのが、タイトル曲『CHOCOLATE』です。
プロデューサーはCrystal kayやSMAPなどのプロデュース・作詞作曲を手掛けるRyosuke "Dr.R" Sakaiがつとめています。
YouTubeバージョンのMVを見るとコミカルな要素も感じられ、彼女のラッパー仲間やお笑い芸人の小籔千豊も出演しており、最後にはオフショット映像も見ることができます。
ミドルテンポのサウンドの楽曲には、ちゃんみなが実際に経験した過去の恋愛話がふんだんに詰まっているそうです。
「Never Grow Up」
2019年8月7日にリリースされたアルバムが『Never Grow Up』で、全部で14曲収録されています。その4曲目にタイトル曲『Never Grow Up』が収録されました。
リズミカルながら切ないサウンドが印象的な楽曲で、女子中高生のファンが多い中、大人の女性たちからも人気の1曲です。
楽曲の前半部分の歌詞に「ピーター」「ウェンディ」が出てきます。これはどうやら人気映画であり小説の「ピーターパン」に登場するキャラクターのことのようです。
ちゃんみなとその彼氏と過ごした時間を切り取った映像がちりばめられているMVで、愛し合っていたからこそ切なかった2人の恋愛模様が映し出されているような映像になっています。
「Doctor」
ちゃんみなの3枚目のアルバム『Never Grow Up』の11曲に収録されていますが、アルバムリリース前に2018年9月28日に配信限定のシングルとして公開されています。
ヒップホップ・ブラックミュージックの要素を強く感じるサウンドに、日本語の歌詞がまったく違和感なくはまっている極上の1曲です。
うっそうとした雰囲気ながら、MVはポップでカラフルな色合いで、心地よい不気味さを持っています。
日本人のファンの支持も得ていますが海外のファンの注目度も高い1曲で、世界的な目線でみてもハイセンスな楽曲です。
無限の可能性を秘めた才能を持つちゃんみなの今後に注目!
3ヶ国語を話せるちゃんみなの才能は、幼い頃からずっと国際色の強い家庭で国境を越えた音楽に触れてきたところにもあるようです。
「練馬のビヨンセ」であるちゃんみなが、近い将来さらなる活躍をみせてくれることでしょう。
彼女の今後の活動から目が離せません。
TEXT Imahashimiwa